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パンダ番長|37ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

結果的に俺は、人生を賭けた勝負に敗けたんだ。

今でも覚えている。緊張した面持ちで震える美少女。
容姿、頭脳、才能、金。
俺の人生の上がりに必要なカードはあと権力だけだった。
なのにいつの間にか実権を全て奪われ、俺はクビ。
お嬢ちゃん、あんたは飛んだハートのQだったよ。
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こんなことが本当にあるのだろうか。
一膳の飯、一膳の椀、何やらおかずの乗った皿に箸まで。
あのとき食卓にあったのであろうそれらが、壁に写真のように焼き付いている。間にガラスの花瓶でもあったのだろうか?

凄まじい閃光を放った爆弾は、多くの人たちの時間を止めた。写真みたいに。
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洗髪後、目を開けたら真っ暗だった。
停電?
慌てて見回すと、浴室の壁に不気味な顔やら手やらが仄かに浮かんでいた。
叫びながら風呂場から出る。
「えへへ。蓄光塗料で描いたんだ」
笑顔の彼女。
バスタオルをつかんで慌てて玄関から外へ。今なんでアレを一瞬でも彼女だなんて思えたんだ?
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片目達磨の願掛け祈願は、実は海外にルーツを持つ。
硝子や水晶の髑髏の片目に新月を掲げ、満月になるまでの間、とある儀式を繰り返す。すると満願の満月に呪いは成就する。
叶うときにはね、髑髏が笑うんだよ。不思議なことにその魅力的な笑顔見たさにね、ついつい繰り返し呪ってしまうんだ。
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広い空に映える夕焼けの下、点々と並ぶカラマツの影。道東屈指のフォトスポットの一つでもあるメルヘンの丘。
夕暮れにその写真を撮ったなら見返してほしい。
もし木の影の一つが人の姿になっていたら恋愛成就の御守りになるからだ。
ただしそれはお姫様に限る。魔女のときは間違っても……。
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足下に黒い水滴がぽつ、ぽつと咲いた。
折り畳み傘を取り出してさしたが、傘は沈黙を守っている。
しかし足下には水滴の数が増え続け、さらには黒い水浸しの足跡まで近づいてきた。
慌てて近くのコンビニに逃げ込んだが、今度は雨音が見えない蚊のようにまとわりついてくる。
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人差し指と親指で作った輪に収まるくらいの小さな木の匣。
少しずつ動かすと開いて中にモノをしまうことができる……らしいが、中から滲んだと思われる赤茶けた染みが乾き、完全にはりついて開かない。

行方不明になる前の親友が、俺を守るものだと渡してくれたコレ、時々中から音がするんだ。
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四時が近づくと園内の大人達が皆ソワソワし始める。今日、園児の一人がシノコちゃんと遊んだから。
まだお迎えに来ていない保護者の方に連絡を入れ、全ての出入り口と窓の鍵とカーテンとを閉める。
皆で寄り集まり、耳を塞いで四時をやり過ごす。
この保育園では数ヶ月に一回、そんな日がある。
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その地域には古くから「塔に近づいてはならない」という教えがある。
何もない不毛の荒野に偶さか現れる塔に。
タロットの「塔」のモデルになったとされるその塔に近づいた者がどうなるのかは誰も知らず、ただ戻ってこないという結果の蓄積から生まれた教え。
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「あの片腕は私が!」
彼女は骸骨に向かって敢然と猟銃を振り下ろす。
どうしてこうなった?
今思えば登山へのお誘いも遭難も山小屋発見も全部計画だったんだ。

「強いのね」
「必死だっただけ」
「ご謙遜。最近物足りなくてね。あなたは今夜から敵チーム」
朝日を背に彼女は猟銃を僕に向けた。
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気が付いたら歩いていた夕暮れの道。記憶にない街並みなのになぜか懐かしい。
「行かないの?」
隣を歩いていた少年が道の先の光を指している。
「行くって?」
「怖いんなら一緒に行ってあげる」
急に手を引かれ飛び込んだ光の中……。

「なに思い出してるの?」
双子の兄貴が俺を見て笑った。
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最近、空き巣常習犯の自首が相次いでいる。
新型コロナのせいで留守宅が減り、塀の中の方がちゃんと飯にありつけるからという身勝手な理由がほとんど。
しかしこの男は違った。
どこに入っても見えない犬に吠えられると。その犬の声が、子どもの頃飼っていた犬の声だと気づいたからだと。
#呟怖 https://t.co/w5oxMcKB2W

引っ越し先の庭に切り株があった。
ベンチに丁度良さげなのだが、この尖っている部分がな……と金槌で潰そうと叩いたら、ヒビが入って割れた。本物の木ではなくモルタル製だったのだ。
ただ問題は物凄い悪臭。

後で警察が教えてくれた。
人の下半身をモルタルで包んで埋めたものだったって。
#呟怖 https://t.co/ApSBFt2e7K

そのとき教室中が凍りついた。
書道の時間、スミダ君の筆先がポロリと折れたんだけど、その筆先の根本が、やけに人の顔に見えたから。
スミダ君は慌てて拾って毛筆に付け直す。
字が綺麗なスミダ君。ラブレターの代筆をお願いすると成功率100%だったスミダ君。彼はすぐに転校してしまった。
#呟怖 https://t.co/eSkR1FzBQo

郷里には鬼瓦蕎麦ってのがあってね。見た目は瓦そばの瓦が鬼瓦なだけ。で、結婚式の時、家に入る側が、家の所有する鬼瓦に乗せた蕎麦を食べる。食べている間は絶対に嘘をついてはいけない、そんな風習。
嘘をついたらどうなるかって?
死ぬよ。叔父さんがさ、ヅラを本物だって言っただけでね……
#呟怖 https://t.co/QV4BJak7rL

かつてあの山頂の砦からこの麓まで土塁が築かれていた。
激しい戦の後、多くの屍が土塁よりも高く長く積み上げられたと伝えられている。
やがてその砦跡もなくなり植樹もされたのだが、土塁跡に植えられた杉だけは決して育つことがなかった。
なるほど。現地の人が「蛍川」と呼ぶ理由がそれか。
#呟怖 https://t.co/WQ4q7faOjt

犯罪者はなぜ北へ逃げるのか。漢字の北には「敗けて逃げる」という意味があるからさ。
まあ理由はともかく犯罪者はここへ逃げてくる。そして己が罪を悔い、この星降る夜空を眺める展望台から飛び降りる。文字通りホシが降るのだ。
初耳?
そりゃ当然。報道したら次の犯罪者が怯えて来なくなる。
#呟怖 https://t.co/SwzJbdVXJZ

家の中に知らない場所がある。
毎月、朔になると、親父はお膳を持ってそこへ行く。
それ以外の日は、知らない女と遊び歩いていて、それなのにうちは裕福だった。
年に一回、知らない子を連れてくる。今年は外で準備できなかったと言って、妹が知らない子になった。
知らない子の行方は知らない。
#呟怖 https://t.co/dXuQ20sG9F

季節の変わり目たる節分には鬼が湧き易い。その鬼を騙す邪法が壊方巻(えほうまき)である。
節分当日に死した者の肘から手首までを切り落とす。これを包帯にて包み、翌節分の前日まで地中にて保存する。此れが節分当日には壊方巻となる。
黒ずんだ壊方巻を口に咥えれば、鬼は仲間と間違えて去る。
#呟怖 https://t.co/TYmXrfob6M

「天に続く道」か……今はそう呼ばれているのか。
そんないいもんじゃねぇよ。ドイツのアウトバーンと同じ、有事の際には滑走路だ。
使われたのかって?
終戦間際にロシアが参戦してきただろう。俺の祖父はあの道から特攻したんだ。
だからあの道を通るときゃ、ありがとうって祈ってやってくれ。
#呟怖 https://t.co/g68ZNlywHy

友人の木彫りの熊コレクション。見せてくれる中には鮭以外を咥えているのも少なくない。
「これなんかさ、咥えてんの落ち武者の首だぜ」
初めて見るフリをしつつ首に人毛を結ぶ。友人には悪いが願いの代償は持ち主が払う。
「それ気に入ったんならあげるよ」
急に首が痛み出し、声が出ない。
#呟怖 https://t.co/6o3lKCDniV

「また遊ぼうね」
約束した相手の顔を見る前に夢から覚めた。
窓の外には実家を離れて以来のまとまった雪。ふいに玄関からノックの音。
ドアスコープの向こうには汚い雪だるまが一つ。悪戯かなと無視した。

翌朝、溶けた雪だるまの中に子ども一人分の人骨。
君か……記憶と涙とが急にあふれた。
#呟怖 https://t.co/bMQEyrwUBH

大好きな遊園地の大好きな回転木馬。
馬はいなくて牛と兎、名前を知らないヘンな動物。

私が初めて一人で作った玉子焼き。
パパとママの結婚記念日に作った玉子焼き。

私の家族の思い出はこれっぽっち。
牛と兎、名前を知らないヘンな動物、玉子焼き。
これ以上、思い出が増えることはない。
#呟怖 https://t.co/CGbnLbS2Yf

ゆで卵の黄身寄り防止でぐるぐるかき混ぜていると、卵から白い糸のようなものが出た。あちゃー、割っちゃったかと嘆いていたら、どんどん伸びる。まるで卵がほどけているみたいに。
突然ソレは箸に巻きつき、登り始めた。
慌てて箸を放すと、ソレはぴーょんと飛んでサッシの隙間から出て行った。
#呟怖 https://t.co/FlV0rYo1yJ

偶然見つけた面白い店があると友人に誘われた。
昼間から「夜」を楽しめるということで、暗い照明。完全個テーブル。会話禁止。注文はスマホから。心奪われるプロジェクションマッピング……。

すっかり満足して店を出た。偶然入った店がこんなに面白いなんて。さっそく誰か誘ってやろう。
#呟怖 https://t.co/scnTfHnt3W

凄まじく猫を怖れる友人がいた。
頑なに言わなかった理由を、散々酔わせてようやく聞き出した。
「猫はな、液体なんだよ」
冗談だと思っていたよ。翌日、友人が寝室で溺死体で発見されるまでは。

深夜、水が滴る音で目が覚めた。
枕元に猫が居て、俺を威嚇している……お前、どこから入った?
#呟怖 https://t.co/DwDtlrizVB

連絡の途絶えていた友人と偶然の再会。
「いま何してるの?」
尋ねた途端、彼女の裾をつかんでいた少女が消えた。
『見て見ぬふりをしたくせに』
そう言い残して。

元夫のDVで喪った娘への償いのため子どもシェルターで働いていると言う彼女に、少女の言葉を届ける勇気は私にはなかった。
#呟怖 https://t.co/llzIshQpBc

「勝手に入ってすみません!」
誰も居ない場所に向かって友人が急に謝りだした。
「おい、誰に向かって謝ってんだよ?」
関がピリつきながら反応する。
「なんだよ関、いきなり……」
山本が不安そうな声を出して初めて、俺と関と山本の三人だけでここを訪れていたことを思い出す。
#呟怖 https://t.co/X4lXgTUtdS

俺は死体とやたら目が合う。しょっちゅう事故を目撃するし、その時には必ず。
だから夕闇の川に浮かぶその女の子を見つけた時も、目が合ったから死体だと決めつけた。そうじゃなきゃ動き出したアレから直ぐに離れることなんてできなかったし、あんなに早く水辺まで着けたアレに捕まっていた。
#呟怖 https://t.co/IIPIyCKq5w

ある日突然、営業のツツミさんの頭部が不自然な状態になった。彼は特に薄いというわけではなかっただけに社内は騒然とした。
真実は直に明らかになった。
警察が訪ねてきたとき、彼はその場に崩れ落ち被り物も外れた。頭には二本の剃り込みが入っており、黒ずんだそれはタイヤ痕のように見えた。
#呟怖 https://t.co/3Qmel8CtVs

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