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由(よし)|21ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

病床の貴方が私にくれた勿忘草色の手巾。色の名前と意味を知ってからは片時も手放さなかった。
寂しくなると同じ色の寝巻で眠った。そうすると貴方が逢いに来てくれるから。
貴方がこの世を去ってもう何十年経ったのかしらね。
私もそろそろそちらに行けそう。待っていてくれると嬉しいわ。#呟怖 https://t.co/YU4yPmCbuB

「パパ!良いの取れた!」
娘が満面の笑みでそれを私に見せてくれる。恐怖に歪む表情が素晴らしい。流石は私の娘だ。
10月31日に人間達は馬鹿騒ぎをするから狙い易い。それを調達しても直ぐには気付かれない。
だから私達化け物のハロウィンは11月1日。
人間の生首のランタンは毎年の風物詩だ。#呟怖 https://t.co/WmM8UnCfIX

刺殺ではない。出血の様子は無い。飛び降りの線も消える。絞殺にしては抵抗した跡が無く、状態が綺麗過ぎる。毒殺か、別の場所で殺されてここに遺棄されたか。
不明瞭な写真を手に色々と推測しながら現場に到着したが、どれも違っていた。
彼女は生きており、アスファルトから“生えて”いたのだ。#呟怖 https://t.co/dz2k4fRFvq

「遅いわ。猟師を待ってはいられない。ここはとても臭いしぬるぬるとしていて気持ち悪いんですもの」
赤頭巾は狼の腹を内側から爪で引き裂き、歯で食い破り、這い出ました。
狼は肉塊となりもう動きません。
お祖母さんは全身を真っ赤に染めた孫娘を見て悟りました。
彼女は魔女になったのだと。#呟怖 https://t.co/TSC16VJvdb

天使は天使として産まれるのではなく“なるもの”だと知る者は少ない。彼等は常に“適合者”を探している。
見付けた。素晴らしい背中だ。翼が良く似合うだろう。華麗なその踊りは主を虜にする筈だ。
天使はプリマの魂を奪い連れ去った。
神に愛された者は夭逝する。その運命から誰も逃れられない。#呟怖 https://t.co/fGfsxOraMe

『ブラック企業に入ってしまって1日の睡眠時間が1時間しかない佐藤くん』と云う本が売れている。
内容が生々しくリアルだと評判だが、当然だ。
23時間は気が狂いそうな単純作業。残りの1時間が許された睡眠時間。
そう。僕が『佐藤くん』。
作者に監禁され、観察下に置かれている。
助けて……。#呟怖 https://t.co/rFAyn6xB4C

案山子がパキポキと音を立てて羽根や骨を零しながら鳥を食べていた。
「あ!案山子!」
傍らの友人が声を上げる。
「よーし。今夜は案山子鍋……」
「案山子食べるの?」
「食べた事ない?美味しいよ案山子!ご馳走するね!」
友人は案山子を捕獲しに颯爽と走って行く。
新たな食物連鎖を見た。#呟怖 https://t.co/BrF6wfVZDd

これは黄丹色と云っておめでたい色だから、ハレの日にしか着てはいけないよ。
そう言われていた着物を、私はケの日に着てしまった。
すると瞼の裏に朝日が昇り、左右二つの太陽が夜をすっかり奪った。
決まりを破って御免なさい。
眩しい。眠れない。
闇が欲しい。
闇が欲しい。
闇が。
闇が。#呟怖 https://t.co/70lkQpVevb

童謡では『お逃げなさい』等と歌うが、折角のお嬢さんを逃がす筈もなく。
森林が寝静まり食料が取れなくなる冬に備えて準備をするのは、熊も人も同じ。
軒先で乾鮭色になった鮭の隣りに、さっきのお嬢さんを吊るす。
干してしまえば鮭も人も似た様な色だ。
乾“人”色、とでも名付けようか。#呟怖 https://t.co/9clKCkKuuO

天鵞絨色の苔に覆われた美しい庭園を持つその寺は『天鵞絨寺』と呼ばれていた。
ある時観光客が足を滑らせ、庭石の苔を剝がしてしまう。
しかし苔の下にあったのは庭石ではなく、即身仏であった。
調査の結果、他の庭石も皆悉く即身仏であると確認された。
以来、寺は『即身仏寺』と渾名される。#呟怖 https://t.co/fnksunb5i4

変わり者の資産家が画家に蝶の翅だけで描かせた作品だ。
犠牲になった蝶達の呪いが掛けられていると云う噂がある。
呪われた者は長い夢を見るらしい。
蝶となり桜の花弁の中を飛び廻る夢を。
そして自分が蝶になった夢を見たのか、蝶が見ている夢が自分なのか、分からなくなってしまうと云う。#呟怖 https://t.co/VQte44kWz3

ある武家の屋敷では、子息に勝色の目隠しをして育てていた。
奥方曰く「男に惑う心は不要。浮き世は目にせず、勝つと云う名の闇の中で己と向き合い、逞ましく育って欲しい」のだと。
子息の目は真面に育たなかったが、心は母の願い通り、真面に育った。
そして彼は、質実剛健に母親を殺した。#呟怖 https://t.co/gUDDnQI2xf

「何ですかこれ」
薄くて丸いガラス片には一輪の花を持つ両手が映し出されている。
「被害者の遺品。眼鏡のレンズなんだが、余りにも犯人が憎いんだろう、現場で見た光景がその儘刻まれてる」
先輩は苦笑した。
「顔も映ってりゃな。しかし随分と優雅に人を殺す奴だ。茎で絞殺したらしい」#呟怖 https://t.co/rBJ5Ha6aFe

夕日に赤く染まった公園を通り、家路を急ぐ。
途中、一つだけ点いている外灯を見付け、不審に思い目を凝らすと
「今晩は」
と、それに話し掛けられた。
見ればそれは外灯ではなく、鉄柱に刺さり炎に包まれた鬼の頭であった。
見た目は正に“魔”だが、その声は妙に明るく楽し気である。
何、これ?#呟怖 https://t.co/lne26I89El

お盆になると、我が家には涅色の軍服を着た男性の幽霊が現れる。
祖母は「あなた」と、それを嬉しそうに迎えるのだ。
祖父については戦死公報のみが届き、遺骨や遺品は届いていないと云う。
今もどこか、遥か遠くの南方の異国で、祖父の骨は川の底に沈み、静かに眠っているのだろう。#呟怖 https://t.co/8UvqRBH3s3

殺人事件発生の報せを受け、赴いた現場はかなり妙だった。
転がる仏さんは上下黄色の服を着せられ、身体中の傷口からは服と同じ黄色い血液が零れている。
「この色知ってる」
同僚が呟く。
「不言色。梔子色とも」
「……死人に梔子ってか」
犯人も血液変色のトリックも、未だに全てが謎である。#呟怖 https://t.co/1Z3cgExwOA

「乙女色って名前なの。貴女にぴったりね」
染物師だと云う女性が綺麗な色の布を見せてくれた。
「何を使うんですか?」
「これの材料はね」
刹那。
ひゅっと何かが風を切る音。首を走る冷たい感触。
「名前の通り乙女の生き血よ」
私の首から迸る真っ赤な血の花の向こうで、女が笑った。#呟怖 https://t.co/jbkrsoTKAC

あの人は藤の花が好きだった。
藤紫色の着物が良く似合う、穏やかで優しい人だった。
なので死装束も藤紫色にしてもらった。「似合っている」と参列者達は皆、涙していた。
春。咲き誇る藤棚の下に佇むと、蜜を集める蜂の羽音に混じり、あの人の声が聞こえる。
「どうして私を殺したの?」
と。#呟怖 https://t.co/MZQ7YpIDTj

「初めて聞くし初めて見る色」
「喪服の色として使われていたって」
「あれに似てる。裏切り者のユダの色」
「昔の軍服もこんな色してなかった?」
「喪服、裏切り、軍服。怖い色?」
色にどんな意味を見出すかは人の勝手であり、色その物に意志や魔力など存在しない。
……なら、良いけれど。#呟怖 https://t.co/Rta39OCyU9

何処からか怪異についての情報を持って来てくれる友人。常識的なツッコミをしてくれる友人。一緒に心霊スポットに行ってくれる友人。何かと行方不明になる友人。殺したり殺されたりする友人。
でもその“友人”が語り手以外にも知覚出来る存在であるとは限らない。
『呟怖あるある』#呟怖 https://t.co/X9R48LTZAv

『オイデ、コッチ、オイデ』
妙な雑音がする曲を見付け、心霊好きな友人に教えるが「何も聞こえなかった」と返された。
だが私には聞こえる。曲の最中に。読書中に。入浴中に。寝る前に。勉強中に。何時も。
そして気付く。雑音は頭の中で響いている……亡くなった祖母の声に似ている、と。#呟怖 https://t.co/vYigZHJYAQ

二階に上がると、窓に女が張り付き此方を覗き込んでいた。逆様になって、長い髪を垂らして。
一階に下りると、また女が窓に張り付いていた。さっきの二階の窓の、丁度真下にある窓だ。
私に合わせて下りて来たのか、二つの頭が繫がっているのか。#呟怖 https://t.co/efKyvK1mhe

此の地域では正月に祭りをする。大きな肉塊を衆目の中焼き、其れを参加者で分け合う。
肉は「神饌」と云う神へ捧げる食べ物で、此れを分け合う事で神と人々が一つになれると。
「で、貴方が来年の神饌です」
昨年の大晦日に隣りの一家が行方不明になった理由はこれか。
私は自らの運命を悟る。#呟怖 https://t.co/bJlBHR9DiV

この街には名前が無い。建物はあるが人は住んでおらず、そもそもこの街には人影が無い。
街を造ったが、そこに人を置いてはいけないのだ。倫理の問題だから。

『某国で大規模な核実験か』
そんなニュースが世界中を駆け巡った頃にはもう、その街は誰にも知られず叡智の炎に焼かれて消えた。#呟怖 https://t.co/zuEmuN6Jio

落ちているスマホを拾う。画面はロックされておらず、カメラで動画を撮影していた様だ。動画の内容を見て、私は安堵する。
危なかった。
私はスマホを踏み潰して壊す。そして、目の前に横たわる手に掛けたばかりのそれを見て舌打ちをした。
--真逆、撮られていたとは。#呟怖 https://t.co/USP5xe5rTw

十代の頃近所の廃工場に夜一緒に忍び込み、その儘行方不明になった友人がいる。遺体の無い葬式は後にも先にもあれが初めてだった。
後悔を抱え迎えた三十の誕生日に知らない番号からの着信が。出ると、
「よう俺だ。お前が廃工場で見捨てた俺だ。迎えに来てくれ。俺はまだ、あの場所に、いる」#呟怖 https://t.co/4qHpRI9x97

「スゴいの撮れた!」というメッセージと共に友人から動画が送られて来た。
街灯の明かりをUFOと見間違えたのか、その下に幽霊でも居たのか。
何が凄いのか分からずその旨を伝えるメッセージを送ったのだが、この動画以降、友人に何度メッセージを送っても一切既読が付かない。#呟怖 https://t.co/hwYPPFOu9J

さっきまで白く咲き誇っていた彼岸花が、今如何してか赤いのは、傍らに転がる血だらけの男の所為。
私の手に赤く濡れた包丁が握られている理由は、良く分からない。#呟怖 https://t.co/7ulLBco0Jp

Aは窓際にドレス姿の女性が立っていると言い、
Bはピアノを弾く親子が居ると言い、
Cは天井から男が逆さ吊りになっていると言い、
私には部屋中を埋め尽くす蝶々が見える。
どうやら“霊感”という物は一種類ではないらしく、又、我々は皆同じ世界を見ている訳ではない様だ。#呟怖 https://t.co/B7RMaMwNhQ

日本で一番有名な女幽霊が、この度海外デビューとなった。
長い黒髪は金髪に、服は短いワンピースになり、快活な印象に。
映画館で上映された際、彼女はテレビ画面ではなくスクリーンから這い出て、巨大な手で観客達を捕まえ、食らい尽くしたそうだ。
流石、米国のSADAKOはスケールが大きい。#呟怖 https://t.co/z9p3KUInF3

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