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パンダ番長|16ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

「大切なものは目に見えないんだよ」
ある夜の寝入り端、耳元に響いた聞き慣れない男の声。
翌日から、周囲の……大切な物が、者が、次々と消えてゆく。
耐えきれずに私は叫んだ。
「なんなの! あんた一体なんなのよ!」
「僕かい? 僕は目に見えないだろう? だから君の大切なものだよ」
#呟怖

かつてあの校舎の屋上から生徒が飛び降りた。
その子が落下中に炎の球となり、まるで夕陽のように校庭へ沈んだのを多くの人が目撃した。
その子をイジメていた者たちは咎人の入れ墨の如き火傷を負った。

その後も火傷する者は後を絶たず、とうとう閉校した。

#祇媼町の都市伝説【偽りの太陽】
#呟怖 https://t.co/rJZKWSLwX8

こんなご時世だ。道端で酔い潰れて寝ている人など久しく見なかった。
だから忘れていた。この高架下がどういう場所かを。
無数のキーボードを打つような音と共に押し寄せた蟹の波が泥酔者をさらい、引く。
何の痕跡も残らぬ静寂の中、高い場所へなんとか避難できていた私のため息が響いた。
#呟怖 https://t.co/e0kJRwChUx

押入れの奥の別世界。
幼い頃、母が寝物語に読んでくれた絵本。

それを不意に思いだしたのは旅行先の安ホテル、深夜。
入り口脇のクローゼットから階段を上ってくる足音が聞こえて。

気付いたら朝。
真っ先に確認したクローゼットの中には裏返しの下駄。
天気予報は晴れなのに、外は土砂降り。
#呟怖 https://t.co/0pZiXDz29U

「あっ」
「久しぶり」
「お前なんで学校辞め……ち、近いって」
「ふふっ」
「香水?」
「チューリップ。球根と茎を刈るとね、咲くんだよ」
かつての親友は雑踏へと消えた。

それ以来、毎晩夢にチューリップが現れ夢精を誘う。

#祇媼町の噂話
――とある置屋には男の舞妓が居る
惚れたら死ぬ――
#呟怖 https://t.co/3ZJvtNVXYB

通学路だから毎日見ていた。
最初の一家心中で家が取り壊されたときも、新しく家が建ったときも、越してきたのが一家心中してまた取り壊されたときも、建って別の心中があって取り壊されたときも、何度建ってもあの井戸はいつもあそこに。
そして次の心中も一家に無関係な人がきっと混ざってる。
#呟怖 https://t.co/9DTCgSyEyp

『リツイート魔』が捕まった。
被害者のツイートを執拗にリツイートし、挙げ句殺す連続殺人犯。
犯行動機は「私の行動を真似してツイートしているから、監視されていると思った」と。
犯人が証拠として提出した『被観察日記』には、リツイートと同じ内容がどれも一日前の日付で書かれていた。
#呟怖 https://t.co/sT5tHl4mCC

そいつに近づくな!
俺か?
詳しい名前は出せんが保健所にもあるんだ。警察で言う公安みたいのがな。
アライグマやカミツキガメじゃなくチュパカブラやらモスマンやら特定外来未確認生物を相手にするのさ。
だが力及ばず君は食われた……ああ今からだ。
俺にだよ。
この仕事は実にいい隠れ蓑さ。
#呟怖 https://t.co/9B5hZ3qGgI

姐さんの鈴なり簪は「あっ」と鳴る。
それも野太い男の声で。
姐さんが歩くたび「あっ」「あっ」「あっ」と様々な男の呻きが壁を軋ませる。
ただ、客には普通の鈴の音に聞こえるようで、中には音を褒める者も居る。

姐さんは時折、鈴を千切る。
その鈴からは影の猫が生え、どこかへと消える。
#呟怖 https://t.co/qjgpADoc7a

「ねぇ、パパ。くだものは野菜と同じ植物なのにどうして果肉っていうの?」
「ははっ。多肉植物というのもあるぞ。サボテンとかね。植物は肉なんだよ」
街角で聞こえた何気ない会話。
しかしそれは耳にこびりつき、以来どんな植物も肉肉しく見えるように……ほら、この花肉からも馨しい腐敗臭。
#呟怖 https://t.co/iYGiDhaub6

引っ越し手続きをしようと役所に行ったが、不親切で申請方法を教えてくれない。記入例を参考にしてって言われるばかりで……。
「あんた、見えない人だね? 記入霊が見えないんなら、ここには住まない方がいい。簡単に命を落とすよ」

その光景は覚えているが、どこの町かは全く思い出せない。
#呟怖

夜更けと共に山降りる
吹雪越えたる足音は
夜を孕んだ靄を裂き
誰が呼んだか雪女
寒い夜ほどお互いの
熱を貪りたいじゃない
惚れた男と夜っぴいて
愛し合いたいだけなのに
いつも男は果てて死ぬ
昨夜の男も事切れた
いつも逝くのは男だけ
湿った乾きが止まらない

#呟怖 #ぞろりと蠢く夜の闇 https://t.co/FRLsEIS1KL

うちの老人ホーム、入居者の方が亡くなられるとすぐ分かる。
館内にシューッシューッて音が響くから。
一度だけ見たことある。
亡くなられた方に紅い影が覆い被さって、両手で、まるでカンナをかけるみたいに撫でているのを。

それを見た日はいつも夕焼けが紅いから、夕焼けも嫌い。
#呟怖 https://t.co/Nu49zGs6wT

ふふっ。とうとう来たわね、盛り塩ならぬ盛り砂糖ブーム。
SNSで複垢作って地道に啓蒙活動したおかげよね。
それにしても驚いた。
まさか盛りパフェなんてのまで出てくるとか。
わかってるじゃない。
こっちだって人呪うより甘いものが……あれ?
井戸に入れない!
ウエストがっ……
#呟怖 #ダサ子さん https://t.co/ifcOLL3GtF

小さい頃の記憶はほとんどない。
だから懐かしさを感じるモノに出遭えたことに驚いた。それもこんな廃墟で。
サークル合宿の帰りに強引に連れて来られた心霊スポット。
何度目かのデジャヴュで気付く。ここは僕の生家だと。

「人殺しの家族が住んでたんだって」

誰かが言った。
なぜか皆頷く。
#呟怖 https://t.co/zPzTGmixsK

広さは大事。走り回るからな。おまけに寂しがり屋なのもあって家を空けるときは向日葵畑に放してるのさ。

何ってひまわりだよ。ずっとついてきてんだろ。

ひまわりと向日葵は別物だよ。向日葵は種から、ひまわりは卵から孵ったとこから面倒見てんだぜ。

咬むから手ぇ出すなよ……って遅いか。
#呟怖 https://t.co/HVPVOK6fKQ

早朝、畑へ向かう途中、く様にお会いした。
三柱いらっしゃるんは久作さんところからか。
東京から息子が帰ってきて三人して苦しんだっちゅう噂は本当だったか……駐在さんと前浜先生とそれから葬儀屋にも連絡しなきゃな。
「次は山向こうのミズタだ」
すれ違いざまにお声。
また患いが出る。
#呟怖 https://t.co/HsJaWVNwC1

三本目が埋まった。
二本目が埋まってからは早かった。
その事がまた俺を苛立たせ、見知らぬ人をすれ違いざまに殴る。
そいつは口から鳥を吐くと、何もなかったかのように去る。
鳥は四本目の電線へと羽ばたく。

あの電線がいっぱいになったらどうなるのか、それを考えるとまた衝動が湧く。
#呟怖 https://t.co/G9JGIKnOxg

久々の来客にほころび漏れた鼻歌に女は眉をひそめた。
はしゃぐ子らの足音に男まで肩を震わせる。
夫はといえばそんな周囲にはお構いなしでもてなしを始めてしまう。
一献も傾けず彼らは絶叫と共に立ち去った。

あぁ私たちはただ冷吟閑酔を楽しみたいだけなのに。
無粋な廃墟巡りが興を削ぐ。
#呟怖 https://t.co/hbBUmtzHHI

ああこれかと直ぐに判った。
やけに眩しい月が境内に御神木の影を映す。
光と闇の狭間に浮かぶ階に木漏れる月皓りが遊ぶ。
その淡い光の蕾たちから蝶が咲く。
夜色の蝶……ああ今か。
私は祈った。

蝶を追いかけ森の中へと踏み入ると確かに辿り着けた月光茸が灯る場所。
ここが貴方の眠る場所。
#呟怖 https://t.co/SUA9L9udga

降りしきる雨の中それを見つけた。
雨が地面に当たっていない……まるでそこに人が四つん這いにでもなっているかのように、雨を弾く空間。

「動かないで」

女の声が聞こえる……自分以外に人影はないのに。

「見つけた」

また女の声。近い。

「コンタクト!」

女の安堵の声。
#呟怖 #ダサ子さん https://t.co/ifcOLL3GtF

私はたくさんの顔を持っている。
良い息子、良い夫、良い父、覚えの良い部下、話の分かる同僚、理解のある上司、気さくな隣人……懐の顔を数えれば枚挙に暇がない。
そんな私も君の前でだけは顔を外す。
この星に到着したとき着陸艇で轢いてしまった君の遺影に、泡立つ不定形の表面が映る。
#呟怖

こんな光景を以前にも見た。
遅い時間の新宿地下街、シャッターがほとんど降りてまるで3Dダンジョンゲームのようだった。
しかしこれは現実の街ではない。MATIに罹った患者の、肥大して四角く硬化し血を運ぶ機能を失った血管内の画像なのだ。

通称『血の通わぬ街』の罹患は密かに増えつつある。
#呟怖 https://t.co/8LX7cg15bR

リモート初詣を検索していたら目に止まったこの鳥居……の奥に井戸?
ついつられてクリックした。
うわっ! 井戸から初日の出!
……じゃなくておでこ?
巫女風衣装の女性が顔を出す。
「デコ出しの方が可愛いけど見失ってないか?」
あっ、真っ赤になったデコが井戸に沈んだ!
#呟怖 #ダサ子さん https://t.co/ifcOLL3GtF

部室棟の掲示板横にやたらと張り紙の跡がある。
ただ何か貼られているのは一度も見たことがないし誰が掃除するのか偶に跡が消える。
興味にかられカメラを設置して三日目の深夜。跡が次々と小さな張り紙へ変わるのが映っていた。まるで卵から孵ったかのように。
翌日、俺の部屋の壁に無数の……
#呟怖 https://t.co/RoaO1IN6EL

猫には九つの命があるって聞いたことある?
正確にはね、命の器なの。
命の最期に立ち会わせた猫にはよすがが宿る……故郷ではそれが当たり前。
あの猫たちがいる旧びた街では、猫は位牌代わりに大切にされているの。
この子?
そうよ。私の両親に挨拶したいって言ってくれたでしょ?
#呟怖 https://t.co/axTsfq9k93

それがその場所のせいなのか、それとも僕のせいなのかはわからない。
ただ、明らかにループする。
レイトショーで観た映画の余韻を噛みしめたい気持ちに比例して、開いた店のないその道は延々と。
つまらない映画ならすぐに抜けられるが、今日の映画は心に焼き付いた。
一生出られる気がしない。
#呟怖 https://t.co/7ghXpAmsFN

海辺の丘に「灯し樹」と呼ばれる樹がある。
その樹の洞に必要なものを隠して日没を待つと、陽が甦りの命を与えると聞いていた。
陽が夜に、樹に、海に呑まれる刻、確かに娘に温もりが戻った。
だが朝が来て、己の愚かさに愕然とする。
借りたものは返さねばならぬ。
私は娘を二度死なせたのだ。
#呟怖 https://t.co/WiUHS8trwm

羽根が地面を歩いていた……ように見えた。
違う、蟻だ……と思った。
私がそれに注目していると、羽根を運ぶその透明な何かは羽根を地面へ置き、その上に溶けた。
まるで数滴の水滴にしか見えない……ふと感じる。これはニーチェの言う深淵だと。
私は水滴から顔を隠し足早に遠ざかった。
#呟怖 https://t.co/YcyEgo26kY

この村では子供は死んでも七歳までは歳を重ねる。

数えで七つの大晦日、子らは御七穴で朝まで過ごす。
御七穴はトンネルだが抜けてはいけないと決まっている。

年明けに子らが戻ってくる。死んだはずの子が時折紛れ込む。
私はその戻り子らしい。

幼い頃の記憶がない私は何者なのだろうか。
#呟怖 https://t.co/X73f3mOb8A

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