出張先で聞いた縁切りの湯という名に惹かれ立ち寄ってみた。
白濁したその湯は長く浸かると小指が痛む。
じっと見つめれば月明かりの下、小指の赤い糸が解けるのが見えた。私は糸から小指を抜いた。
結局不仲の妻は別れてくれなかったが、本当の運命の相手が誰だったのかはもはや窺い知れない。
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