無人駅の錆びた伝言板に「何処なの?」と書いてあった。
ほんの悪戯心、僕は「此処にいるよ」と書き足して背を向けた。
カラン
チョークが転がる音がした。
「私も此処よ、どこにいるの?」
相変わらず誰もいない駅。
今にも泣き出しそうな走り書きの文字は、しだいに薄れ、消えてしまった。
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