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月浦影ノ介|28ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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#呟怖 向日葵畑を歩いた。青空に揺れる黄色い向日葵。その一つが僕を見てにっこり笑う。笑い返そうとして「馬鹿、逃げろ!」と、後ろから来た兄に腕を引っ張られた。走る途中で振り向くと、向日葵が忌々しげに僕達を睨んでいる。子供時代の夏の記憶。あの向日葵は今も、獲物を待ちながら揺れている。 https://twitter.com/pakiene/status/1016665528134348801 

#呟怖 借金の取り立てに行く。嫌な仕事だ。
乱暴にドアを叩くと、債務者の幼い娘が出て来た。父親は?と訊くと、部屋の奥の暗がりを指差す。首を吊った男が、そこで静かに揺れていた。
後はよく憶えていない。不思議なのは、幼い娘が浴室で遺体として見付かった事だ。
これを機に、俺は仕事を辞めた。 http://pic.twitter.com/xLuxvkkpCk

#呟怖 坂の上から男が歩いて来る。その様子が尋常ではない。変質者か通り魔か。だが男は私の傍らを過ぎ、闇に溶ける如く消えた。
後日、あの坂は昔から幽霊の噂があると知った。旧陸軍の実験施設が坂の上にあり、その被験者の亡霊だという。今も魂は囚われ彷徨うのか。そう思うと、男が哀れになった。 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1015986651238051840 

#呟怖 親友が事故で死んだ。歌の才能があって歌手を目指していた。
なぜ彼が死んで、何もない空虚な僕が生きているのか。神様は不公平だ。
音楽の授業。突然、歌が上手くなった僕に皆は驚いてる。当然だ。だって彼が後ろに憑いているのだから。
僕に生きる理由はない。なら傀儡になるのも悪くないさ。 https://twitter.com/souichis2/status/1015389618798145537 

#呟怖  入水自殺かと思った。救けに飛び込もうとした私を止めたのは、地元の漁師だった。
あれは自殺者の亡霊だ。毎年この時期に現れ、救けようとした者を海に引き摺り込む。
まさかと海に視線を戻す。暗い波間に女が海月のようにゆらゆら漂い、やがて光を失くした目が私を見つめ、嘲るように嗤った。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1015404025322172417 

#呟怖  お前、うしろの百太郎に似てるな。俺の言葉に吸血鬼の少女は首を傾げる。ヤバイ。完全にジェネレーションギャップだ。説明すると「男じゃん!てか似てないし!だいたい守護霊ってなに!?」と物凄い怪力で殴られた。返り血で少女の顔が赤く染まる。危ねえ。俺が狼男じゃなかったら即死だったぜ。 https://twitter.com/Manjusaka0622/status/1015133660406616064 

#呟怖  通報を受け部屋に赴いた。
首にロープを巻かれ、床にうつ伏せに倒れた死体。紛れもなく他殺だ。
鑑識に任せ、聴き込みに出ようとすると、隣部屋の暗がりに殺された女が佇んでいた。
泣いているのか。哀れだがこの街にはありふれた悲劇だ。
せめて仇は取ってやる。迷わず成仏しろと背を向けた。 http://pic.twitter.com/DfrEkLKWe3

#呟怖  玄関の開く音がして、ただいまぁと声がした。父だ。お帰りなさいと出迎えたが誰もいない。
と、そこで電話が鳴った。父が職場で倒れたという。
その夜、父は運ばれた病院で亡くなった。昼間のことを話すと、家に帰りたかったんだね、と家族みんなで泣いた。
知り合いの女性から聞いたお話。

#呟怖  昨日、駅で声を掛けたのに無視されたと友人に詰られた。その時間は職場だ。人違いだが確かにお前だったと譲らない。先日は取引先にも同じ事を言われた。
二重身。昔からもう一人の自分を見た者は死ぬという。芥川龍之介の話が有名だ。
今はもう一人の自分と出会わない事を祈るばかりである。

#呟怖 猫が話すのを聞いたことがある。
母に付いて本家を訪れたある日、庭で一人で遊んでいると、背後で「良い天気だなぁ」と声がした。
振り返ると、縁側で丸くなっていた古猫が頭をもたげ、じっと空を見上げている。それから私の視線に気付き、ぷいと横を向いた。
陽射しの柔らかな秋の午後だった。

#呟怖  朝早く近所のKさんが駆け込んで来た。河原を散歩中、草むらで焼死体らしきものを見つけたが、確信が持てないので一緒に来てくれと言う。付いていくと本物の焼死体である。すぐに通報した。死亡推定時刻は昨夜遅く。自殺だ。呻き声が聴こえたとKさんは言う。きっと見つけて欲しかったのだろう。

#呟怖 この橋ではときどき人が身を投げる。欄干越しにじっと覗き込むと、轟々と逆巻く流れに吸い込まれそうだ。

死ぬのですか、と声がした。

振り向くと蒼白の女が立っている。
死にません。そう答え、足早に立ち去った。
あの橋には女の霊が出る。そんな噂を耳にしたが、それもいつしか途絶えた。

#呟怖  妖刀であった。刃紋に拭いきれぬ死相がある。
とある古物商の秘蔵の品だ。欲しい。だから殺して奪った。

斬るために生まれた。斬らずして何が刀か。
黒船来航からの世情の乱れを見よ。どうせ人斬りの時代が来る。

解き放ってやる。

そう呟くと、月明かりにかざした刀身がぬらりと光った。

#呟怖  人を斬り江戸に逃れて二年が経つ。酔って入った遊廓で遊女を腕枕に寝物語。
何か忘れてないかえ、と問う女の声に微かな故郷の訛りがある。
何を、と訊く間もなく枕元の行燈がふっと消え、月明かりが照らす細面に見覚えがあった。

恨めしい……

己が斬ったはずの女の名を呼ぶ声が闇に溶けた。

#呟怖  夏になると死んだ友人が訪ねて来る。今年は釣りに行く約束をした。彼は確か川で死んだのだった。僕を引っ張るつもりじゃあるまいねと訊くと、俺だって道連れは選ぶさと嘯く。黄昏が迫り、そろそろ帰るよと腰を上げた。昼に出る幽霊も珍しい。またなと声を残し、風鈴が一つ鳴る前に姿を消した。 http://pic.twitter.com/cFvLCS3Z90

#呟怖  密林を抜け近くの民家を訪ねた。住民は皆怯えている。小銃が怖いのだろうが弾は既に尽きている。夕食の残りを少し分けて貰い、早々に立ち去った。この付近の戦闘で部隊は全滅した。私はただの敗残兵に過ぎない。寝ぐらに戻り、白骨死体を見つけ、それが自分のものだと気付くまで暫く掛かった。 https://twitter.com/amabie100/status/1011881484553076736 

#呟怖  母方の本家には何かいる。
曾祖母に話すと、別に悪さはせんから放っておけと言う。白髪頭で皺だらけの曾祖母こそ妖怪のようだ。
奥の間へ行くと、小さな毬が転がっていた。先刻まで誰か遊んでいたみたいに。
ちゃんと片付けろよ、と声を掛けると、応えるように宙空で鈴の音が凛…と鳴った。 https://twitter.com/0HoUsn9nkZcnQ0W/status/1011382849205776384 

#呟怖  「首吊り山」と呼ばれる山がある。変哲のない小さな山だが、何故か首吊りが後を断たない。
子供の頃、甲虫を獲りに出掛け、この山にうっかり入ってしまった。辺りは薄暗く、枝から垂れ下がったロープが蛇の死骸のようだ。
ふと木立の間から手招きされた気がして、慌てて逃げたのを憶えている。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1011089023874433025 

#呟怖  蒼い月が架かる頃、俺の仕事が始まる。
墓地の前で女の客を拾う。自宅まで。遺した夫が心配で。
交差点では事故死した子供。目指すは廃墟の遊園地。
身の上を語る者。ただ無言で泣く者もいる。車窓の彼方、寄る辺なき魂を煌々たる月が照らす。
俺の仕事は幽霊タクシー。死者を乗せ、夜を走る。 http://pic.twitter.com/QSC0vFyqHV

#呟怖  駅前の通りを歩いていると、前方から背の高い影のような男がのそりのそりと歩いて来る。一緒にいた友人をそれとなく誘導して避けた。
男は近くにいた女性の後を追うように去って行った。
気持ち悪いねと言うと、友人は怪訝な顔をする。男の事を話したが、友人はそんな男は見なかったと言った。

#呟怖  もう帰らないと、かくればあさんが来ますよ。迎えに来たばあやが言う。
その昔、神隠しに遭った娘。長く隠されて、人でなくなってしまった。
ときに里に降り子供を攫う。こんな風の強い黄昏に。
怖いけど、少し哀しいお話ね。
私はばあやと手を繋ぐ。
早く帰ろう。かくればあさんが来る前に。 http://pic.twitter.com/BM4q5dgzaF

#呟怖  坂の向こうに鬼が住む。
友達が死んだ。従兄も。魚屋の旦那や食堂の女将さん。他にも大勢。
首の傷。全身から抜かれた血。町に拡がる奇怪な死の徴。
あの一家が高台の館に越して来てから。
誰も気付かない。だから僕が殺しに行く。十字架と斧を持って。
あゝでも僕にやり遂げられるだろうか。 https://twitter.com/kaitoe12/status/1010367782200852481 

#呟怖  母方の本家に泊まった。夏の夜。障子越しの月明かり。
吊した蚊帳の周囲を、誰か歩く気配がする。
畳を踏む感触が伝わってくる。目を凝らすが姿は見えない。
親戚が集まる日など、知らない子供を見たが誰の子だ、と大人達が話しているのを何度か聞いた。
きっとそいつに違いない、と思った。

#呟怖  母が十歳の頃。近所に住む五歳の女の子が姿を消した。大人達が総出で捜したが見つからない。夜になり大人でも入るのが難しい山奥でやっと見つかった。女の子の話によると、綺麗な着物姿の女に連れて行かれたという。皆は狐の仕業だと噂した。ほんの数十年前の日本にはこんな話が確かにあった。

#呟怖 薄紅色に逆巻く風と共に舞い降りた。幼い私は桜の精霊だと思った。

我と共に来るか。艶然と笑む。

頷こうとして、躊躇った。母が心配すると思ったから。

今なら分かる。あれは魔物であった。

春が訪れる度に思い出す。薄紅の風を纏って舞う魔物。

私は今も、焦がれてやまない。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1010808975422451712 

#呟怖  綺麗ね。と、少女が言った。
青い蝶の群れは死者の魂。彼岸へ連れて行くのが、僕の役目だ。
あなた死神なの、と問われる。似たようなものかも知れない。
私も綺麗な蝶になれるかしら。
そうだね。きっととても綺麗な蝶にきっとなれる。でもまだ、その刻じゃない。
だから早く、此岸へお帰り。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1010334987344723968 

#呟怖  曾祖母の話。若い頃、山菜を採りに山奥まで入り込み、迷ってしまった。
山中を彷徨い、もう日が暮れるという頃、目の前に蒼白い狐火がポウッと灯った。付いて来いと言うようにユラユラ揺れている。
警戒しながらも付いて行くと、無事に里へ降りられた。狐も悪さばかりするのではないらしい。

#呟怖  道に迷った。辿り着いたのは、古い神社の境内だった。
夕暮れ。夜がゆっくりと降りてくる。風が樹々をざわめかせる。

黄昏の神域には魔が潜んでいる。

ふと思い出した言葉に、自然と足が早くなった。
鳥居を潜るとき、背中に纏い付くような視線を感じたのは、気のせいだけではあるまい。 https://twitter.com/amabie100/status/1010127633240113152 

#呟怖  妻と買い物をしていると、同僚に偶然会った。彼は足が悪い。事故の後遺症らしく、片足を引きずって歩く。
立ち話をして別れると、妻が青い顔をしている。

「あの人、足に生首が喰い付いてるわよ」

妻は視える体質だ。彼の過去に何があったのか。
あれは一生離れないと思う、と妻は言った。 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1009992064300273664 

#呟怖  祖父の母親である曾祖母にも似た経験がある。
曾祖母は子供の頃、山で薪を拾うのが仕事だった。ある日、薪を背負って山道を降りていると、急に背中が軽くなった。沢山あった薪が跡形もなく消えている。
そんな事が何度か続き、「今度やったら捕まえて喰ってやる!」と叫ぶと二度となくなった。

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