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基維ひなた|20ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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母が包丁を振り下ろした。
10年前と同じ綺麗な顔で。
「人魚の肉で不老不死になった人間は、人間の肉で元に戻るの」
泣きながら私の肉を食み、赤ちゃんに血を飲ませた。

その家で三人の遺体が発見された。
一人は損傷が激しく、二人は髪がぼさぼさに伸びて栄養失調、うち一人は裸であった。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1277270252489830401 

「愛してる=====。もう=====」

あなたの言葉に所々ノイズが入る。
よく聞こえないけど、私にはわかるの。
愛してるって私の名前を呼んで、もう我慢できないって求めてるの。
嬉しい、私もよ。

「愛してる人がいる。もうやめてくれ」

聞こえない。聞こえない。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1296321334448754688 

放課後、用具室にいたら閉じ込められた。
明日から夏休み。
よく聞く、絶望的な話。
「大丈夫だよ」
でも僕には仲間がいた。
剣道の防具を着た子だった。
その子の合図でドアを殴った。
三日目に救出された。

担架で運ばれる僕の目に、
ただ、空っぽの剣道の防具が座っているのが見えた。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1276092621207695360 

「イカの墨はタコと違って、一旦紡錘型にまとまった状態から大きく広がるんだ。自分と似た姿の墨に敵が気を取られている隙に逃げるんだって」

昼休み、クラスでいじめられている子が教壇で朗々と語った直後、爆散した。
クラス全員とその弁当が真っ赤に染まった。
校庭から笑い声が聞こえた。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294226154220474368 

「誰かいますかー!」
「穴に落ちてしまったんです!」
「助けてください!」
「ロープか何かあればお願いします!」

友人の顔に開いた穴から声が聞こえてくる。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294206225953861632 

一人暮らしのアパートに帰り、
壁のカレンダーに違和感を覚えた。
今日の日付が赤丸で囲まれ、
「三周年!」
と書いてある。
今朝は何も書いてなかったはずだ。

ここに引っ越して三年、何かと同居していたらしい。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1287754415873507328 

#返怖
#呟怖

「あっ…『その箱は最後でいい』って言ったのに!サプライズのつもりで…」
背後の夫が残念そうに言う。
そういえば彼の趣味は腹話術だ。
バカバカ!と夫の胸に飛び込むと、
バラバラになって散らばった。

荒海の底に鬼が棲んでいた。
渦潮に罪人を放り込むと、
鬼は四肢を掴んで仰け反らせ、
弓を引くように頭をもぎ取った。

ある日罪のない娘が渦潮に投げられた。
鬼に握り飯をくれた娘だった。
鬼の怒りに渦潮は逆巻き、海底が盛り上がって山になったと言う。
渦山に行く時は握り飯を忘れるな。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294204608311488519 

砂漠の薔薇って知ってる?
水分中のミネラルが結晶化したものでね。
砂漠のオアシスが干上がった後にできるんだって。
ロマンチックよね。

そう教えてくれた君。
君の血液が結晶化したらさぞかし美しいだろう。
そんなに涙を流して、早く渇くように協力してくれるんだね。
ロマンチックだね。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292676081481166849 

「赤いおばさん」
通学路に立っている。
いつも赤い服を着ている。
お菓子をあげると言われても、
ついていっちゃダメ。
アップルパイを食べさせられる。
とても美味しいアップルパイを、
腹が裂けるまで食べさせられる。
裂けた腹からは赤い宝石が溢れる。
おばさんはそれで収入を得ている。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1276092621207695360 

好き、嫌い、好き。
嫌い、好き、嫌い。

あの人の気持ちを知りたくて。
知っていたのに疑って。
いつしか花びらは無くなった。
もう棘しかない私。
愛してもらえるわけがない。

だから抱き締めに行きます。
私だけのものにしに行きます。

好き、好き、好き。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292916834656608257 

私には妹がいる。
皆が言うから間違いない。
「文香にも分けてあげなさい」
「また文香ちゃん無視してる!」
私は文香が見えるふりをした。
話が噛み合わなくて笑われるけど。

「円香しっかり!」
「文香の手を掴んで!」
今、手を放せば崖から落ちる。
文香は私の手を掴んでくれるだろうか。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292898720971755520 

美しい黒髪の少女がいました。
少女は奴隷でしたが、
良いものを食べ、体を清め、
強い日差しを知らずに育ちました。
少女の黒髪が膝まで伸びた頃、
初めて外に出ました。
王子様が少女を所望したのです。
少女の黒髪は王子様の婚礼衣装を飾りました。
それは美しく、
涙のように輝きました。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1276092621207695360 

飲み会は現地集合だった。
スマホのナビを見ながら歩く。
駅から5分程度と聞いたが、もう20分は歩いている。
どんどん暗く、人気のない所へ。
誰もいない駐車場に着いた。
目的地と現在地のマークが重なった瞬間、スマホの電源が落ちた。
真っ暗な画面から、ここにいるよ、と聞こえた気がした。

#呟怖 https://twitter.com/Mad8068/status/1292430237884493824 

肝試しに誘われて断った。
決行した友人は帰ってこず、連絡も途絶えた。
仕方なく、友人が行くと言っていた心霊スポットへ。
最後に送ってきたメールを眺めていると、ぱたぱたと肩に滴が落ちた。
小雨が降ってきたか、と肩に触れて思い出す。
ここは室内。
手のひらにぬるりとした感触。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292308627139596289 

廃墟の遊園地で肝試し中、友達とはぐれた。
建物に入っていく後ろ姿が見えて追いかける。
と、驚いた顔の自分とぶつかりそうになった。
なんだ鏡か。
何人もの歪な自分を横目に進む。
出口に友達がいた。
「何してんだよ。鏡を撤去したミラーハウスなんて面白くもないだろ?」

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1289035850370564096 

I screamとIce creamの駄洒落を英語の授業で聞いたなあ。
痺れた頭で考えた。
氷で貫かれ悲鳴を上げ続けた喉を蜂蜜湯で温める。
彼は『可哀想な私』しか愛することができないと言う。
そんな性癖もあるだろう。
私は無理。
そう思っていた。
今、アイスピックを握り締めて、無性に彼が愛しい。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1276092621207695360 

山で迷った。
嫌な汗をかきつつ道を戻ると、
『こけしあり〼』
の看板。
簡素な台にこけしが並んでいる。
何となくひとつ手に取ると、
「連れていきなさい」
こけしのような顔の老婆が言った。
「お代は貰ってますから」

その後、無事に下山できた。
何を代償に払ったのかはわからない。

#呟怖 https://twitter.com/Mad8068/status/1289579077611843584 

幼い頃遊んだ森。
歩いても歩いても出られない。
気配は感じるのに誰もいない。
疲れはて苔を枕に眠る。
もういい、と諦める。
回復してまた歩く。
300回以上繰り返して目が覚めた。
布団に入った翌日だった。

誕生日の度にそんな夢を見る。
「最近、穏やかになったね」
とよく言われる。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1289532697908404224 

蝉の抜け殻だらけの木があった。
「蝉のなる木みたい」
なんて笑っていたら、
「痛いんよ」
としわがれた声がした。
振り返ると老人が立っており、
ゴツゴツと節くれだった指で己の頬を指差した。
「痛くてかなわんのよ」
頬の瘤がモゾモゾと動き、ぶじゅりと音を立てて蝉の幼虫が這い出した。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1288297593538138112 

授業中、ある男子が足を掻き始めた。
最初はズボンの上から。
裾をまくって。
ガリガリと血が滲んで。
カッターで切りつけ、
ライターで炙る。
虫を殺す時に使っていた道具だ。
「かゆいかゆいかゆいかゆい!!」
先生達に押さえられて、病院へ行った。
彼の足には無数のミミズ腫れが残った。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1288846398977318913 

「初夜には立会人が来る」
今時そんなしきたりを守る家もないだろうと思っていた。
だが母は、
「必ず来る」
と固い表情で言った。
だから新婚旅行はハワイにした。

波の音が聞こえるホテル。
ふかふかのベッドで抱き合う私達を、
白無垢の女が床に座して見ている。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1276092621207695360 

私の友達である二人は、自他共に認めるラブラブカップルだ。
円満の秘訣はスキンシップらしい。

「こうして一体感を共有することで、より一層愛おしくなるの」

目の前でくっつきながら語る友達は、成る程どちらがどちらの顔なのかもうわからない。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1274613601681068032 

疲れた。
ベッドに腰を落とすと、ぐにゃりとした感触。
慌てて立ち上がり、恐る恐る布団の端をめくると、毛布が寄っているだけだった。
なんだ毛布か。
いやこの時期に毛布は使わない。
そもそも毛布を買った覚えがない。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1274613601681068032 

立ち入り禁止の池で釣りをしていたら、友達が落ちた。
すぐに大人に助けを求め、三時間ほどで引き上げられたが、既に息はなかった。
以来、人が近付けぬよう、高い柵に有刺鉄線が巻かれた。
この池で人が死ぬのは三度目。

死因は全て、餓死だったそうだ。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1282601519276163073 

痛い。
痛い。
私もこいつらの仲間になるのか。
気が付くと痛みはなくなっていた。
歩く。
歩く。
頭が軽い。
腸が足に絡む。
散々追いかけてきた奴らは、もう見向きもしない。
寂しい。
寂しい。
小さく悲鳴が聞こえた。
私を見ている。
もっと見て。見て。
声を聞かせて。
私は手を伸ばした。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1287232674629730304 

夜に開く小間物屋。
壜詰の貘は静かに金平糖を食み、
梔色の巾着袋の中では硬貨が騒ぐ。
店主は紅茶を啜り、猫目石の硬筆で羊皮紙に帳簿を付けている。
店仕舞いの頃、朝雨の中駆け込んでくる魚面の男が一人。
「これは立派な獅子頭だ。女にやられましたかい」
店主は冷淡な笑みを浮かべた。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1264570689526222848 

お姉ちゃんがいなくなった。
お気に入りのネックレス、
誕生日にくれるって言ったのに。

「ごめんね」

お姉ちゃんの声が聞こえた。
でも、寝てるふりをした。
床にミルク色の石が落ちていた。

お姉ちゃんが見つかった。
焼けた皮膚にネックレスがくっついてたって、隣のおばさんが言ってた。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1274613601681068032 

ここは父親が奥さんと子供二人を殺して自殺した家でね。
幸せそうな家族だったのにって、近所も不思議がってたんだって。
家の方も不思議だったみたいでね、
何度も人を集めて生活させてるんだって。
不思議ですよねえ、あなた。

肝試しに来た廃屋で、彼女がぼそぼそと語っている。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1285963576608346113 

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