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基維ひなた|17ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

認知症の祖父が古い国語辞典をくれた。
もう、ほとんど消えたからと。
開くと細かい文字で埋まっている。
首を傾げながらも受け取った。

不思議なことに、調べても無かった単語が、次には見つかったりした。

時々、辞典の項目が減っている。
空白の部分に何が書いてあったのかはわからない。

#呟怖 https://t.co/bZzuE7hUkI

「怖い話いりませんか」
街灯の下、重そうな鞄を提げた女がいる。
「たくさんあります」
好奇心から近づいた。
「ここにたくさん」
女が開いた鞄を覗き込む。
無数の腐った手が伸びて私を引きずり込んだ。
「うふふ、たくさん」

ああ。
女が鞄を開くのが待ち遠しい。

「怖い話いりませんか」

#呟怖 https://t.co/WtH6gJxyQT

元研究所の廃ビルを訪れた。
花のような甘い香りが漂う。
他にも人がいるのだろうか。
香りを辿って行くと、息遣いとベッドが軋む音。
興奮してドアの隙間から覗く。
誰もいない。
室内に歩を進めると何かを踏んだ。
メモ帳のようだ。

『実験体Ⅲ:強い芳香で餌を誘う』

と書かれていた。

#呟怖 https://t.co/PcryQ1FtzX

業火の書。
ひとつ読めば目を焼かれ。
ひとつ読めば耳を焼かれ。
ひとつ読めば舌を焼かれ。
三つの物語を読み終えた時、神をも凌ぐ力を得る。
数多の人間が挑み、光を失った。

伝聞って面白いよね。
「どの話を読んでも目を焼かれるけど、それでも読みきったら神だよね」
って私は言ったのに。

#呟怖 https://t.co/RrWvtK0N9O

包丁で人を殺して回る女がいる。
振り下ろして首の付け根を刺すのが好きらしい。
「新しい包丁を買ってきた」
と、母が勝手口の近くに置いた。
これならすぐに応戦できると。

返り血を浴びた女が勝手口から入ってきた。
新しい包丁を手にこちらを見た。
私は先が丸くなった包丁を握り締めた。

#呟怖

ブランコ、懐かしいなあ。
靴飛ばししたよね。
あったあった。
勢いをつけて一回転したよね。
あったあった。
飛び降りて飛距離を競ったよね。
あったあった。
飛び降りた子に蹴り飛ばされて柵にぶち当たって死んだよね。
うけるー。
久しぶりにやってみる?
やるやるー。

#呟怖 https://t.co/bJWoibXu1i

いつの間にか入っていたアプリ。
これで人の顔を撮ると、自分もその顔になる。
私は街で素敵な女性を撮ってはその顔で楽しんだ。
トラブルになった人もいるみたいだけど、バレやしない。
あっ、あれは有名な女優の……
あの顔欲しい。
焦って連写モードで撮った。
女優の顔が何枚も貼り付いた。

#呟怖 https://t.co/oQtxhRevb1

波打ち際に立つウェディングドレスの女性。
旅先で遭遇したその光景に惹かれてシャッターを切った。
コンテストに出す写真に迷っていたところだ。
後ろ姿だし問題ないだろう。

後日、俺の写真は雑誌に載った。
『おぞましい因習が残る村!海神に捧げられた花嫁』
という見出しで。

#呟怖 https://t.co/shyAp2pXzP

目が覚めた。
少し寒い。

彼がゆっくりと近づいてくる。

私、生きていたのね。
もう駄目かと思ったのに。

「こうするしかなかった」
「君の体はもう駄目だった」
「君を失いたくなかったんだ…」

泣かないで。
背中を撫でてあげたいのに。

頭部だけになった私は、
声も出せない。

#呟怖 https://t.co/yCzn9vNa2w

ピ、ピ、ピポピ。ピポピポピ。
あの人が好きなゲームのBGM。
単調な繰り返しが耳に残る。
苛々してる時は耳障りだ。
口笛でなぞるのもやめてほしい。

あの人はもういないのに。
ゲーム機も叩き割ったのに。
鼓膜だって潰したのに。

ピ、ピ、ピポピ。ピポピポピ。
いつまでも耳に響いていた。

#呟怖 https://t.co/h2wLDs4AlS

道端に白い傘が置かれている。
持ち上げてみると白い猫がいる。
抱き上げて家に帰る。

次の雨の日も白い傘がある。
持ち上げると白い猫。
抱き上げて家に帰る。

5匹目で、傘が問題なのではと思ったけど、傘を撤去したら、次の雨の日は猫が濡れているかもしれない。

そう思うと何もできない。

#呟怖 https://t.co/bvPEBGoW1E

前の職場にいた人が、互いに散々陰口を叩いていた人と仲良く話している様を見て、和解したのかと安心したら、
「あたし、嫌いな人とでも笑って話せるのが特技だから!」
と満面の笑みを向けられたので、
よっしゃ宣戦布告かこの野郎と思いつつ、
「えーこわーい!」
と笑っておいた。

#呟怖
#実話 https://t.co/f8VpC2zM1j

はい!マイナーすぎて伝わらない物真似芸人のスマでーす!
今日は、昔見た怖いCM!
知ってるかな?
こう、笑顔の紙を顔の前に持って、草原で突っ立ってる男を、同じ顔のお面をつけた男達が囲んで棒でボッコボコに…
あれ、君たち僕のファン?
ごめんね今撮影中で…

ねえ待って、その棒なに…?

#呟怖 https://t.co/f8VpC2zM1j

@ahomaja #返怖
#呟怖

土を掘ってみると、フンから根が出ていた。
フンの中に種があったのか。
毛虫の食糧事情はよくわからないが、好奇心で植木鉢に移してみた。
順調に芽が出てすくすくと枝葉が伸び、桜によく似た若木になった。
春になると大量の毛虫が咲いたので、全部潰した。

子宝に恵まれず何年も悩んでいた。
ある晩、夢に仙人が現れた。

「この実を食べなさい。玉のような子を授かるでしょう」

起きたら枕元に栗が一粒転がっていた。
なんだか怖かったので、旦那と半分こして食べた。

今、半端に膨らんだ腹と顔を見合わせて、二人で途方に暮れているところ。

#呟怖 https://t.co/ySfRX8rb4y

弟の嫁が妊娠した。
つわりで辛いが、栗単品だけは食べられると聞いた。
だから栗ご飯にして目の前で食べてやった。
必死に泣いて止める様がおかしくって。

お義姉さん、流産してからノイローゼで。
私が妊娠して、ショックだったんだと思います。
でもまさか…毬栗をそのまま食べるなんて…

#呟怖 https://t.co/uutHPz4hbc

アサコが双子だと言い出した。
見た目は一人だが、アサコとユウコ、二人が半分ずつなのだと。
この子達みたいにね、と双頭の蛇(二匹の蛇を縫い合わせただけの)を撫でながら。
「でもね、実は三つ子だったの」
彼女は明るく笑ってハンカチにくるんだ胎児を見せた。
「紹介するわ、ヒルコよ」

#呟怖 https://t.co/SO8sISdkG6

徹夜で課題を仕上げる覚悟だったが睡魔が襲ってきた。
頭ががくんと仰向いた。
天井を背に、老人が私の顔を覗き込んでいた。
電灯に真っ赤なセロハンを貼ったような赤い世界だった。
飛び起きるといつもの部屋。
瞬きすれば赤い部屋。
課題にも集中できず、かといって眠れそうにもなかった。

#呟怖 https://t.co/F8StkV525o

救いの光が降り注ぐとお告げがあった。
何かに遮られると祝福を得られない。
全身に浴びるのだ。
愚かな人々は建物に籠っている。
衣服を脱ぎ捨て、広場に躍り出た。
両手を広げ空を仰いだ私の目に、無数に走る電線が映った。

その日、屋外にいたものは降り注いだ光の形に切り取られた。

#呟怖 https://t.co/knN25vm3tF

「外から見たのと部屋数が違いますよね」
「こちらのスペースは霊道となっております」
「幽霊とか出るんですか」
「ご安心ください。仕掛けがありまして、この空間を通った霊は全てとな……」
担当者はスッと間取り図をしまう。
「失礼しました。こちらは隣の物件でした」
契約はやめにした。

#呟怖 https://t.co/ulY66QFXM4

兄に手を引かれてお祭りへ。
えびせんにソースで名前を書いてもらう兄。
「お嬢ちゃんのお名前は?」
「それよりネコ描いて!!」
兄の言葉に屋台の人は笑い、下手くそなネコを描いてくれた。

病室で目が覚める。
事故に遭ったらしい。
幼い頃に亡くなった兄が、私を助けてくれたのだろう。

#呟怖 https://t.co/B4pHdG2IcJ

うちの蔵は近付くことも禁止されている。
それを知った友人が深夜の探検を持ちかけてきた。

蔵の手前で友人の足元が崩れ、尾を引く悲鳴が遠ざかる。
落とし穴…そんな仕掛けが。

「いい生贄を連れてきたねえ、次期当主様」
背後から祖母の穏やかな声。
「そうだろう?」
僕は黙って頷いた。

#呟怖 https://t.co/n996KsH7ot

「終わりましたよ」
医師の声で目が覚めた。
確かアイツに金を用意させて…
無理やり整形させようと…
『もっと面白い顔にしてやる』
って皆で囃し立てて闇医者に…
起き上がると軽い目眩。
目線の高さが左右で違う。
「これからは毎日面白いものが見られますよ」
俺の悲鳴は頭頂部から出た。

#呟怖 https://t.co/sBKyJbFMkv

遠眼鏡を作ったよ!
と息子が嬉しそうに見せにきた。
トイレットペーパーの芯の片端に先生が用意したフィルムを貼り、覗くと遠くの景色を見ている気分になれる仕組みだ。
覗いてみると綺麗な花畑。
年の頃が私と同じくらいの男女が、笑顔で手を振った。
お父さん、お母さん。
涙が溢れた。

#呟怖 https://t.co/5YfSsBegyC

「らっしゃい!!」
扉を開くと一日の疲れを癒すような暖かい光が出迎えた。
「すまんねえ、今日はもうきしめんしか無いけど!!」
私の返事を待たず、大将がてきぱきと麺を湯がき、器に盛る。
「へいお待ち!!」
ふわりと出汁が香る温かい湯気。
思わず喉が鳴る。

ここは私の部屋なのだが。

#呟怖 https://t.co/DxzvnZaegP

女友達が「落ちる」呪いにかかったと言う。
段差のある場所が目に入れば、そこから落ちると。
塞ぎこんでいた彼女に目隠しをして海へ連れていった。
ここなら落ちる心配もないだろう。

「私…恋に落ちたみたい」

目隠しを外した彼女は照れ臭そうに笑うと、僕の手を引いて灯台へ駆け出した。

#呟怖 https://t.co/9wjuhzahmi

護送車の中から外を見る。
のどかな昼下がりの光景とも暫くお別れだ。
あのバスは…俺が煽って崖に落としたのと同じ会社のか。
楽しげに笑う乗客が見える。

違う。
乗客全員、運転手までもが、こちら側の窓に笑顔で張り付いている。

#呟怖 https://t.co/pgnlopisar

実家の母に泣きつくと、電話越しに豪快な笑い声がした。
「だから言ったでしょ、うちは叺背負われ一族だって」
カマッショワレ。
似非フランス語か何かだと思って聞き流していた。
花が風や虫を利用するように。
怪異を利用する一族だったらしい。
「そうやって種を飛ばしてきたんだよ」

#返怖
#呟怖 https://t.co/rwzammQrBW

「誰かと人生を交換できるとしたら、どうしますか?」
駅のホームで見知らぬ男に汚いビンを手渡された。
「方法は簡単。蓋を開けるだけ」
鼻で笑い、迷わず開けた。
途端に目の前が暗くなる。
「新しい人生をお楽しみください」
男の声に見送られ、終電に乗り込む俺がガラス越しに見えた。

#呟怖 https://t.co/4pbbbUg2pN

電車に揺られていると眠くなった。
どこかの駅に到着し、目を覚ますと少し寒い気がした。
正面には厚手のコートを着た女性が寒そうに縮こまっている。
いくら冷房が効いているからって…と辺りを見渡すと他の乗客も厚着で、Tシャツ短パン姿の自分を凝視していた。
窓の外には雪が降っている。

#呟怖 https://t.co/FrQRGFqVNG

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