子供の頃、私は何処から持ってきた生首を大層気に入り大事にしていた。
しかし毎晩鬼や天狗等の妖怪が泣きながら「返してくれ」と悲願するので、その首の一束の髪を貰い、返した。
そんな冗談のような記憶で今は生首の顔も覚えていない。だが桐箱に入った美しい白髪は確かにここにある。
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