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月浦影ノ介|12ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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#呟怖 煙草に火を付けると、見覚えのある顔が現れた。あんたは死んだはずだ、などと野暮な事は言わなかった。今生の別れに友人や知人を訪ね歩いているのだろう。誰に対しても丁寧で律儀な男だった。月夜を眺めながら二人で煙草を吸った。ロングを一本灰にするまでに、きっとさようならと言えるはずだ。

#呟怖 「この街ともお別れね」後部座席の女が呟く。ありふれた孤独な死。その遺品を整理して故郷の親元に届ける。ただそれだけの仕事だ。「田舎に帰れば良かったのに」「そうね、どうしてそうしなかったのかしら」女が自嘲気味に笑う。「幸せになりたかったな」その一言を残して、女の気配が消えた。 https://t.co/ZqgbrVTedr

#呟怖 後ろ手に縛られ首を差し出す。白い目隠しの僅かな隙間から彼岸花が見えた。この処刑場の彼岸花は罪人たちの血を吸って咲く。だからあんなにも鮮やかに赤いのだ。俺の血もあの花どもに貪られるのか。首筋にひやりと鋭い刃の感触。贄の血を待ち焦がれるように、彼岸花がざわざわと揺れている。 https://t.co/Rlu6ktMB55

#呟怖 シルバー人材派遣に勤めるEさんの話。依頼で空き地の草刈りに訪れたが、蔦が草刈り機に絡み付いて邪魔だ。その蔦を引っ張ると、雑草の中から人間の頭がズズッと現れた。慌てて逃げたが再び戻ると何もない。他の仲間もその空き地で怖い体験をしており、死体でも埋められているのではと噂である。

#呟怖 波間に揺れるたくさんの白い海月。あてもなく漂って行ったり来たり。よく見ると海月の頭に人の顔が浮かんでいる。この海では昔から大勢の人が死んでるからね。未成仏の魂がああやって海月に憑依するのさ、と傍らの君が呟く。去りゆく夏の置き土産。虚ろな眼差しで、ただ灰色の空を見つめている。 https://t.co/3TJImGhZsh

#呟怖 干からびた地面に影が映る。長い日照りで干上がった池。半年前、恋人を殺してここに遺棄した。発見を怖れ訪れたが、遺体を入れた麻袋はどこにもない。ふと地面に映る影に違和感を覚えた。そのシルエットは自分ではなく彼女に似ていると思ったとき、影の中から細く白い手が伸びて僕の足を掴んだ。 https://t.co/qpgj7LQUqK

#呟怖 A子さんの体験談。朝、通学のバスに乗り遅れた。目の前を遠ざかる車窓から、制服姿の自分がこちらを見下ろしている。遅刻して教室に入ると、友人に「さっき教室にいたのにどこ行ってたの?」と訊かれた。事情を説明しても信じて貰えない。A子さんが“もう一人の自分”に遭遇したのはそれっきりだ。

#呟怖 自宅裏の家が廃屋になって久しい。その雑草だらけの庭から、ときおり白い腕や足が生えている。いつぞや埋めた者たちの無念が滲み出しているのか。風が吹くと丈高く繁った雑草と共にゆらゆら揺れる。まるでちょっとしたオブジェのようで、その様子が妙に気に入った。また誰か埋めてみようと思う。

#呟怖 残暑の昼下がり。一つ目の鬼が鳥居の柱に凭れ座り込んでいた。肩を落とし俯いた様子から、おそらく神域に入れないのであろう。鬼が願掛けでもするのかと思ったが、あるいは前世は人だったやも知れぬ。参拝を済ませて戻ると、先刻の一つ目鬼の姿がない。声を掛けなかったことを少しだけ悔やんだ。

#呟怖 稀に「理由のない自殺」をする者がいる。遺書も何もない。順風満帆な人生を送っていたのに、ある日突然、自ら死を選ぶのだ。そういう自殺者を検屍官の私は「呼ばれた人」と名付けた。何に呼ばれたのかは分からない。ただ彼らの死に顔は一様にとても安らかで、それが何だか少しだけ羨ましかった。 https://twitter.com/5000004xxx/status/1301198557488115713 

#呟怖 持ち主は必ず頭をぶち抜いて死ぬ。こいつは呪われた銃なのさ。そう自慢気に話していたトムが昨夜、その銃で自ら頭をぶち抜いて死んだ。銃の出所は郊外の骨董屋。通称「魔女の隠れ家」。そこの女主人に報酬を払いに行く。骨董好きのトムに上手く銃を売りつけてくれた。俺の女房を寝取った報いだ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1301924199854817281 

#呟怖 夜中に箪笥の引き出し中から音がする。ガリ…‥ガリガリ…‥。まるで爪で引っ掻くような。恐る恐る開けてみるが何もいない。受け継いだ旧家にぽつり遺された古い箪笥。この家では何故か跡継ぎが皆育たなかった。ガリ…‥ガリガリ…‥。今夜も箪笥から音が響く。開けて開けてと懇願するように。 https://twitter.com/moon04cat/status/1301475649337487360 

#呟怖 満月の晩、足元に影の映らない者は生者ではない。そんな話を何処かで聞いた。まさかなと戯れに己の足元を覗くと、あろうことか影がない。静寂の道をそぞろ歩く影法師の群れ。その中に俺の影を見つけた。取り戻そうと近付くが、透徹した月の刃が遮って、俺の身体は霞んで消えつつあるのだった。

#呟怖 救急車の屋根に黒い人影がへばり付いてるのを、友人はときおり見掛ける事があるという。「あれが死神なのか何なのか分からないけど、運ばれてる人はたぶん助からないと思うよ」先日、そう話した友人が突然の事故で死んだ。自分が救急車に乗せられるとき、彼は黒い人影を見たのだろうか。

#呟怖 もはや住む者もいない大きな屋敷。柵の上の有刺鉄線に、ときどき人の手足がぶら下がる。ここに忍び込んだ者の末路だ。警察の捜査でも犯人は捕まらず、立ち入り禁止にしたがそれでも忍び込む者は必ずいる。ときおり柵の向こうから風に乗って歌声が響く。歌声は誘うように次の侵入者を待っている。 https://twitter.com/moon04cat/status/1294077892205268992 

#呟怖 この病院で産まれた子供は、僕一人を除いて皆死んだ。密かに繰り返された実験。だが政権転覆により計画は破棄され、脱走した仲間は秘密警察に殺された。僕は戻って来た。僕らを“怪物”にした大人達に復讐するために。彼らの魂はまだここにいる。いつか全てが終わったら、きっと君達を迎えに来る。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1297582097666719745 

#呟怖 百話目を語り終え、暫く待ったが何事もない。友人たち数名と催した百物語の会。皆がほっとしたのも束の間、隣に座った友人が震える声で俺を指差す。「どうしてお前がここにいるんだ…」はて、いつからいたのだったか。記憶を辿り、そういえば俺は三年前に死んだのだった、とふと思い出した。 https://twitter.com/molmol299/status/1296369469187477505 

#呟怖 単身赴任中の部屋に「目」が現れた。壁や机、天井や台所のシンク、風呂場、トイレ、奴は何処にでも現れて俺の行動をジッと観察する。いい加減うんざりして液体洗剤を浴びせると、奴は「ギャッ」と叫んで姿を消した。その後、久し振りに自宅に帰ると、右目に眼帯をした妻が出迎えてくれた。 https://twitter.com/tokucha_ladio/status/1295959270924533760 

#呟怖 煙草を吸おうとしたが燐寸を切らした。宵闇迫る田舎の駅。辺りに人影はない。火をどうぞと背後で声がして、振り向くと青白い狐火がゆらり。そいつは煙草に火を付けると、ふんわり宙を飛んで消えた。暫く呆然と立ち尽くした。この話をしてくれたYさんは小学校の元教員で、戦前の話だそうである。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294170105689960448 

#呟怖

無人の校庭を走る姿のない足音。とても暑い真夏の昼下がり。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295236210344882179 

#呟怖

山百合にそっと触れると指を噛まれた。滴る血がひどく香しい。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295236210344882179 

#呟怖 Nくんの話。幼い頃から、お盆になると必ず真夜中に訪ねて来る人がいる。両親はただ息を潜めて念仏を唱えるだけ。決して玄関を開けようとしない。お盆の来訪者は、Nくん一家がどこへ引っ越そうとも必ずやって来た。その正体についてNくんは何度も尋ねたが、両親は頑なに口を閉ざしているという。

#呟怖 子供の頃、妹が小さな石像を拾って来てね、とR君は語る。学校の裏山で拾ったらしい。可愛らしいお地蔵様で、妹は気に入ってた。ところがその日から家の中で怪現象が起こり始めてね。たぶんこの地蔵のせいだと、父が取り上げたんだが‥‥。そのお地蔵様、人間の骨を加工して作ってあったんだよ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292676081481166849 

#呟怖 橋から見下ろす川岸に、一人佇む影がある。眺めていると手を繋いだ祖母が「あんまり見ねぇ方が良いべ」と言った。ありゃ生きてる人じゃねぇ。お盆だっぺけど、どこにも還れねぇもんはああやっているしかねぇがんなぁ。幼い私はそっと人影を振り返る。夕暮れの残照。蜩の鳴く声だけが響いていた。

#呟怖 A君は夢の中でときどき首を絞められる。長い髪と白く細い腕。お前様、なぜ私を見捨てなさった.....と声がして、いつもそこで目が覚める。自分は前世で女性によほど酷い事でもしたのだろうか。占い師によると女難の相があるそうだ。その割には全然モテないんですけどねぇ.....とA君はぼやく。

#呟怖 地元の消防団に所属していたとき、川で水難事故死した人を引き揚げた事がありますが、さっきまで元気に遊んでいた若者の変わり果てた姿に「人は本当に呆気なく死ぬのだなぁ」と思いましたね。つい先日もまた地元の川で若者が死にました。 https://twitter.com/da21t0rama3/status/1291664557715230723 

#呟怖 深夜の暗闇で一人、鏡に向かって死者の名を呼ぶ。すると鏡の中にその死者が現れるという。姉がその噂を信じて試したが、死んだ恋人は現れなかった。だがそれから鏡を見るたび、自分の背後に人影が映るようになったそうだ。明日は姉の三回忌。鏡に映った人影は、本当に姉の恋人だったのだろうか。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1289035850370564096 

#呟怖 近所に「鳴り岩」と呼ばれる岩があり、注連縄が巻かれ丁寧に祀られている。散歩中、蝉の鳴き声が酷くうるさい。見ると鳴り岩から頭の禿げたオヤジが顔を出してミンミン鳴いていた。オヤジは俺と目が合うと岩に溶け入り消えた。鳴り岩の謂れが分かった気がしたが、俺は何も見なかった事にした。

#呟怖 Tさんならそこの二階に住んでたよ。無口な人で多くは語らなかったが、まぁ理由ありだろうな。子供の写真を大事にしてたっけ。ある朝、この小路で冷たくなってるのが見つかってね。何か心残りがあるんだろうねぇ。生前の頃みたいに背中を丸めてとぼとぼ歩く姿を、今でもときどき見掛けるよ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1288823982683074560 

#呟怖 夕暮れに一人釣り竿を投じていると、水面をついと泳いで近付くモノがいる。「鮎は良いねぇ、西瓜の匂いがする」と宣うので、魚籠から一匹掴んで放ってやった。彼奴め、それを器用に口に咥え、水中に没して二度と浮かんで来ない。鮎の釣り始めの、この川に棲むモノとの、これが毎年の習いである。

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