久々の来客にほころび漏れた鼻歌に女は眉をひそめた。
はしゃぐ子らの足音に男まで肩を震わせる。
夫はといえばそんな周囲にはお構いなしでもてなしを始めてしまう。
一献も傾けず彼らは絶叫と共に立ち去った。
あぁ私たちはただ冷吟閑酔を楽しみたいだけなのに。
無粋な廃墟巡りが興を削ぐ。
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