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基維ひなた|13ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

娘は蝶々のシールを集めるのが好きだった。
だから棺の中にも入れてあげた。
灰になった娘を少し、ペンダントトップに入れて海へ行った。
崖から一歩踏み出そうとした時、強い風が私をなぎ倒した。
尻餅をついて見上げる、月光を浴びて飛び交うシールの蝶々たち。
私は初めて声を上げて泣いた。

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インフィニティバスというらしい。
浴槽に縁がなく、空や海と繋がっている感覚を楽しめるとか。
普通に縁あるし普通の露天風呂に見えるけど、とりあえず入ってみよう。

なるほど、足がつかない程の深さで解放感。
海水と同じ温度で自然と一体化。
傍らを悠々と鮫が泳いでいますね。

海じゃん

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通販で断頭台を買ったの。
ギロチン以前の、罪人を固定する台ね。
あと切れ味の悪い斧。
やだ、ミニチュアよ。
小さいおじさん達に演劇をしてもらうの。
毒薬はつまらなかったわ、一斉に飲んじゃうんだもん。
心霊写真が撮れたのは面白かったけど。
先に死んだおじさん達が止めようとしてたの。

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ろくろ首を信仰する村があった。
過疎化に悩む村人は、生き神様を造り出すプロジェクトを打ち立てた。
年端もいかない娘の首を切断し、目の前に好物を置く。
飢えた娘の首が伸びる。
そんな試みを三年続けたが、実現には至らず書類送検となった。
娘がなぜまだ生きているのかは不明である。

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良いアサリが手に入った。
オリーブオイルとにんにくでさっと炒め、ブロッコリーと酒を入れて蒸し焼きに。
蓋を開けると貝が一斉に開き、目玉が睨んだ。
…ように一瞬見えたが気のせいだ。

ぷちゅっという食感が妙に気になったが、美味しかった。

あれ以来、人と目が合う度によだれが出る。

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「ここに砂抜き中のアサリがあります」
「はい」
「管の一つは口で、一つはお尻です」
「へえー物知りだね!」
「どちらが口でしょう」
「えっ」
「口だと答えた方を吸ってもらいます」
「えっ」
「どちらが口でしょう」
「ご…ごめん…浮気したのは悪かった…謝るから…それはなんか嫌だ…」

#呟怖 https://t.co/phLudMbXv6

「蓮華草の花言葉を知ってる?」

彼女は歌うように言った。

あなたといると苦痛が和らぐ

「貴女はこれから、私達に押し付けてきた呪いを受ける」

頑張ってねお嬢様、と笑って、何代目かの『蓮華』を担ってきた少女は飛び降りた。

数秒後、全身の毛穴を針で穿つような痛みが襲った。

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薬缶に水をいれようと思ったら、蛇口に紙が貼ってある。
何よ、故障中?
沸かしたてがいいのに、とぼやきつつポットのお湯を使う。
お茶請けのクッキーも用意。
そうそう、あまーいクッキーとさっぱりした紅茶が癒しの一時……

塩!!!

しょっぱいクッキーと紅茶にむせながら私は成仏した。

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ははは、驚いたかい。
ライトが案山子を照らすんだ。
女房のためさ。
あいつはこの森が好きだったし、焼くのも忍びなくてなあ。
カラスや野犬の心配もなく眠れるってわけだ。
俺は間に合わなかったがなあ。ははは。
再び閃光が走ると老人はおらず。
枯れ木の根元に食い荒らされた遺体があった。

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あのね、はなちゃんのお着物がきれいだったの。
赤くてひらひら、金魚さんみたいだったの。
だから泳いだらもっときれいかなって。
でも、はなちゃん全然泳がないの。
お着物、びちょびちょで重そう。
あんまりきれいじゃないよね。
起きたらごめんなさいするね。

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『幸せの種あります』

看板につられて露店を覗いた。
「良かったらサンプルをどうぞ」
店員さんがくれたのは小粒のチョコレート。
食べると幸せってこと?
「不幸の元に埋めてくださいね」

結局それはいじめっ子に取られた。
次の日からその子は来なくなった。

あの露店をまた探している。

#呟怖 https://t.co/SYF9XK2rvx

ある屋敷の噂を聞いた。
娘が一人いるが、日の光を浴びたことがない。
夜に庭を歩く娘は月のような顔をしていると。
好奇心に駆られて庭に潜んだ。

月影に照らされた娘の顔は真ん丸に膨らみ、穴ぼこだらけで、雪に小便を垂らしながら歩いていた。

むせかえる程の花の薫りに目眩がした。

#呟怖 https://t.co/W1QC1VRBmD

満月の夜は海に行くなと言われた。
禁じられると破りたくなる。
家族が寝静まってから抜け出した。

海から女が歩いてくる。
同じ女がもう一人。
もう一人。
もう一人。

「もう産卵の季節かあ」

不意に後ろから老人の声。

「滋養のあるもん食って頑張れよ」

老人は僕の背を力強く押した。

#呟怖 https://t.co/Xnbf5v7Xbi

帰り道。
ふと明かりのついた窓を見た。
ブラインドがずれて、目が覗いた。
慌てて俯き走り抜けた。

また遅くなった。
あの家の前まで来た。
そっと横目で見た。
ブラインドがずれて、

目が 目が 目が 目が 目が
 目が 目が 目が 目が
目が 目が 目が 目が 目が

覗いていた。

#呟怖 https://t.co/tLny9FsllE

家が燃えている。
まだ中に誰かがいるのに。
庭でおろおろしていると、
「見ては駄目よ」
と目を塞がれた。
優しい女の声だった。

そんな夢をよく見たなあと、
夫と愛人が燃える家を見つめ、
子供の目を塞ぎながら思った。

#呟怖 https://t.co/z17M0FSHNZ

遊び相手は私だけだった。

引越しの前日、あの子は両手に落ち葉を集めて言った。
「これが切手なら毎日手紙を書くのに」

あの子の訃報を聞いた。
形見分けに貰った大量の手紙。
切手の所にモミジの葉。
痩せたあの子の体にも貼られていたそうだ。

届いたよ。

消印のない手紙を握りしめた。

#呟怖 https://t.co/t8v5aKB8CY

毎晩同じ夢を見る。
体がみるみる錆びていく。
お腹に穴が空いて、そこからぼろぼろとサビ猫の赤ちゃんがこぼれ出る。
暖めてあげなきゃ。
ミルクをあげなきゃ。
だけど体は崩れるばかり。

私、何もしてないのに。
ちょっと通りすがりの子猫を橋の欄干に放置したくらいで。
何もしてないのに。

#呟怖 https://t.co/lM8PpNdttn

#返怖
#呟怖

その軽い口も千切ってやれば良かったか。
うわ言を漏らすそれを見下ろす。
正しい遣い方も知らずに言葉を振りかざし、あの子を傷つけるとは。

「我が主への狼藉、耳を揃えて払って貰ったぞ」

聞こえてはいないだろうが、そう言い捨てて帰ることにする。

https://t.co/VkhTdeb38U

ぽっちゃり系の女子が真珠のバレッタを着けていた。

「豚に真珠ってやつだよな!」

からかったら学校に来なくなった。
先生にも叱られた。
好きな子ほどいじめたいって言うだろ。
深刻に取らなくてもいいのに。

下駄箱の靴を取ると何かが落ちた。
馬の耳にびっしり念仏が書かれていた。

#呟怖 https://t.co/uAw9I0O3SN

昔、図書館で、人の手提げ袋を間違えて持って帰ったことがある。
喘息の薬が入っていた。
翌日、忘れ物コーナーにあった自分の手提げ袋と取り替えた。

当時の愛読書を手に思いを馳せていると、胸が締め付けられるように痛んだ。
薬を…、
手提げ袋を探り掴んだのは、買った覚えのない缶珈琲。

#呟怖 https://t.co/STB4WWlcxz

眠れないんだ。
寝ようとしたら奴らが来るんだ。
爪をゆっくり剥がして、
神経を引っ張り出して、
嬉しそうにしゃぶるんだ。
痛いんだ。
すごく痛いんだ。
頼むから寝させてくれ。
痛い。

事故に遭ってから、彼は病院のベッドでうわ言を言い続けている。
両手を失ったことも知らないまま。

#呟怖 https://t.co/brmTHrjp4F

廃村を訪れた。
どの家も戸口に諺が刻まれている。
身から出た錆
泣きっ面に蜂
不穏な言葉ばかり、しかも中に入ると言葉通りの事が起こる。
犬も歩けば棒に当たる
「これ知ってる!ラッキーなことが起きるんだろ?」
意気揚々と入った友人の悲鳴が響いた。
悪い方の意味だったんだろうな。

#呟怖 https://t.co/uy17NCh3Cg

夢の中で彼女は土になっていた。
口を開けばキノコの群生。
瞬きすると瞳に蝶がよぎる。
時折、羽が瞼からはみ出して飛びたそうに震えている。

だからキノコを採りました。
蝶を放ちました。
今夜は人間に戻った彼女と話ができるんです。

嬉しそうな男の足元で、女が土へと還る準備を始める。

#呟怖 https://t.co/0pCyvsuY8E

「助けてくれ」

足元から声がした。
河童の皿を被り逆立ちした狛犬だった。

そいつは人間で、神社の賽銭を盗んだ翌朝、気付くとこうなっていたという。

「大した額じゃない。あんたが立て替えてくれないか」

俺は黙って、

『肛門から酒を与えると喜びます』

という看板をつけてやった。

#呟怖 https://t.co/oXskJewu2q

教会の女神像は時折血を流す。
紛れもなく奇跡なのだが、出てくるのが常に鼻血であるため、信者からのお供え物も気を遣ってかナッツ類やチョコレートはなく、野菜や果物、芋が多い。
気持ちは嬉しいがレバーは処理に困るのでやめて頂きたい。
レバーのために墓を増やすのもやめて頂きたい。

#呟怖 https://t.co/kUvt8kuKPi

3階です

私の部屋の階だ。
4階の男が閉まるボタンを押す。
私には目もくれない。
あれだけ熱烈だったのに。

エレベーターが上昇する。
3階です

男がボタンを押す。

上昇する。
3階です

上昇する。
3階です

男の顔が泣きそうに歪む。

怖い?
ねえ、
怖い?

私もあの時、怖かったの。

#呟怖 https://t.co/wuyyy3Bhcl

『おはよう!
パズルを完成させたら出られるよ!
足りないピースは代用品でもOKだよ!』

インターホンから聞こえた声。
部屋には大きな箱と「ますい」と刻まれたバナナ、救急箱。

パズルは人体模型だった。
左の薬指が足りない。

内臓じゃなくて良かった。
救急箱の中のハサミを握り締める。

#呟怖 https://t.co/9qaUuLbW9x

魚の水槽の背景を半分ずつ、赤と青にしたら、片方に集まるんだって。
目隠しした人を赤い部屋と青い部屋に入れると、体温が変化するんだって。
駅のホームの端には、自殺防止のために赤か青のライトが点いてるんだって。

どっちかは忘れたけど。

姉が私に赤いリボンを結びながら話す。

#呟怖 https://t.co/AQigJOaJF2

形代を何度流してもあの人は消えてくれない。
下流へ行くと、今まで流した形代で堤防ができていた。
自分の中の汚いものが可視化されて笑った。
踏みにじり、流す。

あの人がいる会議室の上で貯水槽が破裂し、全員瓦礫に埋まって溺れ死んだそうだ。
あの中に彼らの形代もあったのだろう。

#呟怖 https://t.co/kUvt8kuKPi

体に異物が生える病が蔓延した。
それはファンシーなクマに似た形で、女子高生がデコったことをきっかけに感染がステイタスとなり、健常者は見下された。
他人のものを移植する者も現れたが、馴染むことは稀らしい。

「ねえ、クマちょうだい」

腐ったクマを掻きむしりながら女が迫ってくる。

#呟怖 https://t.co/UFmRhbnh44

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