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由(よし)|19ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

行方不明になった少女の捜索に駆り出されたのだが私は彼女を直ぐに見付けた。
しかし浮いている。
皆は叢を搔き分けたり川底を浚ったりしているが彼女は実に分かり易い場所に在る。
しかし浮いている。
警察犬達は匂いを頼りに上を向いて吠え頻る。彼等は正しい。
しかし浮いている。#呟怖 https://t.co/xuHLp7b8Q2

「諸事情あって毒を盛られた友人が居てね。しかし運良く私が解毒剤を持っていて一命を取り留めた。だが私は言ってしまったんだ。思い込みと云うのは凄いな。偽の解毒剤でも毒に打ち勝てるのかと。そうしたら友人は翌朝冷たくなっていてね」
「偽の解毒剤を飲ませたのか」
「いや、本物だった」#呟怖 https://t.co/56ohrfenJl

廊下の向こうから歩いて来るのは如何見ても私である。#呟怖 https://t.co/taLXxDGuCV

「見ろ。ひこうき雲だ」
指差すと傍らの友人が眉を顰めた。
「違う。墜ちてるんだ」
見ればその線は黒く汚れていた。線の端には尾翼の辺りから煙りと炎を吐き今にも爆煙と爆炎に飲まれそうな瀕死の戦闘機が。
断末魔の様に覗く国旗は焼け焦げていてーー。
そうだ。この国は負ける。#呟怖 https://t.co/jnKmA7bwjw

「悪い夢を見てね。螺旋階段を延々と登っているのに幾ら経っても頂上に辿り着けないんだ。目眩いがして下を見ると登って来た階段が消え失せていた。もう戻れない」
ーーそこで目が覚めた。思い出した。私は昨日栄螺に食べられてしまったのだ。ここは奴の腹の中。こんな夢を見るのも無理は無い。#呟怖 https://t.co/embNISiC61

三つの願いを叶える悪魔と契約した男は権力、財産、地位を手に入れた。世界一美しい女を娶り、世界一高いビルのペントハウスで、世界一幸せに暮らした。
ある日、彼の最愛の双子の娘が三人になった。一人を半分に裂き四つの内の二つが縫い合わされ三つの娘と化していた。悪魔の爪痕が笑った。#呟怖 https://t.co/Qa94UfzN4P

可哀相に。三匹の子豚は狼に食べられてしまいました。
可哀相に。赤頭巾とお婆さんと猟師は狼に食べられています。
それを見ている桃太郎は「お前は強い。黍団子をやるから付いて来い」と狼に命令しました。狼は家畜化すれば犬ですし、桃太郎は鬼を倒す為には手段を選ばなかったのです。#呟怖 https://t.co/Qa94UfzN4P

空に綺麗な鱗雲が現れ人々は見入っていたがそれは徐々に形を変え天を覆う巨大な魚の鱗と化した。すると辺りが一瞬でその巨大魚を抱く大海と化し街は海の底へと沈んでしまった。雲が去り晴れ渡る空の下には海水に弄ばれた街の残骸が残るばかりでこの水害の原因や犠牲者の数は未だに不明である。#呟怖 https://t.co/Ed5xbALdMt

この標識、最初は少女一人の構図だったのだが、誤侵入した車に撥ねられ亡くなった男性を哀れに思い、少女がその幽霊を中に招き入れて今の構図になったらしい。少女一人の構図で標識を完成させると、寂しがってわざと車道に立ち、誤って車道を歩き撥ねられる歩行者が出ないかと待っているそうだ。#呟怖 https://t.co/IHc00gsHjC

娘の幼稚園の発表会。「今度皆で白雪姫やるの!私は小人だけど頑張る!」その言葉通り可愛い小人を演じる娘の後ろから妙な役が出て来た。八人目の小人?その不気味さに会場は響めく。片足を引き摺りながら八人目の小人が白雪姫に近付いた次の瞬間ーー響めきが絶叫と悲鳴に変わる。手遅れだった。#呟怖 https://t.co/7uu5zqQfdL

今日も上から聞こえて来る、声声声声。
「お地蔵様の渾名を考えてよ!」
「布団から事情聴取しなさい!」
「万年筆に蜂蜜を与えないで!」
「無色透明の檸檬が良いのに!」
我が家は平家。屋根の上で何が起きているのか確認する気は毛頭無い。#呟怖 https://t.co/LDLjrNX9wT

「お客様方は皆、美味い美味いと私めの料理を食べて下さいます。時折、材料は何を使っているのか?と尋ねられるのですが、詳しくご説明致しますと、何故か皆様悉くその場で直ぐに嘔吐してしまうのです。如何してなのでしょう。材料を知る迄は、皆様揃って美味しいとにこにこして居られるのに」#呟怖 https://t.co/BPAMLV2EYj

私は元々双子だったらしいが、胎内に居る内に片割れを私が取り込んでしまい、結果的に一人っ子になってしまったそうだ。
『兄さん今日ワクワクしてる?心拍数早いよ』
だが、もう一人はここに居る。#呟怖 https://t.co/ENHA0sS2Tp

このペンションのオーナーは実にセンスが良い。
カーテンも鎧戸も閉め切られて部屋は昼でも真っ暗闇。低いベッドは狭くてぴったり寝心地抜群。ペンション中のドアは開けっ放しで出入りに困る心配無用。
何より最高なのはワインだ。処女の生き血ーーこんな上物はこのご時世中々手に入らないから。#呟怖 https://t.co/2yRtG3oBzR

「刃物を持って海を見ていました」犯人らしき後ろ姿が写った写真。これを撮った目撃者は語る。警察官達は必死に捜査を続けるが犯人への手掛かりは一向に摑めない。
某国の王子が何者かに胸を刺され命を奪われた。新婚の王子に降り掛かった悲劇。現場に残っていたのは長い髪の毛と大きな鱗だけ。#呟怖 https://t.co/oR5ccxjSFz

今使い捨てカメラやレコードが流行っていると云う。敢えての古さが味のある恰好良さとしてウケているのだ。その流れを汲んでか電話ボックスで撮った写真をSNSにアップするのがブームになった。SNS上に溢れ返るそんな写真達の中で久し振りに写れた幽霊達は皆生き生きとした表情を見せている。#呟怖 https://t.co/Ycmh1rbp09

バタンと重い音を立て縁に赤い水溜りを残しマンホールは閉じた。
今し方両手の親指以外を凡て失ったその人は顔を顰める。
彼はじゃんけんで負けた今年の贄。このマンホールは贄を捧げないと人を襲う。
「昔よりは」彼は独り言つ。人一人丸ごとだったから指八本ならまだマシだと溜め息混じりに。#呟怖 https://t.co/gjONr17sdO

目玉に箸を突き刺した。
私が目玉に箸を突き刺したのか、
目玉が箸を欲しがったから与えたのか、
箸が目玉を憎んだから復讐の手伝いをしたのか、
この痛みは私の物か目玉の物か箸の物か。
溢れるのは私の血か目玉の血か箸の血か。
この行為に意味は有るのか無いのか。
如何捉えるかは自由だ。#呟怖 https://t.co/BPAMLV2EYj

後ろめたい事をしてしまった後に鏡を覗くと自分が二人映っていた。
一方は私を咎める、所謂天使の私。一方は私に罪悪感等感じる必要は無いと説く、所謂悪魔の私。
二人の私は睨み合い鏡の中で代理戦争を始めたは良いが、拮抗した所為で刺し違え、両人共に絶命。
それ以来、鏡は私を映さない。#呟怖

一年に一度だけ現われる商店街がある。
その商店街はまるで時間が止まっているかの様なノスタルジーに満ちており、当時を知っている人々にとっては心の故郷なのだと。
その中の一人である祖母が、目を細めて郵便局を眺めながら呟く。
今日は、商店街が戦火に焼かれて崩れ落ちた命日なのだと。#呟怖 https://t.co/zif0VjzaIT

その黒い物は突如発生した。詳細不明正体不明。判明している事は僅かだ。それは人を捕食する。目が無く音と触覚で外界を認識している。その存在が脅威であると理解する暇も無くそれらは街中に溢れ人々を真っ赤な染みと残骸に変えた。
音を捨てねば食べられてしまう。動けない。声も出せない。#呟怖 https://t.co/B5oJ9uug36

薄暗いその道には進入禁止の看板が等間隔に立っていて、それぞれに眉、目、耳、鼻、口と書いてある。先生からは絶対に立ち入るなと言われていたが、ある日A君が巫山戯てその道を向こう端まで走り抜けた。
A君が行方不明になったのと、のっぺらぼうを見たと云う噂話しが広まったのはほぼ同時だ。#呟怖 https://t.co/DxlL8SnW2T

通り雨の所為とは言え落ちている傘など手にするべきではなかった。
以来凡てが傘になった。妻の顔は傘。朝食は傘の味噌汁。新聞には傘政権による傘税率は傘%に傘上げ。靴は傘靴。電車の傘に乗り会社の傘に傘を入れて傘さんに傘!と傘をすると傘ですねと傘が傘に傘と傘で。私は傘を傘り傘らしい。#呟怖 https://t.co/3U9pmLCMgJ

ゴミ処理場に捨てられたきぐるみから頭蓋骨が出て来た。その頭蓋骨は人間の物ではなく、きぐるみにぴったりのサイズの、まるできぐるみその物の頭蓋骨の様であったから世間は大騒ぎだ。
以来きぐるみは首から下のみが許可された。何体か見付かった新種『キグルミ』は今研究対象にされている。#呟怖

幼い頃私には遊び相手が居なかった。田んぼの遥か向こうに小さく見える鉄塔達が何だか人々に見えて心の中で「達磨さんが転んだ」と唱えては鉄塔を振り向き独りで遊んでいた。
鉄塔達は律義にずっと遊んでくれている。彼等は遠くから徐々に徐々に近付いて来てそろそろ私の家を踏み潰しそうだ。#呟怖 https://t.co/oX1zhuqiXB

白い小さな傘だけが黙っている。視界を滲ませるのは雨か涙か。
「車の後ろを見なかったでしょ!」
飛沫に霞む少女の慟哭。
「パパが悪いのよ!」
傘と同じ色のワンピースは赤く汚れて破けて寸寸。
そうだ。それは君のお気に入り。今日は発表会でーー。
永遠の2016年10月28日。娘を轢き潰した日。#呟怖 https://t.co/3U9pmLCMgJ

「今年も巣立ちの時季だな」
「上手く飛べると良いね」
親子は頭上の巣箱を心配そうに眺める。すると出て来たそれが飛び立とうと羽撃く真似をし足下を蹴った。が翼の無いその身体は落ちてぐしゃりと潰れる。
「いつ飛べないと気付くのかしら」
母鳥は呟く。赤黒い塊りと化した人間を見詰めて。#呟怖 https://t.co/vUhVQ6a2ST

駅で停車した電車に猫が入って来た。
「野良猫だ!」一人の乗客が嬉々とした声を上げると皆が猫に注目する。写真を撮る客も居て大人気だ。
でもその猫は恐らく野良ではない。
猫の隣りに座り、その背に皺だらけの手を置いて、穏やかな眼差しを向ける白髪の老婆は、私にしか見えていないらしい。#呟怖

登校途中の小学生達が笑う。
「コノハけいぶ空見てる!」
電線が切れて街中が停電。
「コノハけいぶ下見てる!」
地盤沈下が起こり建物が倒壊。
「コノハけいぶ泣いてる!」
水道管が破裂し辺りが水浸し。
「コノハけいぶ横断歩道見てる!」
……待ちなさい!渡っちゃ駄目!#呟怖 https://t.co/8tC69n6O2a

羽化し立ての蝶は空も知らず花も見ず空穂葛の蜜に捕まった。
蜜には溶けた蟲達の思い出が沈殿している。
蝶はほろほろと崩れながら蚊が食んだ血の赤さを蛾が泳いだ夜の黒さを蠅が逃げた空の青さを知る。
蝶が透明になった頃空穂葛は大きな欠伸をした。
彼は蟲達の走馬灯を抱いて静かに眠る。#呟怖 https://t.co/aHHfO35jYK

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