#呟怖 ある夏の晩、五つになる息子と湯船に浸かっていると、息子が指先で俺の左肩の傷痕を差し「まだ痛むか?」と嗤った。
俺は思わず叫んで、息子の首を絞め湯船に沈めた。
かつて藩命により、ある男を斬った。左肩の傷痕はそのときの代償だ。
息子の嗤った貌は、俺が斬った親友にそっくりだった。
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