Warning: Parameter 1 to wp_default_scripts() expected to be a reference, value given in /home/users/1/hemingway-paper/web/byogoku.jp/mt/wp-includes/plugin.php on line 601
青山藍明&トトちゃん@「お嬢様といちごオレ」受賞|12ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

疲れていた。もう少しで終わりそうな仕事が、サーバの機嫌が、すこぶる悪い。先輩がかわってくれたら、いとも簡単に動いた。目の隅に、悲しそうに眉間へしわを寄せ、唇をかむ女が見えた。彼女、君を気に入ったみたいだ。離れたくなかったんだね。古いサーバーは、引き取ってもらった。  #呟怖

告げたことはない。言わなくても、きっとわかってくれると、信じていた。特殊な能力を持っているわけでもないのに、俺はおめでたい奴だと、つくづく感じた。今日、あの子は愛する人と旅行する。空港で待ち合わせ。気づきませんように、すべてを作り替えた、俺の正体に。お待たせ。  #呟怖

彼が大好きだったの。ほんとうよ、好きだから閉じ込めたくなったの。でも、すごく気が多いから、私に隠れていろんな女と、いい感じになっていた。悔しかった。そうだ、ってある日思いついた。彼がもし、世界を失ったらきっと、私を頼ってくれるって。彼はいま、お風呂場よ。もう動かない。  #呟怖

想いは叶わず、時間を費やすだけだろう。行天宮にある占い横丁で、男女の仲を相談したら、欲しくない答。やはり、道に外れたことはいけません。新しい出会いをね。占い師とは違う、幽かな声。託宣をついばむ小鳥が、うんうんとうなずいている。もしかして、お前かい?日本語が上手だこと。  #呟怖

台北で見かけた老女は、どこか祖母に面影がにていた。旅行がすきな祖母で、一度でいいたら二人で、海外にいきたいと言っていた。肺炎で去年、亡くなった。地下鉄で同じ車両になった。老女は「○○」と私の名を口にした。声は祖母より低く、しかし優しかった。なんだ、憑いてきたのね。  #呟怖

肉まんください、あたたかいやつ。手前の一回り、大きいやつ。コンビニで「今日は雨だよ」なんて気さくに話す男と、隙を見ながら文具売り場の、定規とノートを盗る女。どちらも舌が二枚重ね。店員は、知っていても通報してはいけない。男女はとっくに交通事故で、鬼籍に入っているのだから。  #呟怖

今日はおるすばん。ひとりあそびは寂しくないの?ママは心配そうにして、きれいな服着ておでかけしました。おもちゃ箱からぬいぐるみ、おにんぎょう、ロボット出して呼びかけます。かくれんぼしたいひと、この指とまれ。みんなみんな。飛びついてきました。じゃんけんぽん。あたしが鬼よ。  #呟怖

ぱちん、ぱちん。爪を切る。あたしは深爪が好き。ネイルは嫌い。伸ばした爪は、もっと嫌い。だからあんたも大嫌い。にやにや嗤う、歯のない女が、痩せた男の爪を切る。男はもうすぐ、牛になる。角を生やして、牛になる。もうもうとなく、牛になる。「いらない爪は、燃やしましょう」  #呟怖

水琴窟にこびとが住み始めた。ほどよく涼しく、身を隠すのに快適なのだそうだ。家賃はもちろん、お支払いします。毎朝枕元に、ミミズを乾かしたやつとか、なにかわからない草の根っこ。ためしに近所にある薬局へ持って行くと、売ってくれと店主に言われた。いい小遣いに。あれ?サイレン?  #呟怖

廃校には、思い出と、幽かなものが住んでいた。きゃいきゃい、あはははは。賑やかでいて冷ややかな少女の歌、踊りはいつも調子はずれ。そこにやってきたよそ者が、これ幸いと写真を撮る。撮ったそばから、少女は消える。いままでにない悲しみと、いままでにない苦しさに、唇をゆがめながら。  #呟怖

夜中に思い出したみたいに、音を奏でるチェロがある。物置から聞こえるメロディーは悲しげで、どこか不安な感じがする。ママは聞こえる?ママは寝ている。パパは聞こえる?パパも寝ている。起きているのは、私だけ。昼間は寝ていて、夜起きるから。そんな毎日、もう白寿です。お達者お達者。  #呟怖

百年以上前のことだった。ここに一度だけ、お客様が来たわ。女の子だった。ママと離れて、迷子になったんですって。でも、すぐにわかったの。ママは、若い男と消えたこと。置いていかれてしまったみたい。女の子と、あなたは同じ目をしてた。忘れないでね。一つ目おばあさんのこと。#呟怖

ついてこい、とも言いたげにクロネコが俺をちらちら見てくる。仕事もうしなって、どうせ暇だからつきあうことにした。薄汚い路地をひとつ、ふたつ、みっつ通ってその先には静かな洋館。ドアを開けてくれたのは、一つ目の老女。紅茶と菓子をご馳走になる。なんか、いいことがありそうだ。 #呟怖

顔中がかゆい。とくに、鼻の下がかゆい。我慢できずこすっていると、「うふふ、くすくす」と忍び笑いする声が聞こえる。くしゃみがひとつ出た。米粒ほどの大きさをした、銀色のものが飛び出してきた。それは目の前でぱっと消えて、二度と目にすることはなかった。 #呟怖

自称猫好きだった彼女の家が、多頭崩壊したという話を聞いた。猫のため、矢も楯もたまらず駆けつけると、玄関からも排泄物のにおいがした。いらっしゃい。白髪の少女が薄汚れた服を着て、立っていた。お嬢さん、まだ下手だね。しっぽが見えていると言うと、白猫に戻った。彼女はどこへ。  #呟怖

紅い格子がついた窓から、手招きをする夢を見た。目をさますと、朝だった。姉がどこにもおらず、母に訊ねると「働きに出した」という。夢から、姉が向かう場所を察することができた。父は酒を飲み、床に転がって眠っている。母にしか見えぬ私は、姉を慕って涙する。  #呟怖

会議やら急な依頼やらで、帰宅がすっかり遅くなった。「お兄さん、ちょっとこっちへ顔を見せておくれ」声がしたのであたりを見ると、ひげ面のじいさんが自分を手招きしていた。辻占いのよぅだ。「なんですか?」「色男だね、あんた、女が寄り添っているよ」別れてからもう、半年経つのに?  #呟怖

タダならなんでも飛びつく奴がいてさ、いや、結構な金持ちなんだわ。それが。そいつが言うには「ある程度金が出来ると、使うことが惜しくなる」らしい。まあ、おれにはわからないけれど。でもなあ、昨日あいつんちから金色をした煙がたくさん出てたっけ。あんた知らない?その正体をさ。  #呟怖

お願い、少しだけでいいの。貴方の傘をお借りできないかしら。あたくし、もうこのところずっと穴が開いたままで、職人さんも減ったでしょう?外もおちおち歩けないわ。破れた傘じゃ、あたくし誘われなくなるの。どこへですって?百鬼夜行の行列よ。それはそれは楽しいわ。一緒にいかが?  #呟怖

ドタキャンばかりする友人が、ビルの屋上で見つかった。いっしょにいこうって決めていた相手が、やはり命が惜しくなって姿をあらわさなかったそうだ。ねえ、されるほうの気持ちわかった?注意すると、友人は線路へ飛び込んだ。謝るのも、言い訳するのも嫌いな、面倒くさい奴だった。馬鹿者。  #呟怖

#呟怖 彼は完璧で、頭も良くてお金持ちで仕事もできて、大きな夢もあるの。だから私は、彼のために精一杯尽くすのよ。友人の彼氏を、私は一度も見たことがない。ある日、忘れ物を届けに彼女のマンションまで行くと、汚れた男物の靴が、片方ばかりうずたかく積み上げられていた。黙って去った。

#呟怖 クラスの格付けが嫌いで、一匹狼を気取る。そのうち、しっぽがはえてきた。キモイって言われて勝手に写真を撮られた。耳もはえてきた。すれ違いざまに引っ張られた。牙がはえてきた。みんな血まみれになった。格付けでわたしが、一番上になれた。あまり嬉しくないや。つまんないの。

#呟怖 怖い話やお化けの本とかを「くだらない」と鼻で笑っていた父が、ある日突然古書街など行き、和綴じを集めるようになった。どうしたかと訊くと「罪滅ぼしだ」と答える。何があったかは、教えてくれない。ひゅううん。ひゅううん。しめきった物置き部屋から、風が吹いている音がする。

#呟怖 ある朝起きると、妻も子供たちもいなくなっていた。かわりに大きなぬいぐるみが数体と、置き手紙。好きなだけ話しかけてください。聞き役は疲れました。愚痴と悪口をオンパレードにして、ぬいぐるみへ吐きだした。かちかちかち、さっきから、秒針の音がうるさい。急に視界がまぶしくなる。

#呟怖 鏡で周囲を監視していた上司が、盗撮疑惑で捕まった。お願いだ、助けてくれ。会社にかかってきていた電話は、「忙しいので」「手が離せません」とみな断った。デスクの引き出しに、観察記録。知らない社員の名前が書いてあるけれど、みな見覚えがないみたい。やっておいた。上司じゃない字。

#呟怖 財布から千円札だけ、なくなっている。ああ、またやられた。反抗期にさしかかった息子が、買い食いかなにかのために拝借したのだろう。でも大丈夫。あの子は、きっと戻ってくるわ。ほら、息子が帰ってきた。リビングには枯れ葉が数枚。本物なんて、入れておくものですか。おあいにくさま。

#呟怖 昨日は下駄箱に、芋虫がはいっていました。今日は机の中に、腐ったサンドイッチが押し込んでありました。明日は体操着に、みみずがつぶれて入っているでしょう。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。娘は布団をかぶって、部屋で震えている。私は助けない。された方だったもの。前世でね。

痛々しい擦り傷を両膝に負った少女が、僕のあとをついてくる。ぼさぼさした、腰まである髪の毛で顔を隠しながら。帰りなよって言っても、首を横にふるだけ。ああ、回り道しようかな、部屋とか知られたくないな。そんなことを思いつつ、また振り返ると少女の膝から牙が生えていた。 #呟怖

#呟怖 棺に眠る祖母が「ああ、よく寝た」と起き上がり皆を驚かせた。着替えさせて、お茶をだすといきさつを語ってくれた。「実はね、地獄があまりにも退屈で、さぼっていたら鬼と閻魔さんに怒られちゃったのよ。『やる気がないなら帰れ』なんて言うもんだから、帰ってきたわよ。ほほほ」敵わない。

#呟怖 後妻になる彼女は、なにをしてもバカにされている。ゆえに僕は常に母や、妹を注意していたがいっこうに効き目はない。私が至らないせいよ、と彼女はほほえんだ。ある日、彼女のハンドバッグからメモ帳が見つかった。母と妹を罵倒する言葉が並んでいた。最後の一枚には、僕。偽善者。

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。