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青山藍明&トトちゃん@「お嬢様といちごオレ」受賞|11ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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遊んでくれたお姉さんは、髪に、紅いリボンを結んでいた。きれいだね。ほめると、さらりと髪をほどいてわたしにくれた。
あれから、お姉さんに会えなくなった。
おうちにも、帰れなくなった。

ママ、ママ、あたしはここよ。

#呟怖

正直、悪口ばかり飛び交う飲み会に飽きていた。二次会行こうよ、と幹事が提案する。もう12時よ?あれ?さっき、かわいいカフェがあったよ?
あそこはただの、廃屋なのに。
悪口が好物な、化け物が住む。

#呟怖

妹はいつも部屋の隅で、うずくまっている。何をいっているの、あなたは独りっ子よ。ママは慌てた様子で、わたしに言う。そのたびに妹は、泣きそうな声で言う。

ウソツキ

#呟怖

結婚情報誌がところせましと、俺の部屋に積まれている。ああ、定期購読しているから。にこにこしながら、女が答えた。名前も知らないし、関係を持ったこともない。ただ毎朝、同じ電車に乗るだけだ。もう来ないでくれ。そう言っても聞かない。いつも、天井からぶらさがってやってくるから。 #呟怖

幼なじみのMちゃんは、虫取りが大好き。あたしの宝物、見せてあげる。物置に連れて行かれて、嫌な予感がした。誕生日にパパからもらったという、大きな虫かごには、竈馬がたくさん詰まってる。その一匹が、ママをいつも泣かしていた、おばあちゃんにそっくりだった。ちょうだい。いいよ。 #呟怖

町外れに住む、自称「吸血鬼」の女は、いつも青白い顔に朱い口紅を塗っている。ママの同級生だったそいつは、僕の友だちをさらって、どこかへ連れて行ってしまった。だから、誰も近づかない。中庭には、ひからびた生き物のなきがら。そのひとつに、見覚えある野球帽。まさかね。僕は首を振る。 #呟怖

初夢は、君をあやめる夢だったよ。優しい恋人が震えながら告白する。お願いだ、正夢になんてさせないでくれ。もちろんよ。あたしは精一杯、浮かべた笑顔で慰める。打たれた頬が痛い。初夢は続く。あなたが、あたしを、自由にしてくれる、その日まで。 #呟怖

2時間かけて、抜いた白髪がはらはら床に散っている。染めることは、許されないから仕方ない。かわいそうに、かわいそうに。泣きながら、母が私の白髪を抜く。何度抜いても生えてくるそれは、床にちらばったまま、かすかな、それでいて痛々しい、嘆きを訴える。焼けば焼いたで、声が高まる。 #呟怖

かちゃかちゃ、と内側から、蔵の戸をこじ開けようとする音。知らないふりしたほうがいいと、義理の姉が言う。あそこには、かわいそうな者がいるから。かわいそう?そう。かわいそう。おばあさまは、たいそうひどいお人だったみたい。そういえば私は、姑の顔を見たことがない。 #呟怖

枡席に浴衣を着た女が座っている。背筋を伸ばし、微動だにせず土俵を見ている。あれは、こないだ亡くなった、親方の姉さんだ。兄弟子が言った。相撲が好きだったが、身体が弱く長患いでね。取り組みがはじまり、女は前のめりになる。顔がわからず、もどかしい。
#呟怖

わたし、おにくだいすき。でもぱぱとまま、やさいもたべなさいっていうの。やさいってきらい。あおくさいし、じゃりじゃりするんだもん。さらだなんかいらない。ぱぱもままもだいきらい。うるさいうるさい。きょうはふたりとも、まるやきにしてやるわ。
#呟怖

水を抜いたプールから、色あせたスクール水着が見つかった。女子はおびえ、男子は騒いだ。なんだ、あいつが持っていたやつだよ。ほら、先月。忘れていた加害者たちは、一様に震える。くくく、きゃははははは。排水溝から、あいつが嗤う。

#呟怖

呟くほど、空気が重くなってゆく気がしています。今もです、どんどん重くなります。さあて、何話目で私は嫌な目にあうでしょうか。実況しながら「呟怖」を書いていた男が、背に痛みを感じ振り返る。そこには。

#呟怖

朱い耳したウサギが、小皿でぴょんぴょん踊ってる。ああ、熱のせいだよ。そんなことを言う娘に答えると、本当だよと指をさす。確かに、ウサギが踊っている。一匹が言う「たべないで」
#呟怖

膝をすりむいた男の子が、夜中にブランコをこいでいた。男にふられて駆けだして、迷い込んだ公園は静かで、あたたかく感じた。ママ。男の子が私を呼ぶ。私は違うよ。本当のママを探しに行こうか。冷たく透けた手を握る。

#呟怖

#呟怖
まぶたに、唇に、白い斑点ができた。皮膚科にいくと、嫌な顔をされた。頭に来て往くのをやめたら、その皮膚科は閉院した。なぜかは知らない。
斑点は治っていた。

こんにちは、いらっしゃる?
隣の奥さんがたずねてきた。
頬に白い斑点をつけて。

#呟怖
娘が好きなおしゃべり人形が、壊れてしまった。

一日中、ガアガアしたこえで叫んでいる

ウラギリモノって

#呟怖
ぐるぐる回転している、テーブルに置かれた、人形の頭。
今宵はどなたでございましょう。

ぴたり、目が合う。

ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
今宵はどなたでございましょう。

ぴたり、目を合わせる。

私をすてて、にげた、おとこと。

#呟怖
ゴミあさりをする猫が、悲しい歌を歌っている。

きょうは、冷たい指がある
あしたは、冷たい足がある

わたしは、もがれ、朽ちて行く

#呟怖

重なりあうミルフィーユの生地から、赤いものが垂れている。ジャムですよと店員はいうが、うさんくさい。
先程から、キッチンを通して聞こえるじゃないか。

獣の叫びが。

#呟怖
ダメだよ
ふわりと浮いている彼が、首を横に振っている。眼窩は悲しいほどに、深い黒さに満ちている。

ここに来てはダメだよ。

爪先に、よじ登る、藤壺の群れ。

背中に這う、船虫の群れ。

ああ、生きたい。
叫ぶと、彼はほほ笑み、消えた。

断崖に、光が点った。

#呟怖
吹き出物が気になり、潰したら元カレの顔がにゅるっと出てきた。

別に、なにもなく元気らしい

蛇は自分の毒じゃしなないの
でもひとりぼっちなの

少女は泣き出す
百年前におかした
虚しい過ちを

悔いながら

謝る相手は
どこにもいなく

彼岸花がさいて
少女は茎をぽきりとおって

しろくたれるつゆを吸う

#呟怖

ブラジルにいる夢を見た。嫌な男に言い寄られ、友人が銃声に倒れて血を流していた。慌てて帰国への荷造りをしていると、目が覚めた。変わらぬ現実にホッとしていたところ、聞きなれない爆発音。ラジオから、ラテン系の言葉でアナウンスが流れる。痛い。撃たれたのは。 #呟怖

背中を細かい針で、ちくちく刺すような軽い痛みが背中をつたう。あたりを見渡すと、やせこけた男がこちらを見ている。気にしないで、あれは父なのよ。彼女が申し訳なさそうに言う。あたしの不幸を望んで、ああなってしまった。親不孝ね。そんなことはない。私が慰めると、男が舌打ちをした。  #呟怖

痛さとか熱さとかすべて忘れた、冷たい肌の女が部屋にくる。わたしをあたためてちょうだい。お願い。帷子を脱ぐ姿に、私は凍り付く。布団に潜り込まれると、骨まで寒さが染み込んでくる。しかし顔は、とても好みだ。すべらかな肌は、粉雪のように私を包み離さない。好きだよ。女が嗤う。  #呟怖

午後四時。薄暗い倉庫で待ち合わせ。百年前から変わらず。  #呟怖

夢で見た女は、どこか鬼籍に入った私の二番目にあたる、姉とよく似ていた。こめかみにある黒子にそっと口づけると、やめなさいと突き放す。そこで私は目が醒めた。ああ、そうか。黒い背広にはっとする。姉は世をはかなんで、裏庭にあるスギの木へ、己をつり下げたのだった。私の所為だ。  #呟怖

ぬくもりを交わしたあと、眠る恋人の未だ潤む唇から、長い触覚をはやした虫が這い出してきた。ああ、あれは魂だろうか。ならば戻さなくてはいけない。私は虫をつかんで、恋人の口に押し込んだ。息を詰まらせ、冷たくなった。僕の背中に貼り付いた虫は刺青となり、今夜も哀しい声で啼く。  #呟怖

古いお堂に住む、絣の浴衣に兵児帯を締めた男の子。瞳がまるでレモンみたいに黄色くて、きれいで、いつも微笑んでいた。私は学校でも家でもひとりぼっちで、居場所がなくてよく通っていた。引っ越す日、あの子が見送りにきてくれた。パパは残った。あの子はずっと、パパをにらんでいた。  #呟怖

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