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青山藍明&トトちゃん@「お嬢様といちごオレ」受賞|9ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

失敗も遅刻もぜんぶ、前世の因果だからという友人がいた。

いまだに、苦しんでいる。

ひとりぼっちになったこと。

真っ暗な壁の、しみになって。

聞こえないよ、聞こえない。

#呟怖

厚紙でできた王冠を、父の日のプレゼントとして、娘がくれた。

被るふりをして、娘が寝ている間に捨てた。

どうみても、がらくただったから。

深夜三時。

ゴミ箱から、すすり泣きが聞こえる。

#呟怖

気弱な新人をいじくって、人格を否定したりしていた先輩が、急に倒れて救急車で搬送された。
見舞いに行くと、布団をすっぽりかぶって、がたがた震えている。
あいつが毎日来るんだ。
お加減はいかがですか、って。
助けてくれ。

検温の時間ですよ。
看護師が入ってきた。
名札には。

#呟怖

あのお姉さん、暑いのにどうしてマフラーしているんだろう。
娘が指さした先には、赤黒い胎児が首に巻き付く女性が立っていた。
隣には、親しげに彼女と話す男性がいる。
どうして、どうして。
私には、答えが見つからない。
私の首にも、首にも。
#呟怖

おはようおはようおはようおはようおはよう。
おはようおはようおはようおはようおはよう。
童がぐるりと私を囲い、見上げながら挨拶する。
その顔は、無視していた新人に似ている。
おはようおはようおはようおはようおはよう。
おはようおはようおはようおはようおはよう。
#呟怖

公園に山羊がいる。どこから迷い込んだろうと思って見ていると、目が合った。
「よう」
自ら命を絶った、同僚の声だった。俺がおとしめた。
「なかなか快適だぜ、面倒なしがらみもないからな」
蹄をならし、山羊が近づいてきた。
「捕まることも、ないだろうなあ」
頭には、鋭い角が一対。
#呟怖

ないものねだりに欲張りは、悲しみ、苛立ち、余計なものをうむばかり。
見よ、少女の魂はなんときれいなことか。生きていることが、それが嬉しくて仕方ないのだろう。
周りの大人がに、やましいことがあるのも知らず。
さあて、腹を撫でさせてやろう。
あ、ねこちゃん。
少女が駆け寄る。
#呟怖

連れ出して、お願い。
廃屋に置かれた人形が、ガラスでできた眼球から、涙を流す。

抱き上げると、かすかにあたたかい。

ありがとう。
ありがとう。

人形が手のなかでだんだんと生身の少女に変わって行く。

幼い頃、行方不明になった同級生に。

#呟怖

挨拶をしなくなった我が子を諭したら、ある日帰り道に真っ黒い服を着たお姉さんに言われたそうだ。

嫌いな人には、挨拶をしなくていいんだって。

大人はそうして逃げるんだよって。

あいつは、どこで俺をみているんだ?
追い出した日に、たしか、たしか……。

#呟怖

あの子、悪口しか言わないから嫌い。あの子、いつも自慢話ばかりで嫌い。あの子、いい子ぶっているから嫌い。こけし同士が、ビスクドールに対する愚痴をぶつぶつ並べている。わざと大きな音をたて、ふすまを開けると、いつもよりすました顔をした。文句は姉に言ってくれ。 #呟怖

心霊スポットマニアの友人が、行方不明になった。心配する声をよそに、僕は自己責任だと思っている。おそらく、もういないから。おい、見えてるだろう。おい、聞こえるだろう。おい、俺たち友達だったじゃないか、どうして気づいてくれないんだ。ぼろぼろの身体で、友人が叫ぶ。 #呟怖

甘えてばかり、威張ってばかりいたパパは、夜の闇に飲み込まれてしまいました。ママはその日から、たくさん笑うようになりました。とんとん、窓を叩くパパが見えます。私もママも、見えないふりをします。パパは悲しそうですが、だれにも気づいてもらえません。かわいそうなパパ。さようなら。 #呟怖

物置から出てきた、二体のお地蔵さんを洗った。ぬるま湯でごしごしと汚れをとると、心なしか嬉しそうな顔になったような気がする。翌日お寺に持って行くため、庭に置いて寝ることにした。ああ生き返った、ああ気持ちがよい。極楽じゃ、極楽じゃ。談笑する声を、まどろみながら聞いて寝た。 #呟怖

薄暗い部屋の壁一面に、市松人形が飾られている。中には誰もおらず、ただひゅうひゅうと、冷たいすきま風が吹いている。姉さんが来た。ひゅうひゅう、びゅう。風が一瞬、強くなった。私は、彼と別れることにした。残念だな、姉さんは気に入っていたのに。彼は悲しそうに呟いた。 #呟怖

制服姿でじっと、私は病室に立ってみる。男はおびえて、夜中にわめいて叫んで、泣き出したりするようになった。家族も嫌になったらしく、見舞いに来てもすぐ帰ってしまう。友人も、だんだん足が遠のいているようだ。俺は、お前が好きだったんだ。虚空に叫ぶ男に「嘘つき」と答えた。 #呟怖

見舞いにいった同級生は、げっそりとやつれて、じっと、病室の隅を見つめていた。あいつがいるんだ、俺を狙っているんだ。びくびくしている姿に、昔のことが思い出されて、心がぎゅっと痛くなった。偽善者。透明な足が、スニーカーを踏みつける。 #呟怖

外面とごますりで生きてきたような、恋人が亡くなったという連絡が入った。すでに別れるつもりだった私には、複雑な気分になった。卒業アルバムには、あの子が丸く囲まれた写真。自慢していた、昔の話。昔なんかじゃないわよ、今でも私はここにいるのよ。あの子がささやく。あの子が。 #呟怖

昔のことだと嘆く男を、私はじっと見下ろす。味方がひとりもいない教室で、どれほど辛かったか、こいつは想像できないだろう。いい子気取って笑う顔が、私には悪魔に思えた。好きにしていいんだぞ?背後でささやく死に神が、舌なめずりをくりかえす。 #呟怖

ごりっという鈍い音がして、男の腕が折れた。いい加減にしてくれ、許してくれ、もう昔だろう。虚空に向かい叫ぶ男を、あざ笑うかのような冷たい風が吹いている。本日の最高気温、28度。最低気温、25度。男が叫ぶ倉庫には、冷暖房は完備されていない。 

#呟怖

あの人、鏡をデスクに置いて、身だしなみを気にする人なのね。
違うわよ、部屋が全部見えるようにしているの。
あたしたちと、飛び交う「あれ」を監視したいから。
でも、たぶんそろそろあの人が「あれ」になるかもね。  #呟怖

殺さないでくれえ、殺さないでくれえ。
幼い頃、さんざん殴られ蹴られた父の声で、懇願する芋虫。
私の片手には、鉈が握られている。

そんなもんだな、と私はひとりごちた。

芋虫はぐねぐねと、拝むようにのたうちまわった。
  #呟怖

タンポポで編んだ花冠を、子鬼たちが食べていた。目が合うと消えた。
そういえば、冷蔵庫のレタスやキャベツも、喰われた跡があった気がする。
盛り塩を玄関に置いてからは、ひもじそうな、すすり泣く声しか聞こえない。
#呟怖

人工知能に、愚痴や罵詈雑言ばかり聞かせていたら、外で真似するようになった。

外面には自信があったのに、お前のせいだ。

怒鳴り付けて、スマホを道路に打ち付けると、わらわらと、くろいものが逃げていった。

私は評判を落とし、会社を辞めた。
#呟怖

ママにあげたカーネーションが、ゴミ箱に捨てられていた。
あたしがもらうわ。
冷蔵庫と、コンロの隙間からでてきた、ウメコサンがするりと、青白い、細い腕を出した。
翌日、ママは喉を噛まれて冷たくなっていた。ウメコサン、いつ口紅をぬったの?赤くてきれいだね。
#呟怖

某月某日、○○駅ホームにて男性が女性に向かって、「故意に」接触。

触れた右肩から、陶器のように女性が欠けて、崩れて、一塊の肉となった。

なお男性は、その場で昏倒し、現在救急病院にて治療中とのこと。
#呟怖

家に押しかけて恫喝みたいな説得をする上司が、なんだか、とてもかわいそうに思えてしまう。
僕はもう、とっくに生きていないのに。
ああ、落ち着かないや。足がプラプラして、落ち着かないや。
だれか、床までおろしてくれないかなあ。

#呟怖

いなくなった猫が戻ってきて、両親はほっとしている。目が合うと「残念だったな」とぼそり、低い声で言われた。私より、猫が好きなふたりはどんどん、ひげが長くなる。テーブルに魚ばかりが並ぶ。昨日は刺身、今日は丸焼き、明日はいったいなんだろう。 #呟怖

自腹切らされ、保険かけられ飛び込んだ、線路であたしは立っている。透明な、見えない身体で立っている。とうに、本物は引きちぎられてぼろぼろさ。でも、あいつらはのうのう生きている。今夜は飲み会だったねえ。きっと終電だろうねえ。まもなく電車が参ります。舌なめずりして時を待つ。 #呟怖

追い出された女が、鏡に住み着き見張っている。あの家はもうすぐつぶれるよ。いろいろと、嫌なことばかりしてきたからね。あたしを見限って、村八分にした報いさ。拝み屋の老婆はとん、とキセルを火鉢の角で叩いた。 #呟怖

真っ白い大きな鳥が、娘をさらっていきました。もちろん、夢での話です。わかっているのに、起きると目から涙が出ていました。あの鳥は、私なんでしょうか。我が子を手にかけむさぼった女が、見た夢になど出てこない。あれは私だ、と死に神は笑う。 #呟怖

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