其処は黒だった。
白蓮華と輪郭と、水平線以外は黒だ。
「ナァ君」
『リン』
私を冥界に送らんとする舟漕ぎは、そんな声で答えた
「何か歌ってくれないか。君の知る歌でいい」
…リンリン、リンリン
目を覚ます頃には到着しているだろうか
案外と心地よい歌を聴きながら私は目を瞑った
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