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月浦影ノ介|13ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 通勤途中にある空き家のベランダで男が首を吊っていた。驚いたが男はニコニコと楽しそうに揺れている。どうやら生きているようだった。世に変人は多い。男は一週間ほど首を吊り、それからいなくなった。ベランダには古い麻縄だけが残されている。ふと、あれで首を吊ったら楽しそうだなと思った。

#呟怖 学校からの帰り道、必ずYちゃんが現れる。私の家に遊びに来ない?と誘われるけど、いつも理由を付けて断っている。Yちゃんは寂しそうな顔で帰って行くけど、私だってべつにYちゃんが嫌いな訳じゃない。だってあの子は三ヶ月も前に死んでいるから。帰り道の途中、今日もYちゃんが私を待っている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1287745684037197824 

#呟怖 月のない夜に彼らは起き上がる。生者は家の中で息を潜め、町は死者達でいっぱいになる。彼らは火を怖がる。家の前に焚かれた篝火に照らされるのは、愛する家族やかつての親しき人々の変わり果てた姿。ときおり耐えきれず駆け寄る者がいるが、死者の接吻はもう生者を昼の世界に還してはくれない。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1287232674629730304 

#呟怖 自分が死んだ日の事は忘れた。あれからずっと街を彷徨っているが、僕の姿を見た者はいない。この世には怪談になれない不器用な幽霊もいるのだ。雨の雑踏、通り過ぎる傘の群れ。見知らぬ人々。今日、7月26日は「幽霊の日」だそうだ。いつかこの魂が空に還る前に、誰か僕を見つけてくれないか。

#呟怖 昨年の夏、この踏切で一人の女性が保護された。女性は記憶を失っており、後に警察の捜査で三十年前に失踪したAさん(当時二十歳)と判明する。奇妙なのはAさんの容姿が当時と全く変わっていない事だ。Aさんの記憶の断片から「きさらぎ駅」なる駅名が浮上したが、しかしそのような駅は存在しない。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1283893040256413697 

#呟怖 夜中、天袋からガサゴソ音がした。鼠かと開けてみると、男の生首がゴロリと転がっている。気を失い、目覚めると生首は消えていた。以来、風呂場や冷蔵庫の中など、生首はどこにでも現れる。試しにバルサンを焚いてみると生首は現れなくなったが、翌日から隣室で悲鳴が聞こえるようになった。

#呟怖 洗濯した衣類を畳まず、山積みで放置するのが私の悪い癖だ。分かってはいるが、どうにも面倒くさい。ある日、山となった衣類がモゾモゾと動いて、その隙間から人の顔の半分が覗いてこちらをジロリと見やり、それからすぐ隠れた。以来、洗濯物は放置せず片付けるようにしている。

#呟怖 青々と広がる田圃の真ん中に着物姿の女が立っていた。それを見た一人の百姓が、稲を荒らすなと怒鳴り付ける。女は此方を向いてニヤリと嗤い、それから稲の間をうねるようにスルスルと移動した。見ると女の下半身は巨大な蛇である。百姓は腰を抜かして、蛇女が山へ消えて行くのを見守ったという。

#呟怖 友人の話。彼女とラブホに入ったが、先にシャワーを浴びていた彼女が「バスルームに誰かいる!」と血相を変えて出て来た。突然、誰かに抱きつかれたという。しかしバスルームには誰もいない。彼女が酷く怯えるので、その日は仕方なく帰った。後で知ったがそのラブホは「出る」事で有名らしい。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1281878445333471232 

#呟怖 今年は白い人がいるな、と祖父が言う。ちょうど鮎のシーズンで、川には釣り人らの姿。その中に混じって白い人が静かに佇んでいた。白い人が出るとその年は鮎がたくさん釣れる。その代わり水難事故も増えるが。都会から大勢が訪れる清流だ。今年は灯篭を少し多めに用意するかね、と祖父が呟いた。

#呟怖 Yさんが彼氏と初デートした日。手を繋ぐと彼の手がやけに細い。振り向くと、そこには見知らぬ女性の姿。青白い病的な顔でYさんを睨んでいる。ギョッとして手を離すと、普段の彼の姿に戻った。それから程なく彼とは自然消滅した。後に彼が妊娠させた女性を裏切り、自殺に追いやっていたと知った。

#呟怖 その村には「はなふらせ」という神様がいる。村を訪れた旅人の頭に花びらを降らせるのだ。旅人は村人達に手厚く歓迎されるが、その日のうちに死んでしまい、魂は神様のいる御山へ昇るという。そんな風習が大正頃まであったらしく、私の友人の民俗学者が調査に赴いたが、彼はまだ帰って来ない。

#呟怖 人を殺して廃トンネルの奥に埋めた。彼はただ一人の親友だった。自分にないものを彼は全て持っていた。ただそれが許せなかった。あれから廃トンネルの夢を見る。裏切られた男の呪詛の声が暗闇に響く。奪ったものを返せと叫んでいる。声は日毎に近付いている。追い付かれるまで、きっと後僅かだ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1279992275964067840 

#呟怖 愛するのは生涯ただ私一人だけと仰ったのに、貴方はそんな約束も忘れてもう新しい女(ひと)を娶るのですね。こんな暗く寂しい冥界に私を置き去りにしたまま。今宵は月蝕の刻。久方振りに冥界から現世への通路が開きます。きっと貴方の元を訪ねに参りますので、どうか約束をお果たしくださいまし。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1278950788950179842 

#呟怖 霊感体質も困りものだ。先日の事件の被害者である少女が背中に憑いて離れない。犯人の目星も付かないまま捜査は難航している。お前を殺した奴は誰だ、と少女に訊ねても黙って睨むばかり。死ぬと同時に意志疎通能力すら失ったのか。私は溜め息を零し、今日も足を棒にして聞き込みに出掛ける。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1278774200266715137 

#呟怖 霧の朝、無人のボートが湖上に浮いていた。誰か落ちたかと貸しボート屋の主人に知らせたが、よくある事だという。昔、この湖である小説家が愛人と心中した。二人はボートに乗るのが好きだった。先生、今でも彼女をボートに乗せて遊んでるんじゃないですかね。ボート屋の主人はそう言って笑った。 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1277757679629291521 

#呟怖 次の瞬間、立ち尽くす私に暴走車が突っ込んで来て、目が覚めると私は柳の下に佇む幽霊になっていた。傘を手渡された死者は成仏し、傘を手渡した生者は次の死者になる。つまりはこういうシステムらしい。今さら嘆いても仕方がない。傘を手渡してくれる間抜けなお人好しを、私は今日も待ち続ける。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1277976305561042947 

#呟怖 小さな子供たちが輪になって踊る。たったそれだけの映像だった。深夜に子供番組とは奇妙だと思っていると、その中に見知った顔があるのに気付く。私が小児科で初めて担当した四歳の男の子だ。不自由だった身体を大きく動かして元気そうに笑う。生前にはついに見られなかった姿にふと涙が零れた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1277086099702083585 

#呟怖 人間は傷むのが早い。適当な個体に潜り込んでも三ヶ月と保たないのだ。その間に他の個体を選別し乗り換えねばならない。脱ぎ捨てた個体は原因不明の突然死として処理される。この地球という惑星に不時着して四年。黒服の男達の追跡を逃れ何とか生き延びて来た。故郷に帰る術はまだ見付からない。 https://twitter.com/r_Okishima/status/1276475243654045702 

#呟怖 心霊スポットで撮った写真を自慢気に友人に見せた。破れ窓の向こうに佇む白い服の女の姿。友人はそれを一瞥し眉根を寄せた。
「本当に怖いのは幽霊じゃない。その家自体だ。僕の見る限り十人以上が家に喰われてるぜ。お前も気をつけろ」
それからというもの、僕は毎晩あの家に呼ばれる夢を見る。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1263588063080443911 

#呟怖 点検作業中、背後で物音がした。振り返ると背広姿の男が、線路上で何かを探すように歩いている。その左腕には手首から先がない。先日起きた人身事故。左手首だけが見つからなかった。結婚指輪を探してるんです、と男は言った。男は今もときおり現れる。指輪が見つかった様子は、まだない。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1273423647336620032 

#呟怖 最近、隣の空き家に若い夫婦が引っ越して来た。時々、敷地から子供のはしゃぐ声がする。しかし夫婦に子供はいない。夫婦も事故物件を借りてしまったかと気味悪がっている。申し訳ない。私は心の中で頭を下げた。数年前に裏庭に埋めた我が子が、新しい隣人を珍しがってお邪魔しているようです。

#呟怖 自分の影を見てぼんやり佇む者がいたら、それはカゲムグリに魅入られたのかも知れない。やがて影に話し掛け、影の言葉が聞こえるのかウンウンと頷き出す。周囲も目に入らず、そしてあるときふいに消息を断つ。この地方に伝わる魔物の一種で「影潜り」が訛って、カゲムグリになったとされている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1270369711499304969 

#呟怖 女が死んでいた。草むらの上。天を仰いで。伸びた蔦が女の亡骸に絡まり、もうじき花を咲かせようとしている。花に喰われるのだな、と思った。久し振りに訪れると、花に埋もれた女はますます美しい。夢見るような面持ちで、頬に赤みが差して。女が目を開け、ふいに微笑む。私の足首に蔦が絡まる。

#呟怖 気付くと身が異様に軽かった。地を蹴れば宙を飛べるに違いない。振り返れば腹に刃を突き立て、事切れた己の姿。古寺の境内。池の畔。参詣の後、ひと息に自刃した。水無月の宵。天上の満月。死ぬには良い頃合いだった。雲間から射し込む光は彼岸への橋渡し。あの月が呼んでいるのだ、と思った。

#呟怖 なぜ現れたのか。やっと忘れられると思ったのに。追い掛ければ逃げ、逃げれば追ってくる。君はそこにいて、そこにいない。まるで陽炎のように。蜃気楼のように。ただ静かに佇んで、微笑むような眼差しで僕を見つめる。君を喪った八月の影。あの夏空の下に今も閉じ込められたまま。

#呟怖 路地裏で中年女が野良猫に餌をやっていた。近所で急に野良猫が増えたのはこのせいか。文句を言ってやろうと近付き、皿の中身を見て凍り付いた。今一瞬見えたのは人間の胎児ではなかったか?女はそそくさと立ち去り、猫の口元は赤黒く染まっている。にゃあと啼く声は赤ん坊のそれに酷く似ていた。

#呟怖 夜中になると死んだ妻子がドアの前に立つのだと、友人は震える声で言った。開けて開けてと繰り返して。住職からは絶対開けるなと念押しされているが、おそらく友人の精神はそろそろ限界だろう。妻子を事故で失って三ヶ月。たった一人残された彼に、この世に留まる理由はない。 https://twitter.com/moon04cat/status/1266282354718330883 

#呟怖 街に人が戻って怪異との遭遇体験が増えた、と知人の霊能者が言った。自粛中、人がいないのを良い事に我が物顔で街を闊歩していたらしい。彼らはまた暗闇に帰るのでしょうか、と訊ねると「何、人と人の間に大きな隙間が出来たからね。そこに入り込むさ」と、嘯く。今日もまた、悲惨な事件が一つ。

#呟怖 庭先から妹の悲鳴がした。何事かと外へ出ると、妹が家の庇を指差す。見ると猫程の大きさの人の形をしたモノが壁に張り付き、燕の巣から雛を一羽掴んで口に咥え、雨樋を伝って屋根に駆け上がりそのまま姿を消した。あれが何なのか分からないが、それ以来、燕が我が家に巣を作る事はなくなった。

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