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月浦影ノ介|29ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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#呟怖  その娘は座敷牢に幽閉されていた。地主の娘が産んだ私生児である。ときおり神がかり、予言を口にした。それは地主に富をもたらした。
ある夜、屋敷が全焼し、地主が死んだ。娘は生死不明である。村の若者と逃げたという噂もある。
やがて新興宗教の教祖となったと聞いたが、真相は分からない。 https://twitter.com/HitoyoShow/status/1009091522870951936 

#呟怖 幼い頃から生きるのが下手だった。様々なカウンセリングを試みた末、前世療法に辿り着いた。

深く沈んでゆく意識の底、暗い湿原と水棲生物のような化物が視える。
化物は人になりたかった。人に焦がれ人を喰った。

あゝ俺の前世は化物であった。

ならば人の世に馴染めないのも仕方あるまい。 https://twitter.com/amabie100/status/1009019953964408832 

#呟怖  赤い月が照らしていた。窓の外。虚ろな影が揺れる。今夜もまた、遊ぼう、とあの子がやって来る。
私は布団を被って寝た振りをする。だってあの子はもう死者だから。こんな赤い月の夜に、たった一人で死んでしまった。
窓を叩く音がする。私の名を呼んでいる。嫌だ。そっちへは、行きたくない。 https://twitter.com/astrono77153462/status/1008697155500929025 

#呟怖 戦後間もない頃、祖父は渡し舟の仕事をしていた。ある夕暮れ、船着き場に男が現れた。軍服姿だ。船は男を乗せゆっくりと進む。男は無言である。
川面は西陽に染まり、蜩の声が辺りに谺した。対岸に着き、振り返ると男の姿がない。やっと戦地から戻ったのだろう。ご苦労様でしたと頭を下げた。 https://twitter.com/ch01301126/status/1008612025965035520 

#呟怖  鬼火を見たことがある。中学三年の夏の夜。眠れずベランダに出ると、道路を挟んだ向かいの空き地に何やら青白いものがフワフワ浮いている。
怪訝に思っていると、やがて細長い光の尾を引いて闇に消えた。少し経って、あれが鬼火かと気付いた。怖いとは思わなかった。ただ綺麗だな、と思った。

#呟怖  格安アパートに越して二日目、天井に手形を見付けた。最初は気にしなかった。
数日後、手形から少し離れた場所に今度は顔らしきものが現れた。
やがて胴体、足と徐々に浮かび上がり、だんだん人の形に濃くなって行く。
一ヶ月後、目を開け嗤った。
奴が実体化する前に部屋を出るべきだろうか。 https://twitter.com/kurehamomo2853/status/1008216674628087808 

#呟怖 父が認知症を発症して間もなく、姉さんがいると言い出した。父の姉、つまり私の伯母だが、伯母は数年前に亡くなっている。
レビー小体型特有の幻視だろう。と、微かな匂いに気付いた。伯母が好きだったメンソールの煙草の匂い。
本当にいるの?と尋ねる。父はただ、子供のように無邪気に笑う。

#呟怖  母が再婚し新しい父の家に越した。とても立派な家。問題はリビングの隅に、僕にしか見えない女の人がいることだ。
殺された。床下に埋められたのだと訴える。
義父は優しい人だ。幼い弟も懐いてる。母も苦労せずに済む。この幸せを壊してはいけない。だから僕は見えない振りをする。嘘を付く。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1007902216768839680 

#呟怖  近所の空き家の前を通ると、壁に奇妙な手形があった。
最初は一つだったが、通るたびに、二つ、三つ、四つと増えて行く。
まるで僕はここにいるよ、とでも言うように。
ぺたり、と音がして振り向くと、また一つ増えている。
通り過ぎる風のなかに、子供の笑い声が微かに聴こえた気がした。 https://twitter.com/keiji19990514/status/1007646958217859072 

#呟怖  猟に出た山奥で谷底に落ちた。足を痛めて動けない。ひどく暑く、そして生臭い。岩肌自体が奇妙に熱を帯びてヌメヌメとしている。
ふと食虫植物を思い出した。山奥でひっそりと獲物が飛び込んで来るのを待つ化物。そんな伝承がある。
まさかと苦笑した視線の先に、白骨化した人間の骸が見えた。 https://twitter.com/suika_sheep/status/1007350022818578432 

#呟怖 猫の啼き声で目覚めた。真夜中。窓の外で盛んに啼いている。
私はあの声が苦手だ。赤ん坊の泣く声に似て気味が悪い。
耳を塞ぐが啼き声は止まない。神経を苛立たせる。と、猫の啼き声が突如として狂気めいた哄笑に変わった。
あゝ、あれは妖しの類だ。頭から布団を被り、朝が来るのを待った。 https://twitter.com/amabie100/status/1007506554474524672 

#呟怖 自室で寝ていると腹の辺りがチクチク痛い。
目を開けると傍らに白っぽい人影が立っていて、刀のような長い物で僕の腹をグサグサ刺している。
思わず「何やってんだお前。出て行け!」と怒鳴ると、そいつは窓の方にスウッと消えて行った。
その後、体調に異変はないし何だったんですかね…?

#呟怖 古いホテルに泊まった。ラップ音がピシパシ煩い。
ふと「なんか用かい?(妖怪)」とダジャレをかますと、向こうもイラッとしたのだろう。いきなりバンッ!と物凄い音がした。
俺が悪かった勘弁してくれと謝ると、分かれば良いとばかりまたピシパシ鳴りやがる。結局、一睡も出来きず朝になった。

#呟怖 母方の祖父は警察官だったが、終戦後に公職追放となり田舎に戻った。暫くは川で獲った魚を売り歩いて暮らした。
ある日、魚を入れた籠を天秤棒で吊るし歩いていると、急に後ろの籠が軽くなった。振り向くと籠一杯の魚が消えている。
家に帰って話すと、曾祖母にそれは狐の仕業だと言われた。

#呟怖 黄昏。図書室には委員のA先輩以外誰もいない。
と、窓際の席に女生徒の姿。本を読むでもなくじっと俯いている。ふいに席を立ち、本棚の向こうに消えた。
下校チャイムが鳴り、もう終了だと本棚の向こうを覗いたが誰もいない。 図書室中を探したが影も形もない。
怖くなり、慌てて図書室を出た。

#呟怖 友人が石を見せてくれた。
龍の頭に似た拳大の奇妙な石。とある有名な霊山で拾ったという。
神域のモノは持ち帰ってはいけない。そう諌めると、そんなの迷信だと笑う。
数日後、友人が失踪した。理由は分からない。神隠しだという人もいる。
そして妙なことに、例の石も一緒になくなっていた。

#呟怖 夜中に怪談番組を観ながら寝落ちした。
ふと目覚めると真っ暗な部屋の中、明滅するテレビの前に髪の長い女がこちらに背を向け座っている。

と、女の首がゆっくり回転し、こちらを見て、にやりと嗤った。

気を失い、目覚めると朝だ。女の姿はなかった。
もう夜中に怪談番組なんて絶対観ない。

#呟怖 蝶の名は知らない。青い翅がとても綺麗だ。
祖母の墓参りに訪れた帰り道。僕と妹を誘うように、行きつ戻りつひらひら泳ぐ。後を付いて行くと、花菖蒲が群生する水辺に出た。
少し摘んで仏壇に飾ろう。妹が言う。お祖母ちゃん、この花が好きだったから。
青い蝶が頭上を舞い、高い空に消えた。

#呟怖 ふいに袖を引かれた。振り返っても誰もいない。宵闇。街灯に照らされる雨の軌跡。
歩き出そうとする。また袖を引かれる。と、道の片隅に小さなお地蔵様。お供えの花が冷たい雨に小さく震えている。
雨の日は人が死んだ場所で袖を引かれることがある。
そんな話をふと思い出した。

#呟怖 公園の小径を散歩すると、いつも高齢の夫婦とすれ違う。やがて姿を見なくなり、暫くして人伝えに奥さんが亡くなったと知った。
紫陽花が咲き始めたある日の午後、一人で歩く旦那さんとすれ違い会釈して通り過ぎる。
ふと振り返ると、旦那さんの傍らに奥さんが静かに寄り添っているのが見えた。 https://twitter.com/nissy_1984/status/1005626533413703681 

#呟怖  近所の古いお屋敷の生け垣に、紫陽花が咲き並んでいる。
雨の日。辺りに人影はない。一つくらい良いだろうと、一際鮮やかな花に手を伸ばす。と、生け垣の奥から私を睨む二つの目があった。
ひっ。無様な悲鳴を上げ尻餅を付く。再び覗いたが何もいない。雨が強さを増し、私は急いで逃げ出した。 https://twitter.com/nissy_1984/status/1005626533413703681 

#呟怖  兄が死んだ。変死である。一人暮らしの部屋で歪にねじ曲がった十字架を握り締め、自作の魔法陣の上で事切れていた。傍らには古い外国語で書かれた魔導書。
遺品整理に訪れた部屋で、歪な十字架を手に暫し佇む。羽ばたく音と共に黒い影が窓を過った。
兄は一体何を呼び出してしまったのだろう。 https://twitter.com/suika_sheep/status/1005324510805950464 

#呟怖 中学二年のときだ。
居間でうたた寝してると、いきなり金縛りに掛かった。そのうち両肩に誰かの手が置かれる感触がして、やがてじわじわと首の方へ伸びてくる。
絞め殺されると思い、必死でやめろと念じた。金縛りが解け、飛び起きたが周囲には誰もいない。
ひどく静かな夏の午後だった。

#呟怖  人でないものが人になろうとした。女を喰い殺し、その幼子も喰おうと女になりすましたが、情が湧いた。幼子を抱きながら愛おしさと罪悪感に胸が潰れそうになる。
いずれ正体がばれるときが来る。そうなる前にいっそ喰ってしまおうか。
幼子の手を引く黄昏刻。今日も人でないものの心が揺れる。 https://twitter.com/knk_shirogane/status/1004725663171874817 

#呟怖 子供の頃、近所の山に一人で登った。山頂に立ち、おーいと呼ぶと、おーいと木霊が返って来る。面白くて何度も繰り返した。ふと何処からか、おーいと聴こえた。おーい、おーい、おーい。それは段々近付いて来る。急に肌が粟立ち、追い掛けて来るモノの気配を感じながら転がるように山を降りた。

#呟怖  金縛りに掛かる直前、耳鳴りがする。金属を擦るような音。聴いた瞬間、金縛りだと分かる。
あゝ嫌だ。またこの音だ。耳鳴りは徐々に大きくなり、やがて全身動かなくなる。
友人に教えて貰った魔除けの呪文を唱えたが、一向に止む気配がない。
と耳元で、そんなの効かないよ、と誰かが嗤った。 https://twitter.com/tsubukowa/status/987506528721616896 

#呟怖  遅くまで学校に居残った。夕暮れ。空は赤く滲んでいる。ふと校舎を仰ぐと、屋上からこちらを見下ろす人影があった。
まるで闇を塗り固めたように真っ黒で、なんだか気味が悪い。
足早に去ったが、じっと見られているような気がする。
校門の所で振り返る。すでに人影はなく、夜が迫っていた。 https://twitter.com/tsubukowa/status/986957873908346880 

#呟怖  私に友人はいない。だからいつも影に語り掛ける。今日の出来事や悩みや愚痴、誰にも言えない本音など。
私は一生、自分の影だけを友として生きていくのだろう。そう思うと涙が出た。

ある朝、目覚めると影がいない。窓の向こう、私の影が遠ざかって行く。

私は影にすら嫌われたようだった。 https://twitter.com/tsubukowa/status/986957873908346880 

#呟怖  友人宅で厠を借りようとしたら鍵が掛かっている。誰か入っているようだ。
暫く待ったが出て来ない。友人に話すと、彼は厠の前に立ち、柏手のように掌を何度か打ち鳴らした。
するといつの間にか鍵が外れ、戸を開くと中には誰もいない。
友人によると、いつものことだそうだ。 https://twitter.com/keiji19990514/status/1003819847346601984 

#呟怖 公園の散歩道。薄汚れた人形を抱いた男と擦れ違った。
怪訝な目を向ける私に気付き、可愛いでしょう自慢の息子なんです、と男が笑う。
人形の頭がゆっくりこちらを向き、光のない瞳が私を見据えた。あゝこれは魔物の類だ。男は魅入られている。
立ち去る私の背後で、得体の知れぬ哄笑が響いた。

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