#呟怖 母方の本家に泊まった。夏の夜。障子越しの月明かり。
吊した蚊帳の周囲を、誰か歩く気配がする。
畳を踏む感触が伝わってくる。目を凝らすが姿は見えない。
親戚が集まる日など、知らない子供を見たが誰の子だ、と大人達が話しているのを何度か聞いた。
きっとそいつに違いない、と思った。
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