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基維ひなた|19ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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公園でかくれんぼ。
まあだだよ、を繰り返しながら、道を挟んだ向こうのひまわり畑へ。
後でこっそり公園に移動すれば、ズルにならない。
真っ直ぐ伸びたひまわりの間に体育座りして、笑いをこらえた。

ふと、鳥の声が消えた。
顔を上げると、一輪のひまわりが身を屈めて覗き込んでいた。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1306433446026256385 

「お願い、『人違いです』って言って」
友人からのメッセージ。
返信する前に肩を叩かれた。
「久しぶりー!」
「いや昨日会ったじゃん、何今の」
笑って返した直後、友人は車に撥ね飛ばされた。
知らない相手からメッセージ。
「三人の知り合いに『人違いです』って言われたら助けてあげる」

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1305329343409745920 

「行ってきた、お前の地元」
「いい写真撮れたか?」
「おう、さすがド田舎」
「うるせえよ」
「でも変なんだ。池で遊ぶ子供が写ってない」
「池の中でか」
「うん。都会のおじさんもどう?って言われたけど断ったよ」
「足が着く所なんてないぞ」
「え」
「命拾いしたな、『都会のおじさん』」

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304436956302958593 

人は皆ひとつだけ色を持っている。
普通は見えないそれが見える私は、手相専門の占い師をしている。
前に見た客が、良い色に変わっているのを見るのも楽しみだ。
「お姉さん、見てくれる?」
差し出された手は酷く汚れていた。
その中に先ほど占った女子高生の色を見つけ、ただ俯いて震えた。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304768172503965696 

隣で美味そうに麺を啜る音がする。
横目で見ると、勢いよく啜っているのに麺が減らない。
むしろ増えている。
器に口をつけると汁も増えている。
逆再生のように出来上がったのは、いつか食べたいと思っていた特製出汁モツ煮込み盛り盛り麺。
もう注文することはないだろうなとぼんやり思った。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1303693123042779136 

人を後ろ姿で判別するのが苦手だ。
知り合いだと思って声をかけたら別人で、恥をかく。
だから後ろからは声をかけない。
覗き込むこともしない。
そう決めているのだけど。
ここ数年、ずっと私の前を歩く人がいる。
いつも同じ服装で。
さすがに顔が気になってきた。
しかも昨日、一人増えた。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1304366645138173952 

「これが現場の写真だ」
「犯人はわざわざ被害者を飾り立てたわけですか」
「いや、犯人が去ってから被害者自身が行ったと思われる」
「ダイイングメッセージですね」
「少し違う。被害者は行方不明、残っていたのは手だけだ」
「なぜ被害者自身が行ったと?」
「その手な、まだ生きてるんだ」

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304187802100228096 

山奥で道に迷い、古びた屋敷にたどり着いた。
屋敷の住人は親切で、泊めてくれるだけでなく夕飯にも招待された。

テーブルに並んだ空のお皿。
コック帽の男性が隣に立つ。
カセットコンロの上でお湯だけの鍋がぐらぐら沸いている。

「いただきます」
私を見つめ、
家族がにこやかに唱和した。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1304366801061474304 

女子会の最中。
一人が暑いと上着を脱いだ。
冷房で寒いくらいなのに。
更に服を脱ぎ、下着に手をかける。
慌てて腕を掴むと、熱い。
「何この臭い」
「うそ、この子煙出てる!」
「こういう時って救急車!?」
騒ぐ私達をよそに、彼女は裸の胸を開いた。
バサリと灰が落ち、外皮も崩れ落ちた。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1303820813804564481 

#返怖
#呟怖

目や鼻もあるかもしれない。
唇の周辺にガムテープを貼ってみたが出てこない。
家中の隙間に貼ったが出てこない。
動いたら腹が減ったな。
七輪で焼肉でもするか。

ガムテープの下の唇が微笑んだように見えた。

フリーゲームで遊んだ。
主人公が電話をかけ、夜道を帰る。
結末は帰宅か死ぬかの二つ。
シンプルだが、選択肢で全く違う話が楽しめる。

最後の選択をした直後、
私はなぜか夜道に立っていた。
背後から男が走ってくる。
咄嗟に逃げる。

私はあの時、
「何かにつまずいて転ぶ」
を選んだ。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1301729085027049474 

雪山登山中、六人連れのグループに出会った。
灰色のウェアとニット帽、赤いゼッケン、白いマフラーという揃いの出で立ち。
挨拶すると揃ってお辞儀を返してくれた。
ころころと首が転がり落ちた。
マフラーじゃなく、浮いてたのか。
山頂で誰かに壊されたお地蔵さんの首を戻し、手を合わせた。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1302564067068977153 

お母さんの実家に行った。
「この襖は開けちゃ駄目よ」
と言われた。
そっと開けたら目の前に女の子の顔があった。
目を見開いて歯を剥き出した笑顔。
肩越しに箒の柄が伸び、女の子を突いた。
お母さんがパァンと襖を閉める。
「駄目って言ったでしょうが!!」
私はお母さんの方が怖かった。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1302501003455995905 

最新式の芋の選別機を見せてもらった。
コンベアの上で芋が激しく跳ねる。

「傷が付くだけで選別にならないんじゃないか?」

呆れていると、一際高く跳ねた芋に羽が生えて飛んでいった。
次々と後へ続く。

「寄生種ですよ。あいつらはマズイんです」

係員が頬を掻きながら笑った。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1301928567865974784 

通販サイトで絶賛の薬を買った。
『悩みが無くなる』らしい。
藁にも縋る思いで飲んだ。
途端に気分が晴れた。
「あはは、なーんだ」
すぐにお礼のレビューを投稿して。
「悩んでたのがバカみたい」
スカーフを可愛く蝶々結びにして。
「うん、いけるいける!大丈夫!」
足元の椅子を蹴った。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1296149218084626433 

ヒーローに憧れていた。
ギリギリの時に助けてくれる、ヒーローになりたかった。

「あなたのような人が…どうして、あんな酷いことを」
「どうして?はは、殺しが俺の天職なんだよ!」

殺人鬼が襲いかかる。
罠を仕掛けておいて良かった。

私は殺さないわ。
ギリギリの所で助けてあげる。

#呟怖 https://twitter.com/5000004xxx/status/1301198557488115713 

#返怖
#呟怖

同居人がとにかく慎重だった。
施錠だけなら問題ないが、
部屋の四隅にお札と盛り塩をされては堪らない。
入ってこないように?
出ていけないんだよ。
どこへも行けない鬱憤を油虫の霊にぶつけた。
包丁でひと突き。
同居人は帰ってくるなり出ていった。
頼む。
お札と塩も片付けてくれ。

お父さんがいなくなって、
お母さんはずっとねています。
ぼくはもうお兄ちゃんだから、
ご飯を作ってあげます。
おふろに入れてあげます。
きのうは虫をたくさん取りました。
お母さんはにこにこしています。
ぼくはお母さんが大好きです。

#呟怖 https://twitter.com/tanupon_music/status/1300324275681857537 

下駄箱に手紙が入っていた。
「いただきました。ありがとう」
とだけ書いてある。
特に何もなくなっていなかった。
次の日も、その次の日も。
手紙は一週間続いた。
8日目、
「がまんします。明日が楽しみ」
と書いてあった。

#呟怖 https://twitter.com/411_izayoi_rio/status/1299252787415449600 

転校生と仲良くなり、おうちに遊びに行った。
町外れの古い豪邸に住んでいるらしい。
「いらっしゃい。ケーキがあるから座っててね」
綺麗なお母さんに促されて座ると、椅子がぐにゃりと動いた。
慌てて飛び退いたら、お母さんが肉叩きで椅子の真ん中を叩いた。
「ごめんね、もう大丈夫だから」

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1300285030594310145 

「…その旅館は、今もあるそうです」
暗い声が語り終える。
「…あの、消さないんですか」
「え、貴方が話してたんですよね?」
「嘘、こっちから聞こえましたよ」
「まさかあの人形が?」
騒ぐうちに蝋燭の火が何本か消えたが、つけ直し再開した。

気づいているかしら。
今ので何話進んだか。

#呟怖 https://twitter.com/dancewithsky/status/1299913639567093760 

友人と肝試しに来たのは覚えてる。
蛇口から血が出て大騒ぎしたことも。
ここはどこだろう。
ベッドに固定されて動けない。
首と太腿に金属の感触。
そこから管が出て、壁の向こうに伸びている。
『これが噂の血が出る蛇口です!』
『じゃあ今から捻ってみまーす!』

まさか、やめてやめてやめ

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1299683749878091776 

「あら、新しいペンダントね」
「ええ、レッドジルコンなの」
「『ヒヤシンス石』?本当に好きねえ」
「ヒヤシンスの由来はね、ギリシャ神話の美少年の名前なの」
「少年が流した血から咲いた花、ね。ヒヤシンス石もそういういわれがあるの?」
「どうかしら。試してみたけど関係なかったわ」

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1277270252489830401 

高速は久しぶりだ。
あいつを乗せてクラブに通ってた。
「ねえ、もっと飛ばしてよ」
なんてはしゃいでたな。
…トラウマか、めいっぱい踏んでいるのにスピードが出ない。
「ねえ、もっと飛ばしてよ」
限界まで踏み込んだアクセルと、
同じだけ踏み込んだブレーキを離すダンスシューズが見えた。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1299022635414691840 

花の苗はいかがですか。
こちら禍草といいまして。
花を一輪咲かせます。
願いがひとつ叶います。
何かをひとつ失います。
死なない程度に痛いです。
二輪咲いたら大変ですよ。
お祝いと入院の準備を忘れずに。

怪しい露店商から買った植物が、
おびただしい数の花を咲かせようとしている。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1298706623737692160 

鳥を吐いてたんです。
痰を吐くみたいに、カーッペッて。
何羽も何羽も。
苦しそうだったから、
声をかけたんです。
そしたら飛んでいってしまったんです。
鳥たちと一緒に。
最後に吐いたこの子を残して。
桃色の雛、可愛いでしょう?

え、それは舌ですって?
溺死した人の?
何の話ですか?

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1298648752639508480 

業者が夜逃げしたと聞いた。
散らばる書類、すえた臭い、骨組だけのベッド。
優れた品種を生み出す傍ら、
水も餌も満足に与えず、熱中症で沢山死なせたそうだ。
わんわん、おんおんと、悲しげな声が耳の奥に反響する。
水の入った器を床に置いた。
四つん這いの男女が我先にと群がった。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1297582097666719745 

死後の世界。
愛してくれた人の数だけ『増える』部屋があった。
入るのは任意だから、知らなくても良かったんだけど、入った。
三人だった。
少し寂しいと思っていたら、一人増えた。
死んだ私を好きになった人がいるらしい。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1297173837075775489 

暗い。
何も見えない。
じゃり、と地面についた手に触れるのは、何かの欠片。
そうだ、目隠しをしていたのだと思い出す。
悲鳴。
ばりばりと暗闇に響く音。
何かを噛み砕く音。
飛び散る欠片。
…私達が嫁いだ神様は、随分と行儀が悪いようだ。
目隠しを取るのはやめにした。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1277270252489830401 

影武者祭りといいましてね。
村の者総出で、村長一族の誰かに扮するんですよ。
短命な一族を守るためだとか。
お客さんも是非。
耳の形なんて村長の息子さんにそっくりだ。
ああ、そうそう。
息子さんは指が二本ありませんから…
ちょっと左手を出してください。
なあに、すぐ済みますから。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1296658658030313472 

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