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月浦影ノ介|30ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖  駅のホームの端に男はいた。毎日毎日、同じ場所に立っていた。私は男と、やがて話すようになった。

ある日、男が言った。

いつかいつかと思いながら、ずっと狭い世界に生きて来た。旅立たなきゃいけません。でないと後悔する。私みたいに。

男は電車に飛び込み、その姿は跡形もなく消えた。 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1003655621009264641 

#呟怖  私の二十歳の誕生日に結婚すると誓った。でも彼はもういない。
約束の日。彼の写真を胸に深夜零時を迎える。ふと携帯が鳴った。

「誕生日おめでとう」

聴き覚えのある声。そんな…。貴方は半年前の事故で死んだはず。

「迎えに行くよ。約束しただろ」

そして玄関のチャイムが鳴った。 https://twitter.com/suika_sheep/status/1003411199734657024 

#呟怖 友人たち数人で海へ行った。
波の穏やかな場所でボートから海に飛び込み遊んでいると、ボートに残った一人が急に血相を変え「早く乗れ!」と叫ぶ。
訳も分からずボートに全員乗ると、何本もの脚を持つ大きな影が水底をゆっくりと通り過ぎて行った。
すぐ浜に逃げ帰ったのは言うまでもない。

#呟怖 急ブレーキを踏んだ。山の中の一本道。ヘッドライトの先で、半裸の男が背を向け屈み込んでいる。
車から降りると男が振り向いた。口に血塗れの小動物を咥え、顔付きはまるで獣だ。
思わず立ち尽くすと、男はガードレールを跳び越え茂みの奥に消えた。 急いで車に乗り、街まで逃げ帰った。

#呟怖 車で通り掛かったアパートの前。その二階の空き室とおぼしき部屋の軒下に、小さな人形が首に紐を巻かれゆらゆら揺れていた。てるてる坊主のつもりかも知れないが、どう見ても首吊りにしか…。
それよりもなぜ空き室の軒下に、あんなものをぶら下げたままでいるのか。それが不可解である。

#呟怖 女は胸を切開くと心臓を取り出し、私に食えと迫った。女は死者であった。
心臓は腐りかけのように赤黒く、口に含むと柘榴の味がした。嚥下して、これでもう私のものだと女が嗤う。そこで目覚めた。夢にしてはひどく生々しい。
ふと口の中に柘榴の味を感じて、掌に吐き出すと赤黒い血であった。

#呟怖 通報を受け事故現場に駆け付けた。運転手の若者はすでに虫の息だ。
救命措置の最中、傍らに誰か立っている。野次馬かと振り向くと、目の前で死に掛けているはずの若者だ。血塗れで横たわる自分を不思議そうに見つめている。
ゾッとして慌てて目を逸し救命措置に集中する。しかし若者は死んだ。

#呟怖 
鼻先を何かが掠め、顔を上げると街ゆく人々が宙を見上げていた。
無数の花びらが静かに舞っている。彩り鮮やかに薫る雨。

空から異物が降る、怪雨 (あやしあめ)の伝承を思い出した。

生きていれば、稀にこんな奇跡に出逢う日もある。
死ぬつもりであったが、もう少し生きてみようと思った。

#呟怖 単身赴任中の父が、久しぶりに帰宅した。それは良いのだが、六歳の妹がなぜか父に寄り付こうともしない。
様子がおかしいので部屋の隅へ連れて行き、そっと訊いてみた。

「あの女の人が怖いの…」

父の背中には、髪の長い女が半分腐りかけた身体で、べったりとしがみ付いているのだと言う。

#呟怖 女の片腕を手に入れた。
昔、ある男が一晩だけの約束で女から借り受け、そのまま姿を消した。それが何の因縁か私の元に辿り着いた。
捨てるつもりであったが、しかし女の片腕は月明かりに透かした貝殻のように美しい。
ふと惜しくなった。
女が取り返しに来る前に逃げねばなるまい、と思った。

#呟怖 畦道を歩いていると、田圃の真ん中に案山子がぽつんと突っ立っていた。麦藁帽子に赤い半纏。白い顔。
妙な違和感にじっと見つめていると、急に回れ右してぴょんぴょん飛び跳ねながら山の方へと逃げて行く。
たまに擬態して人をからかうモノがいるが、あの案山子もどうやらその類のようだ。

#呟怖 霧の深い朝だった。宿を出てしばらく歩くと、山の麓に古い鳥居を見つけた。参道の奥は深く暗く濃い霧が漂う。ふいに白い闇の奥から何かが下りてくる気配がした。姿は見えない。鳥居の陰に身を隠すと、それはうねうねとまるで蛇のように通り過ぎて行った。おそらくはこの地の神だろうと思った。

#呟怖 ある事情で知人から市松人形を預かった。曰く付きだぞと脅される。
その日からなぜか食べ物がよく消えた。プリンにどら焼き、チョコレート。甘いものばかり。
ある日、取って置いたショートケーキが消え、見ると市松人形の口元に生クリームが付いている。
これは確かに困った曰く付きである。

#呟怖 ある夏の晩、五つになる息子と湯船に浸かっていると、息子が指先で俺の左肩の傷痕を差し「まだ痛むか?」と嗤った。
俺は思わず叫んで、息子の首を絞め湯船に沈めた。

かつて藩命により、ある男を斬った。左肩の傷痕はそのときの代償だ。
息子の嗤った貌は、俺が斬った親友にそっくりだった。

#呟怖 空手道場ヘ行くと、窓越しに師範の姿が見えた。その背後で四、五歳くらいの男の子が遊んでいる。師範に孫なんていただろうか?
怪訝に思いつつ道場へ上がると、子供の姿がない。師範に尋ねても、そんな子供は知らないという。 空手がやりたくて出て来たのかも知れんな、と師範が笑った。

#呟怖 戦後間もない頃、祖父は渡し舟の仕事をしていた。ある夕暮れ、船着き場に男が現れた。軍服姿だ。船は男を乗せゆっくりと進む。男は無言である。
川面は西陽に染まり、蜩の声が辺りに谺した。対岸に着き、振り返ると男の姿がない。やっと戦地から戻ったのだろう。ご苦労様でしたと頭を下げた。

#呟怖 弟は配達所を辞め一人暮らしを始めた。ある夜、風邪を引き高熱にうなされていると、枕元に人の気配がする。額がふっと冷たくなった。目を開くと、老婆が額に手を当てている。気を失い、朝になると熱は下がっていた。
あれはきっと亡くなった祖母だ。帰郷した弟はそう言うと仏壇に手を合わせた。

#呟怖 弟が務める新聞配達所の近くに踏切がある。ある日、配達の途中その前を通ると、若い女が電車に飛び込むのが見えた。あっと思ったが電車が過ぎた後に死体はない。
ふと見ると踏切警報器の下に花束が置かれていて、そういうことかと思った。後で先輩に訊くと、その踏切ではよく人が死ぬという。

#呟怖 弟の話。朝刊の配達であるアパートの一室の前を通ると、何故かいつも鳥肌が立つ。部屋は空き室で、何が怖いのか分からないがとにかく嫌だ。ある日、その部屋の前を通ると、ふいに背後でガチャリとドアを開ける音がした。全速力で逃げ出し、以来そのアパートは明るくなってから配ることにした。

#呟怖 弟の話。夕刊の配達を終え販売所に戻ると、台所の方が妙に騒がしい。行ってみると白い人影が台所の隅にぼんやり立っていて、それを仲間達が遠巻きにしている。配達を終え休んでいたら突然現れたのだと言う。仲間の一人が追い払おうと威嚇したが、逆にその彼に取り憑いてしばらく離れなかった。

#呟怖 弟が住み込みで働く新聞配達所には、他に六、七人の若者達がいた。
ある日、同期で入った仲間が、見知らぬ誰かが屋内にいると言い出した。廊下や洗面所ですれ違い、今のは誰だろうと振り返ると誰もいない。弟も同じ経験をしていた。
先輩達に訊くと、そのうち慣れるから気にするなと言われた。

#呟怖 高校卒業後、弟は上京し、とある新聞配達所に住み込みで働き始めた。ある日、自室に戻ると同室の仲間が押入れに上半身を突っ込んでもがいている。引っ張り出してやると、「布団を出そうとしたら突然強い力で引きずり込まれた」のだと言う。その新聞配達所は付近でも有名な“出る”建物だった。

#呟怖 一つ下の弟は偶に不思議な出来事に遭遇する。小五のとき友人達と近くの運動公園へ遊びに行くと、上空に円盤状の光り輝く物体が浮かんでいた。皆で呆然と眺めていたが、その物体はしばらく浮遊したあと何処かへ飛び去って行った。弟と友人達は本当に見たと訴えたが、大人達は誰も信じなかった。

#呟怖 図書室の窓から驟雨に煙る校庭を眺めた。雨の日のしっとりした静けさは嫌いじゃない。
ふと校庭の水溜りをぴしゃぴしゃと何かが跳ねている。じっと覗き込むと、茶の下地に紺と黒の蛇の目傘が楽しげに跳び回っているのが視え、すぐに消えた。
雨の日が好きな変わり者は自分だけではないらしい。

#呟怖 最終バスの窓に映る自分の傍らに、少女が立っているのに気付いた。古風なセーラー服とお下げ髪、寂しげな表情で。振り向いても誰もいない。
窓の中の少女はどこか遠くを見ている。
私はバスを降りた。暗闇を遠ざかるバスを見送りながら、この世に居場所を持たない者の孤独をぼんやりと思った。

#呟怖 友人が死んだ。新築を建てたばかりだった。妻子に去られ、間もなく首を吊った。空き家になった庭先に、やがて彼岸花が咲き始めた。窓辺にはときおり人影がそっと佇むという。今も妻子の帰りを待っているのかも知れない。風が寂しさを孕む秋、その家の庭先には今年も彼岸花が綺麗に咲いている。

#呟怖 雨の午後。長い坂道の途中に赤い傘を差した女が立っていた。顔は傘に隠れて見えない。あゝ嫌だな。視える体質は厄介だ。気付いたことに気付かれてはいけない。何気ない振りをして女の前を通り過ぎ、坂道の上でほっと息をする。ふと足元の水溜りを覗くと、私の背後に赤い傘がちらりと見えた。

#呟怖 川で釣り糸を垂らしていると急に強い引きが来た。大物に違いない。勇んで竿を立てると、淀んだ水面にぬっと現れたのは人間の頭だった。血の気のない真っ白な額に毛髪をぺったり貼り付かせ、濁った眼でこちらをじっと見据える。声もなく立ち尽くしていると、そいつはとぷんっと水中に消えた。

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