#呟怖 霧の深い朝だった。宿を出てしばらく歩くと、山の麓に古い鳥居を見つけた。参道の奥は深く暗く濃い霧が漂う。ふいに白い闇の奥から何かが下りてくる気配がした。姿は見えない。鳥居の陰に身を隠すと、それはうねうねとまるで蛇のように通り過ぎて行った。おそらくはこの地の神だろうと思った。
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