#呟怖 煙草に火を付けると、見覚えのある顔が現れた。あんたは死んだはずだ、などと野暮な事は言わなかった。今生の別れに友人や知人を訪ね歩いているのだろう。誰に対しても丁寧で律儀な男だった。月夜を眺めながら二人で煙草を吸った。ロングを一本灰にするまでに、きっとさようならと言えるはずだ。
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