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青山藍明&トトちゃん@「お嬢様といちごオレ」受賞|10ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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左足、親指が痛い。巻き爪でもあるのか、片側が赤くふくらんでいた。針でつついたら、膿が出そうだ。確か、あいつが好きだったはず。私はテレビ台の下にある、隙間を覗く。かさかさ、音と生臭いにおい。親指を、挟むようにしてねじ込む。じゅるじゅるじゅる。あいつが膿を吸っている。 #呟怖

まぶたに引っ掻き傷ができている。炎症を起こして、赤くなってきた。パチパチ、パチパチ。パチパチ、パチパチ、傷口が開く。そこに赤く充血した瞳がうっすらと、出来上がりつつある。またか。私は財布とスマホを持って、眼科へ行った。 #呟怖

おんなが描かれた、掛け軸をつるした床の間にはいつも雪がうっすらつもっている。夏になると私はその部屋で、昼寝をする。女は夢の中で、私に膝枕をし、子守歌を歌ってくれる。そして、必ずこう言うのだ。「私を里へ、帰しておくれ」と。女はさめざめと泣く。凍った涙をこぼして。 #呟怖

勧誘の電話が、何度もかかってくるのでさすがにげんなりする。必要ありません、必要ありません。健康食品も、エステも。身体はとっくに、灰になってしまったから。 #呟怖

#呟怖 
パパはどんなに頼んでも、仕事の話ばかりする。もっと楽しいお話をして。お星様にも、お願いしたわ。そうしたらパパは翌日から、声が出なくなっちゃった。仕事の話をしようとしたら、苦しそうで、声が小さくなっちゃうの。お星様が言った。機嫌は直ったかい?

#呟怖 言いがかりをつけて、金をせびるクレーマーを無視して電話を切った。退勤後、乗っていた電車が急ブレーキ。なんと人身事故。ついていないや。ため息をついてスマホのゲームを立ち上げると、こんこんと窓を叩く音。見ると知らないじいさんが、俺を見ている。血まみれの目で。あんた誰だよ。

#呟怖 ただ喰い、ただ酒、ただよりすてきなものはないのよ。ママは血走った目で、私に諭す。正直言って、恥ずかしい。彼氏にまでたかるママに、呆れて家を出ることにした。スマホも買い換えた。最近、お菓子がよくなくなる。お返しや、いただきものは特に。ママが好きな香水と、同じ香りを残して。

#呟怖 
姉さんの結婚相手は、外面がいい。私には見栄をはって、姉さんにちくちく嫌みを言っている。それでも、せっかく結婚できるからと姉さんは我慢した。見ていられず、おばあちゃんに話した。おばあちゃんは仏壇に、なにやらむにゃむにゃ唱えていた。数日後、結婚相手は貯金を盗まれ姿を消した。

姉さんの結婚相手は、外面がいい。私には見栄をはって、姉さんにちくちく嫌みを言っている。それでも、せっかく結婚できるからと姉さんは我慢した。見ていられず、おばあちゃんに話した。おばあちゃんは仏壇に、なにやらむにゃむにゃ唱えていた。数日後、結婚相手は貯金を盗まれ姿を消した。 #呟怖

#呟怖
さっさとしなさい、と子どもをせかすお母さんみたいな声がした、帰りのプラットホーム。ひらひらしたワンピースで、なぜかファーブーツを履いている女性が握りしめている、熊のぬいぐるみがもそっとうごめいた。があ。赤い口から鋭い牙がのぞく。

黒い便せんに白い文字で書かれた手紙が、毎月母のもとに届く。送り主はわからない。
封筒にも、便せんにも名前は記されていない。泣きそうな顔で母が、手紙を読んでいる。
記号みたいなものばかり並んだ文章は、まったく意味がわからない。 #呟怖

あなたのためだからって、新人へ仕事を丸投げした、係長は姿を消した。仕事は手分けして、なんとか終わらせた。ひと安心し、思わず笑みを浮かべたとき、さも嫌そうな舌打ちが聞こえた。係長にそっくりの。
その日、係長の訃報が届いた、
#呟怖

帰宅すると、部屋一面にネモフィラの青い花が咲いていた。おかえりなさい。花のしたから、妻が言う。近づこうと、花を分け入ると「来ないで」と止められた。するりと、花の間から、木の根のような腕が覗く。
僕は静かに納得した。 #呟怖

その骸からは、杏仁ではなく檸檬のかおりがした。確かに、体内からは青酸化合物が検出されている。あっ、検死官のひとりが声を上げた。骸の左目から女の掌ほどの大きさしかない檸檬の木が生えており、そこに黄色い果実を実らせていた。 #呟怖

信じてくれる?この世にもういないひとから、メッセージが来るの。ここはなんにもなくて、しずかで、あつくて、はやくだしてほしいって。ママ、見て。お手紙こんなにたまったわ、あつくてあつくてママたすけてって。
#呟怖

冬場にぽっちゃりしたので、ダイエットをはじめた。野菜中心の食事に、運動に、半身浴で代謝をたかめてといろいろ試す。体重はゆるやかに減っていて、だんだん引き締まってきた。ママだけが機嫌の悪い顔をしている。今日はジャージが破かれた。昨日は野菜を捨てられた。 #呟怖

見えなくなった私のつくえに、きれいな花が飾られて、みんなが嘘泣きしはじめる。嘘つき嘘つき、お芝居がへたね。唇のはしが笑っているわ。私はそっとつくえを動かし、みんなを驚かせてみる。やましいことがありそうな、眉間にしわをよせたまま、みんながおびえて散ってゆく。  #呟怖

あの子はグレープフルーツが好きで、袋いっぱいに買い込んでいた。その姿がかわいくて、手伝ってあげたくて、追いかけただけです。いやらしい考えなんか、持っていません。なのに、あの子は僕を避けたんです。僕が渡したグレープフルーツを投げつけたんです。だから、僕は、あの子を。 #呟怖

あいつのデスクにはいつも、薄汚れたスーツを着ているおっさんがくるくる、かたかた動き回っている。散々追い詰めて、あいつが追い出した派遣の男だそうだ。周囲にいる人間には、姿がハッキリと見える。いつもライターやけしゴム、ボールペンをかくして困った顔見て嗤っている。教えるものか。 #呟怖

からすに宿った悪人の魂は空を飛び、ごみを喰らい、枯れ枝にとまって眠って日々を過ごした。おもむろに、子供が投げた石が翼にあたって、痛い思いをした。あのガキいつ、やり返してやろう。そう思った途端、湖にうつる己は憤怒に満ちる、醜い男と化していた。 #呟怖

むかしむかし、黒い眼差しを濁らせた男がひとり、山奥に暮らしておりました。男は夜になると、自分で作った、干し草を詰めた少女の人形を傍らに置いて、そっと優しく撫でます。髪をすきます。言葉をかけます。罵る言葉を。バカにする言葉を。ニタニタと嗤いながら。 #呟怖

苦いレモンの皮をかじる夢を見た。目を醒ますと、枕元にレモンがころりとひとつ転がっており、さわやかな香りを放っていた。おはよう。ドアが開く。しわがれた声で、人造の妻が声をかける。部屋に腐敗臭が満ちる。夢にいた君はもっと……
#呟怖

転売されたある作家の肉筆原稿が、不審火によって焼けたというニュースが流れた。だから言ったんだ。あいつが書いた小説は、あいつの子供。龍の子供は龍なのさ。同級生だと自称する、はらわたの出た男が、タバコを吸いつつにやけている。のどかな春の梅のきのした。 #呟怖

あるところに、砂を食べて生きる少女がいました。いつも茶色い服を着て、砂まみれになって、ひとりぼっちで暮らしていました。うわべだけを見てひそひそくすくす人たちが、みんなからっぽの箱に見えました。私も、百年前は、ああだったのかしら。少女は砂色の瞳をふと微笑ませました。
#呟怖

コンビニを探したけれど、見つからない。散歩へ出ただけなのに、方向音痴な自分に腹がたった。ぎゅうと、腹が鳴る。空腹がつらい。それでもふらふら歩いてたら、めまいをおぼえて、座り込んだ。大丈夫ですか。さしのべられた手に飴玉。ぎょろり。たなごころでうごめいた。 #呟怖

深い深い海の底で、私は今でも待っている。同胞が物資を携え、助けに来てくれることを。朽ちた身体はとうに、魚が食い尽くしてしまった。骨さえもろくなってゆく。涙を流したくとも、眼球はすでにない。貴様らは何者だ、どうして私に触れようとする。引き揚げられた骨は、まぶしい光を浴びた。 #呟怖

物置部屋から「出してえ、出してえ」と懇願する、しわがれた声。こわいもの見たさでドアを開け、声がする方向をさぐると、大瓶いっぱいに梅酒ができていた。琥珀色になったそれは、ほっとしたように柔い日差しのしたで鈍く光った。晩酌にいただいたら、甘くかぐわしく、うまかった。 #呟怖

出勤してこない同僚から休みの連絡が来たのは、昼休みを過ぎたときだった。追われているから、休みます。ごめんね。デスクには中途半端に仕上げた仕事の山が、崩れそうになっている。皆で片付けようと手を出したら、紙の間から紅い目がジロリ、覗いた。
#呟怖

人魚がいた。とっくに廃校となり、朽ちかけている木造校舎の小学校の、いちばん北側にある理科室に。黒い髪を胸までたらし、手招きをする。僕は慌てて、背中を向けて逃げ帰った。無駄よ。あなた。澄んだ生臭い声が、頭に響いた。
#呟怖

さんざん嫌がらせをしてきた、元部下からかけられた呪いは、永遠に月曜が続くというものだった。カレンダーも、朝刊も、スマホの日付も月曜のまま変わらない。夜を迎え、朝になってもまた月曜になる。俺の土日は、永遠に来ない。
#呟怖

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