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パンダ番長|32ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

首の看板。
それはそう呼ばれていた。
廃病院の敷地に打ち捨てられた錆びた看板の残骸。
取り外してある看板部分をコンクリ製の台座に挿してから、大きく引き伸ばした誰かの顔写真を貼るだけ。

実際に試したヤツが、そいつの養父の生首だけ残して失踪した。

その看板は未だそこにある。
#呟怖 https://t.co/xoue5aBlan

薄い青みの色硝子。その窓には父の遺骨が混ざっている。
晴れ男な父らしく、そこからの眺めはいつも青空だった……本来見えるはずの街並みではなく、空。

ある日いつものように父の空を覗くと、窓の外に人影が見えた。見覚えのある顔。父の友人、それも故人ばかり。

そうか。窓は窓なのだな。
#呟怖 https://t.co/wsmBWqbHTD

背後霊って言い方は良くないね。まるで背中にしか憑かないみたいじゃないか。
靴を咬んで君の足を止めた奴は今、君の足下で尻尾振ってるよ。
タイミングがほんの少しずれるだけで逃れられる難もあるからね。
え?
足が痺れて立てない?
そりゃ君の膝の上でノドを鳴らしている奴の仕業だよ。
#呟怖 https://t.co/7A9iQnmA5W

「また遊ぼうね。きっとだよ」
あなたにとっては誰としたか思い出せない約束でも、彼らは信じて待ち続ける。

それをイマジナリーフレンドだと否定する輩がいる。

あなたが僅かに残る記憶の欠片を手放せば、彼らは力を失う。化身が弱れば自然自体も滅びる。

悪意のある嘘を吐く輩の望みは……
#呟怖 https://t.co/M2v8Iwi9fj

「砂糖は腐らないって本当?」
娘の問を否定しておけば。

厳重に封印されていた瓶の中身は巨峰ほどもある金平糖。
瓶を包んでいた新聞紙には、若い娘が足の小指を切られ持ち去られる連続事件の記事。
きっと指を吐いてから見たのだろう。
娘の自殺の理由と祖父の遺品を、久遠の彼方へひた隠す。
#呟怖 https://t.co/Z4CiJb8lma

お客様、お目が高い。
そちらは縁起物ですよ。
とある作家さんの遺作なんですけれどね、どんなに高いところから落ちても割れないんですよ。
ええ。
皆様、ご家族への御守りとしてお買い求めになられます。
ええ。
ご利用になられた後、引取りも可能です。いかがです? 福を呼び込む梟は。
#呟怖 https://t.co/bNTZQgkP19

「砂糖って腐らないらしいね」
娘の言葉がやけに耳に残っている。

厳重に封印されていたと思われる金平糖の入った瓶と、若い娘が足の小指を切られ持ち去られる連続事件の新聞記事。どちらも先日亡くなった祖父の家を片付けた際に出てきたもの。

娘の自殺の理由を、私は久遠の彼方へひた隠す。
#呟怖 https://t.co/EeSpfy9Cxi

鬼とは人ならざる者。
その中には死人も、人の世を追われた犯罪者も、妖怪も、神も、遠い異国からの漂着者も含まれた。

この山では、あの花が満開になる頃、鬼姫が出る。
偶然それを見た私は鬼姫に恋をして、自らを鬼にした。
山狩りもここへは来ない。
ああ目を閉じるまで、貴女を見つめよう。
#呟怖 https://t.co/3C85fhmGH9

「俺、ここのバンジー飛んだら、ミユちゃんに告白するんだっ」
と叫んだものの再び足がすくむ俺の背中を係員さんが押した。
上下反転した視界にミユちゃん……え?
なんでここにいるの?

ハッと目覚めた。
「死んじゃったかと思った!」
俺に抱きついてきたミユちゃんの肩越しに見える血の海。
#呟怖 https://t.co/N3Wr0Xkbch

いつもの通勤電車でいつもと違う光景に気付いた。
全員マスクをしているのだが、不織布でも布でもウレタンでもなく金属、それもどうも排水口のゴミ受けみたいなやつ。
そういえば周囲に広がるこの臭い……下水道みたいな。
えずきそうになった私へ、周囲の人々が一斉にゴミ受けを差し出した。
#呟怖 https://t.co/3AybEiQh60

@hacca0505 」と語ったが、きっとこの男もかつての私のように目覚めたら忘れてしまうのだろうな。
救えるまで終わらないバトンなのか、それとも餌が次の餌を呼ぶ呪いなのか。

勝手に #返怖 #呟怖

魔除けだからとか付き合い悪いとか一ヶ月で消えるからとか旅の思い出だからとか説得され、俺はヘナタトゥーを入れた。
宿に戻ると仲良しグループ六人中、五人までもが入れていた。
残る一人は……最終日に心臓麻痺で急死した。

後日、あの模様が生贄を捧げる神官を表すと、偶然知った。
#呟怖 https://t.co/OpAihbcMep

羽音……?
夜中に虫が飛んでいる音で目を覚ました。
音を辿ると……この鉢植えの辺りに……ええっ?

花が、花びらで、羽根のように羽ばたいている?

雄しべが虫の顎のようにガチガチと……その周りに散らばる血は……あなた!
あなたっ!
羽音が耳を掠めて飛ぶ。

目の前に耳が落ちた。私の。
#呟怖 https://t.co/iE38MhBGuB

私の手には人の腕ほどもある巨大な缶切り。
ドラム缶は五つ。どれも錆び、中にはフジツボがはりついているものまで。
「愛してたんだろ? 当ててみろよ」
大抵の理不尽には遭遇し、乗り越えてきたつもりだったが、世の中は底が知れない。
あの屑を当てるか、私が藻屑となるか。生存確率は二割。
#呟怖 https://t.co/adt2TKTuDp

「メモ帳をさ、鉛筆とかでシャカシャカって軽く塗ると、前のメモの筆圧が白く浮き上がってくるだろ? あんな感じ」
Tシャツを脱いだ友人の背中に、人面疽のような女の顔が浮き上がる。
マジか。
「私を殺したのは」
おいおい喋んのかよ!
気がついたら俺は友人の背中にナイフを突き立てていた。
#呟怖 https://t.co/mCiYlT9Das

「コンニ、チワタ、シワニン、ゲンダ」
熊野古道で出会ったそいつは
猿のような手足、前傾姿勢、なぜか紙袋を被り、獣臭い。
『周囲の草木がうどんこ病のようになったら引き返せ』
昨日のガイドさんの言葉を思い出したのは、そいつの着ている服がガイドさんのと同じ服だと気付いてからだった。
#呟怖 https://t.co/YVxCuMCMr4

「自分でやる!」
息子が誕生日ケーキにロウソクを立て始める。
「何本立てるの?」
「だって、もらったんだもん」
一本抜いてみると、夫の名前が書いてある。

その後、無事に歌ってロウソクを吹き消した所で夫が帰宅した。
「バスが事故って」
生き残ったのは夫だけ。ロウソク戻せば良かった。
#呟怖 https://t.co/dFai8svGsO

「部長、亡くなったよな?」
「何言ってんだよ。通夜の帰りに」
「だよな……でもさ、体操服着た部長が廊下を雑巾がけしてて」
「別人だろ」
「間違いなく部長だった。名札も付けてたし」
妙なことを言い出した同僚は翌日自殺した。

同僚の通夜で後輩が半狂乱になった。
体操服と叫びながら。
#呟怖 https://t.co/CcFYn3iuup

「将を射んと欲すれば先ず馬を射よってね」
そう言って姉さんはある男の家族と仲良くなった。
男が両親と妹とを亡くしたのはそのすぐ後のこと。
「おかしいの。彼、私を見たら怯えて失禁するの」
姉さんのロマンスはまた悲しい結末に。
「吊り橋効果ってあれ嘘ね」

姉さん、いったい何をした?
#呟怖 https://t.co/9L3HRMG2ud

指先の瘡蓋を剥がすと滲み出す膿は直ぐに固まり、新たな瘡蓋を成す。
白く細く美しかったその指は歪に膨らみ土筆と見紛うほど。

最早これは姉様ではない。

それでも咳に混じる嗚咽に、辱めの後に漂わせる淫靡な匂いに、未だ姉様を感じて私はこれを棄てられずに居る。
#呟怖 https://t.co/Af54PkniR4

「拾って」と書かれた段ボールが玄関にあった。
中には一冊の卒業アルバム。僕の中学のだ。
集合写真を見るとある友達に「不良品」と落書き。僕の字だ。
逆らえなかったとはいえ僕らはなんて酷いことを。

『失くしたものを拾えたみたいだね』
空耳?

数日後、級友の葬式案内が十三通も届いた。
#呟怖 https://t.co/rPMCGCbrYS

中学生のとき、右の眼球を失った。階段で前を上る男が持つ傘の先が抉ったのだ。
謝る男。
突然、空虚となった右側に男の感情が映った。
私はそこで気付いたのだ。人が持つ「視る力」を、眼球が塞いでいたことに。
謝罪よりも責任転嫁が多い男の感情の出口を塞いだら、男は絶命した。いい気味。
#呟怖 https://t.co/ttxoNLnfEn

社長が新年度の豊富を語る中、照明が落ち、周囲に響く火災警報。
慌てふためく同僚達のざわめきの向こうで社長が何か言っている。
「達磨さんが転んだ」
非常灯を覆う煙。ハンカチで口を押さえた所でまた社長の声。
選択肢があると考えてしまうのは愛社精神ではなく、生き延びてきた経験から。
#呟怖 https://t.co/kVeyaL7jfE

試合はいい。ゴングなりホイッスルなりが鳴れば終わるから。だが終わりのない死合ではただ生存にすがりつき続けるだけ。

地上からまた檻が降ろされた。
「サメジマジケン?」
片言の日本語。コミュニケーション取れない方が罪悪感も少ない。
ありがとう。おかげで俺ももう少し生きられそうだ。
#呟怖 https://t.co/A6HCic5PNF

丑三つ時、婦長が私に目配せする。毎日この時間の見回りがとても憂鬱。

502号室の相沢さんの枕元に佇む影。微笑むあの影は先立たれた奥様。
死神の惚れ薬と揶揄される当病院の立体映像システムは患者の死を早める効果がある。

503号の山井さん……あの影は本物。目を伏せ、足早に通り過ぎる。
#呟怖 https://t.co/3mJfBs3CvC

宵闇に花束を持つ女性を見ると今でも足が竦む。

二十歳の誕生日に、花で飾られた生首として発見される「造花殺人事件」。その花はプラスティネートされた被害者を削いで造られた物。

犯人は俺たち刑事を「蜜蜂」と嗤ったが、実際は腐臭に集る蝿さ。

あの幻が教えてくれなきゃ手掛かりですら。
#呟怖 https://t.co/GXOH6HR5yO

親友が「引くなよ」と前置きして見せたのは、痩せこけた全裸の少女が無表情でうずくまっている画像。
「緋色の布が見えるか?」
「いや?」

翌日、彼は自殺した。
性欲の対象が緋色に包まれて見える『緋色の女症候群』に彼がかかっていたこと、彼の娘がミイラで発見されたことは後から知った。
#呟怖 https://t.co/KMrJBeVXwI

寝つきの悪いマリーベル
貴女が眠りに落ちるまで
せがまれるまま物語

寝つきの悪いマリーベル
ベッドを這い出し膝に乗る
はしゃいで揺れる椅子の上

妖精恐竜鬼妖怪
悪魔と契約宇宙人
荒唐無稽な冒険譚

おやすみなさいマリーベル
君は寝息で僕吐息
僕の話の場所に居る

……どうやって帰れる?
#呟怖 https://t.co/gQP5cuYL85

父に万年筆を貰ったとき、父のインクも一緒に貰った。
インクの種類ってたくさんあってね、全部同じに見えるかもだけど色も匂いもちゃんと違うんだよ。
だからついつい集めちゃう。
母のインク、弟のインク、親友の、好きな人の。
あなたのインクを万年筆に詰めて、あなたの物語を書いてあげる。
#呟怖 https://t.co/ojjsClm77k

気づいたら歩いていた。
幼い少女を連れて。

少女の左手は僕の手を頑なに握り締め放そうとしない。

僕は仕方なく少女の右手が指す方向へ歩いてゆく。

腐敗した浮浪者を踏み、炎と怒号が轟く隧道を抜け、まだ動く肉の散らばる踏切を越え。

この子はアレだ。
無限に悪夢を指し続ける羅針盤。
#呟怖 https://t.co/Pf1TeFR1tL

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