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WUNDERKAMMER|11ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

その兄が偽物だという事はすぐにわかった。
山で迷った僕が泣いていると声がした。服装こそは兄と同じだったが、目鼻口の位置があべこべだったのだ。

「大丈夫」
不気味な容姿に反し、その声は優しく、手は暖かかった。
麓に着いた時、あの兄は居らず握った手にはどんぐりが一つ入っていた。
#呟怖

生傷の絶えない作曲家がいた
「体を切るとそこから曲が聴こえるんです。それが必ず、私がその時心から求めていた曲なのです」

そんな彼が自殺した
喉から下腹部までを切り裂いたのだ

右手にはナイフと、側には楽譜、そして死に顔は今までに無い程の高揚としたものだった
#呟怖

君は名前が変わらない呪いにかけられている。
僕は死なない呪いにかけられている。

新聞、おくやみ、君の名前
僕はまた、君を看取れなかった

僕が死ななくなって1500年ばかりが経った、君の20回目の死だった。
#呟怖

その掌よりも少し大きな水晶の原石には、幽霊の化石が入っている。

太陽には消えてしまうが、月の光に暫く当て透かしてみると、丸い額に薄い眉、瞑ったままの睫毛の長い右目、ふっくらとした頬と今にも寝息をたてそうな唇が薄らとに浮かび出る。

君の左側を撫でながら、今日も僕は夜を更かす。
#呟怖 https://twitter.com/tsubukowa/status/1076752003965931520 

ぽさぽさと雪のように君が吐き出したのは白椿だった。
胸元を握り仰向けに、口から溢れる白椿。

椿の流れと君の動きが止まった。
我に帰り抱えると、まるでビーズを零したぬいぐるみのように口からぽさぽさと出てきて、後に残るは君の皮だけだった。

僕は今もその情景の美しさに呪われている。
#呟怖 https://twitter.com/tsubukowa/status/1076752003965931520 

「一緒に死のうよ」
一年前に亡くなった彼が、懐かしい笑顔で手を差し伸べてそう言った。

辛かった 苦しかった 寂しかった

彼に手を伸ばした瞬間、彼の顔が歪み吹き飛んだ。
彼を殴ったのは、見たことのない様な怒った顔をした彼だった。
「俺はそんな事言わない!!」

初めて彼に怒られた。
#呟怖

同窓会でタイムカプセルを掘り起こすことになった。
穴を掘っていくと地面からオルゴールの音がする。

それはカプセルの中からだった。
開けると、それは皆が卒業記念に作り手紙を入れたオルゴールボックス、その全てが一音もずれずに奏でていたのだ。

#呟怖

お風呂から上がり、髪を梳かしていると、鏡の自分が櫛で髪を梳かすたびに髪が伸びていくのが見えた。
驚いて自分の肩をみると、明らかに自分のではない茶髪の髪の毛が垂れていた。
後ろから、息遣いが聞こえる。#呟怖

子供の頃、私は何処から持ってきた生首を大層気に入り大事にしていた。

しかし毎晩鬼や天狗等の妖怪が泣きながら「返してくれ」と悲願するので、その首の一束の髪を貰い、返した。

そんな冗談のような記憶で今は生首の顔も覚えていない。だが桐箱に入った美しい白髪は確かにここにある。

#呟怖

昔、幽霊と仲良くなった。
彼は陰気でいつも泣いていて、でも大分昔の人間らしく博識であり、昔の話をよくしてくれた。

臨終の時、世界が暗闇に包まれ、家族の鳴き声だけを感じる中、「迎えに来たよ」と懐かしい声がする。
暗闇に潜ると彼が居た。
あのころと変わらない、涙で濡れた顔だった。
#呟怖

その屋敷の池の縁に、着物を着た女性が立っていた。
白い肌に腰までの美しく長い髪、胸元を大きく開き、左腿の露わになった着物は、白地に輝く朱色の大きなまだら模様だった。

彼女が突然、池へ飛び込んだ。
驚いて其処へ行くと彼女の姿はなく、ただ美しい錦鯉が悠然と泳ぐだけだった。
#呟怖

夢を見た。
私は鳥居の見える高い所から見下ろし、行き交う人々を愛しいやら誇らしいやら、そんな気持ちで眺めていた。
風が気持ちよかったのを覚えている。

後日旅行でとある神社に行くと大きな神木があった。
それはどこか覚えがあり、「久し振り」と呟くと、木は手を振るように少し揺れた。
#呟怖

首だけで空を飛ぶ夢を見た。
人気のない道を超低空で飛び、たまに会う人は面白いぐらいに私に怯えた。

首だけの体はとても軽く、また回ると私の長い髪が顎下でまるでスカートのように舞うのがとても楽しかった。

それ以来、首下が不要に思えて仕方がない。

今手元には包丁がある。
#呟怖

子供の頃から運動会や発表会、事あるごとに赤い風船が現れる。
私がそれを見つけると、二、三度揺れて、目を離すと消えてしまう。

「お爺ちゃんはサーカスでピエロをしていたのよ。風船は子供を喜ばすって嬉しそうに…」

その古い写真には会ったことのない祖父と、あの風船が写っていた。
#呟怖

無人駅の錆びた伝言板に「何処なの?」と書いてあった。
ほんの悪戯心、僕は「此処にいるよ」と書き足して背を向けた。

カラン

チョークが転がる音がした。
「私も此処よ、どこにいるの?」

相変わらず誰もいない駅。
今にも泣き出しそうな走り書きの文字は、しだいに薄れ、消えてしまった。
#呟怖

皆が寝静まった頃、僕は一人和室へ向かう。

四方を囲む襖絵は、それ全てで一つの桃の大木になる。
そんな絵の中で、子供達が遊んでいるのだ。
桃を食べ、戯れ遊び、寝転んで…
それを見るのが楽しい。

ただ一つ、帰ろうとすると子供達が此方を向いておいでおいでをするのだけ、少し怖い。
#呟怖

「こんにちわあ」

近所の神社にて声をかけて来たのは、頭から白の布を羽織り、翁のお面をしたやたらと大きいおじさんだった。

「たのしかった。また話そう」
そうおじさんが言った途端、強い風が吹いておじさんを巻き上げた。

おじさんは見えなくなり、あとは社の戸が閉まる音が残った。
#呟怖

夜道を歩いていると、街灯の下に仮面を付けたピエロが立っていた。
満面の笑みの不気味な仮面だ。

体が動かなくなった。
ピエロがゆっくり仮面を取る。
その下は真っ黒だった。
そしてその仮面を俺の顔に付けて…

「最近明るいね!」
戯けて笑っていれば明るく見えるのか。
それは俺じゃない。
#呟怖

その夜は確かに降っていたのだ。

「なんで濡れてるの?」
店長が驚いた顔で聞くので、
『雨が降ってたからですよ』
僕は鞄を拭きながら言った。

「こんな月夜にかい?」

驚いて外に出ると雲一つなく地面も濡れていない。

手元を見ると僕は傘を握っていた
買った覚えのない、真っ赤な傘だった
#呟怖

「今日は自習!…戸と窓の鍵を閉めとくように」
喜ぶ僕らと反対に、先生は他の先生と険しい顔をして何か話していた。
どうも何かを捕まえるらしい。

「こら!待ちなさい!どこの子だ!」
大勢の先生がグラウンドを走り回り、見えない何かを追いかけている。

大人にしか見えないらしい。
#呟怖

その朽ち果てたステージでは、早朝の光が差し込むとバレリーナの回る影が浮かび上がる。

もう随分と前に人は滅び、あとは機械の寿命と植物の支配を待つだけの地球。
情熱などとうに消え去った筈なのに、そこに映るは人の未練か、ステージの昔の夢か。

今日も影は回っては巻き戻しを繰り返す。
#呟怖

早朝、何の気なしに窓を開けるとピエロが3人歩いていた。
それはとても大きく8階の僕の部屋に顔が来るぐらいだ。

先頭に壊れたラッパを吹く赤いピエロ、泣くピエロ、最後に大きな袋を持つピエロ。

思わずベランダに駆け出すと、黄色いいピエロが僕を手に乗せて、そのまま袋の中へ放り込んだ。

#呟怖

通りゃんせの響く横断歩道を通る
橙の街灯がジリジリと音を立てて立っている
通りゃんせ、通りゃんせ、

どのぐらい歩いただろうか
未だ端には着かず、朽ちた鳥居から彼岸花がこちらを見る

まだ着かない
ゲラゲラと笑う狐と泣くおかめ
何処かで見知った地蔵の生首

お前は、誰だ
#呟怖

友人のマンションに着いたので電話をした。
「もしもし、着いたよ」
『今行くから待っててね』

そう言われたのだが一向に出てこない。
部屋を見てみると友人が此方を見下ろす影が見える。
怒ってもう一度電話をかけたとき、背中を叩かれた。
友人だった。
電話からダダダダと走る音がする。
#呟怖

外から花の匂いがした。

香りに起こされて窓から外を見てみると、手足に紫色の雲を携えて、ゆっくりと宙を走るバクがいた。

それは人に似た瞳で此方を流し見て、長い睫毛を羽ばたかせた。

1、2、3回

気がつくと朝だった。
不思議な夢を反芻しながら頭をあげると、枕から夢と同じ香りがした。
#呟怖

其処は黒だった。
白蓮華と輪郭と、水平線以外は黒だ。

「ナァ君」
『リン』

私を冥界に送らんとする舟漕ぎは、そんな声で答えた

「何か歌ってくれないか。君の知る歌でいい」

…リンリン、リンリン

目を覚ます頃には到着しているだろうか
案外と心地よい歌を聴きながら私は目を瞑った
#呟怖

最近よく夢を見る。

それは日常生活と変わらない夢だ。
起きて支度して、仕事へ行って帰って寝て、土日は遊んで、少し現実と違うが喜怒哀楽のある普通の日常だ。

よくある話だが何方が本当かわからなくなってきた。
でもまあ、君が生きているこっちが本当でいい。

今日も僕は夢へ帰る。
#呟怖

「深夜2時に目が覚めて、するとリンリーンと電話が鳴るんです。
その電話に出るのですが、無言で、でもそれが大切な時間なんです。」

後輩がそう語り出した。
しかし後日、彼は全てを忘れていた

「僕、携帯しか持っていませんよ。
でも最近何か、やり遂げたような寂しい気持ちになるんです。」
#呟怖

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