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月浦影ノ介|26ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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#呟怖  色鮮やかな花が咲き誇る野辺を歩いた。母に連れられた幼き日。花に戯れる蝶に混じって妙な生き物がいた。蝶のような翅を持ち、手足はスラリと長く顔は少し昆虫に似ている。私がじっと覗き込んでいるのに気づき、慌てた様子でパッと姿を消した。今思えば、あれが妖精だったのかも知れない。

#呟怖
少女は不死者であった。
渇きを癒やすために血を欲し、冷たくなった骸の前でいつも泣いた。
やがて故郷を追われ、独りになった。
自らに突き立てた杭は罰。鎖は戒め。奪った命と同じ数。

月にも届きそうな高い高い塔の上、少女は今宵も死を夢見る。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1035534728906985472 

#呟怖 本所深川に鬼が出る。娘が三人喰い殺された。江戸の町はそんな噂で持ち切りだ。怖いねぇと甘える遊女を躱し店を出る。煌々たる月明かり。柳の下。血の匂い。白く禍々しい鬼が立つ。おうおう、こいつは確かに異形だ。腰の相棒に手を掛ける。我が手にするは妖刀村正。地獄の鬼とて斬ってみせよう。

#呟怖 背中に生えた突起物が邪魔である。それは次第に成長し、やがて角になった。これは翼の出来損ないだ。皆、美しい翼を持っているのに。私はここでも無様な落ち零れなのだと失望した。こんな醜い異形など。呪詛を吐き、朝になると背中の角が消えている。何かとても大切なものを失くした気がした。 https://twitter.com/6VPfGQm1oGSP0es/status/1035380452322816000 

#呟怖 事故物件に住んで三ヶ月。特に異変はない。ほっとした矢先、久々に会った姉に酷くやつれたと言われた。そんな筈はない。妻の手料理をちゃん食べている。反論すると姉が険しい顔をした。あんた独身でしょ。その言葉にはっとする。確かに私は独身だ。それなら…。私を部屋で待つあの女は誰なのだ。

#呟怖 ベランダに出ると線香の匂いがした。確か近所で通夜があったはずだ。近所付き合いは妻に任せ切りで、誰が亡くなったのかも分からない。家の前を弔問客らしい人々が通り、その背中を見送る影がある。彼は深々と一礼すると静かに姿を消した。毎朝すれ違う老人であった。なんだかふと寂しくなった。

#呟怖 良くないだろうが好奇心が勝った。公園のベンチに現れた生首に、何故そこにいるのか尋ねてみる。昔ここは刑場だった、と生首は言う。既に遠い過去です、そろそろ上がられては?と勧めると、それもそうだなと頷き消えた。翌朝、相変わらずそこに留まっているのを見ると、成仏も存外難しいようだ。

#呟怖 夜中に風鈴を鳴らすと見えないモノが寄って来る、という話を思い出したのは、こんな夜道で風鈴の音を耳にしたからだ。ちりん、ちりん、と寂しげに響く。どこで鳴っているのか。それは徐々に近付き、やがて私の傍らを通り過ぎて行った。夜道を渡る風鈴の音が、秋風に乗って遠ざかる。ちりん…と。 https://twitter.com/andaasuu/status/1033080850311602176 

#呟怖 知人の話。父が死んで間もないある夜、仏壇の前に喪服の女が座り熱心に拝んでいた。顔は影に覆われ見えない。やがて背後の闇に溶けるように消えた。それから毎晩現れては仏壇に手を合せる。が、四十九日を過ぎた頃からぱたりと見なくなった。女が何者か察せられたので、母には話さないでいる。

#呟怖 こんな夢を見た。白木で組んだ台座に黒い正方形の匣がある。私は毎晩その前に座り、匣に向けて一つだけ怪談を語る。匣には夜ごと怪談が溜まって行く。そして明日でとうとう百日目を迎える。ふと、黒い匣がゴソリと動いた気がした。明日、怪談を語り終えたとき、あの匣から何が生まれるのだろう。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1033013517559840770 

#呟怖 床屋のAさんの話。夕暮れ時、店の扉が開く音がした。振り返るが誰もいない。と、いつの間にか壮年の男性が理容椅子に腰掛けている。驚き立ち尽くしていると、男性はAさんを見て「いつものように」と言い、やがてスウッと消えた。それは既に亡くなった常連客のB氏で、明日はその七回忌だった。

#呟怖 旧い建物である。長い回廊が延々と続き、まるで迷路のようだ。辺りは暗く淡い橙色の光源が足元を照らす。と、狐面に着物姿の女が現れ、どこから来たか問う。分からないと首を振ると、溜息を付き私の手を取り歩き出した。目醒めたのはそれから間もなくだ。あれは果たして本当に夢であったろうか。 https://twitter.com/wjy2_BEATBOX/status/1026478289353752576 

#呟怖 谷川のキャンプ。岩上に座り歌う女の姿がある。魂まで奪われる妖しく懐かしい声。女は微笑み急流に消えた。幻だろうか。しかしあれから女の歌声が耳元を離れない。遠く果てへ誘うように響く。深夜、星月夜を流れる歌が私を呼んだ。妻子を捨て旅に出よう。ふいにそう決意する。私は幸福であった。

#呟怖 深夜のコンビニ。商品を手にレジへ向かうが誰もいない。と、棚の向こうに青い制服姿がチラリ。声を掛けるが無反応だ。棚の向こうを覗く。店員がいたはずだが気のせいか。やがてレジの奥から店長が現れた。先刻のことを話すと嫌な顔をする。それ以上は何も言わなかった。たぶん「出る」のだろう。

#呟怖 #返怖 小鬼に新入りの天使の様子を訊いた。てやんでぇ神のご意思だとか澄ましやがって、と不満げだ。しかし秋祭りの縁日には西洋妖怪で売り出すそうな。天使が妖怪ねぇ、と苦笑する。面が良いんで娘っ子にゃ受けますよと、小鬼は得意気だ。今度天使に会ったらどう言葉を掛けようか思案中である。

#呟怖 綺麗な三日月の晩、馴染みの小鬼が通り掛かった。彼は縁日のお化け屋敷で働いていた。調子はどうだいと訊くと、最近の客は難しいですぜ、ちっとやそっとじゃ怖がりゃしねぇと零す。時代だねぇと笑った。夜風は秋の気配だ。明日にゃ店を畳みますよ。小鬼が立ち去る。夏も終わるのだな、と思った。

#一行怪談創作部
#呟怖

降りしきる雨のなか、姿の見えない足音がはしゃぐように、私の傍らを通り過ぎて行った。
https://www.php.co.jp/news/2018/07/kaidan2.php?platform=hootsuite 

#一行怪談創作部
#呟怖

桜の樹の下で首を吊ったきみは「早くこっちへおいで」と手招きするけど、僕にはまだやる事があるからしばらくそっちへは逝けないよ。

https://www.php.co.jp/news/2018/07/kaidan2.php?platform=hootsuite 

#呟怖 道端に立つ幽霊など珍しくもないが、彼女は少し毛色が違う。朝早くから道行く人に微笑み挨拶する。行ってらっしゃい、気を付けて。大抵は気付かないが、たまにうっかり挨拶を返そうものならその日の内に死ぬ。既に実例を三人見た。彼女は今日もにこやかに微笑む。行ってらっしゃい、気を付けて。

#一行怪談創作部
#呟怖

友だちになったあの子が橋の上からさようならと手を振る夏の終わり、来年きみが訪れる頃には僕はもう消えているだろう。

https://www.php.co.jp/news/2018/07/kaidan2.php?platform=hootsuite 

#呟怖 親戚の家にお盆の挨拶に行った。仏壇の前で手を合わせていると肩の辺りが急に重くなる。この家の飼い猫は人懐っこい。肩越しに頭を撫でてやろうとすると、その当の猫が傍ら来てにゃあと啼く。では肩に乗っているものは何だと思った途端、ふいに日が翳って耳元で忍び笑いが聴こえた。

#呟怖 陽炎が立ち昇る道を歩く。恩師を訪ねて来たがどうやら道に迷った。木陰に白いワンピース姿の少女を見掛け、駄目元で尋ねてみる。少女は高台の一軒家を無言で指差した。何だ目と鼻の先じゃないかと苦笑し、礼を言おうと振り向くと少女の姿がない。そこに揺れていたのは白く可憐な山百合であった。

#呟怖 友人の墓参りに行った。彼は十九で自死したのだった。手を合わせ顔を上げると、墓石の背後に顔を半分だけ出して覗く者がいる。思わず身を引いた。ほんの一瞬のことだ。既に墓石の向こうには誰もいない。あれは死んだ友人だったのだろうか。とても静かな夏の日の、白昼夢にも似た出来事だった。

#呟怖 #怪談短歌

老いた母痩せた手を引く墓参り
ご先祖様を背中に連れて

#一行怪談創作部
#呟怖
静かなお盆ですね、と会釈しすれ違ったのは、昨年亡くなったはずの近所の老婦人だった。

https://www.php.co.jp/news/2018/07/kaidan2.php?platform=hootsuite 

#呟怖 #学怪 放課後、男子生徒が階段を降りて行くと踊り場から声が聞こえた。聞き耳を立てる。どうやら詩のようだ。行ってみたが踊り場には誰もいない。ふと壁に飾られた一枚の絵が目に入った。椅子に座り本を読む少年。怪訝に思い覗き込むと、絵の中の少年がいきなり顔を上げ男子生徒を見据えた。

#呟怖 #学怪 K先生が職員室に遅くまで残って仕事をしていると、前の廊下を誰かが歩く靴音がする。自分以外に誰もいないはずだ。すわ泥棒かと職員室を出ると、廊下の暗がりの先で男がこちらに背を向け立っている。声を掛けたが応えない。肩に手を置き強引に振り向かせると、なんと男はK先生自身だった。

#呟怖 #学怪 放課後、保健室の扉をノックする音。保健のY先生が扉を開けると真っ黒な影法師が立っていた。驚いて腰を抜かしそうになるが、その影法師は何やら付いてこいというように手招きしてる。恐る恐る付いて行くと階段の隅に女生徒が倒れていて、影法師はその女生徒にスッと入り込み影になった。

#呟怖 #学怪 美術部顧問の先生が退職した。皆から慕われる良い先生だった。彼は記念に自作の小さな天使像を部室に置いた。しかしそれ以降、何故か美術部の生徒が病気や事故に遭う。ある日、一人の生徒が掃除中に誤ってその天使像を落としてしまった。割れた天使像の中から出て来たのは悪魔像であった。

#呟怖 #学怪 放課後、ある女生徒が帰ろうとすると音楽室からピアノの音がする。覗くと一年前に寿退職したM先生だ。美人で優しい憧れの先生。つい懐かしくなって訪れたのだと言う。しばらく話をして別れた。翌日そのことを担任教師に話すと彼の顔が青褪めた。M先生は三ヶ月前に亡くなっていたのだ。

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