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由(よし)|16ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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「やった!曇った!」子供達の明るい声が公園に溢れる。彼等は雲の下でしか遊べなくなった。晴れなら紫外線が肌や目を焼く。雨なら酸性雨が喉や鼻を冒す。安全なのは“曇天”だけ。子供達は祈る様に雲雲坊主を毎日作った。しかし大気汚染は改善されず終に近近完全外出禁止令が施行されるそうだ。#呟怖 https://t.co/DZ02Ic8vYr

「浮気してなかったのにさぁ」「悪かったって」桜の中で彼女と語らう。四年前の春俺は彼女の浮気を疑って逆上し殺めてしまった。しかし公園の池に沈めた彼女が夢枕に立ち俺を許すと告げたのだ。「新しい彼女出来た?」俺と無駄話しがしたいから。これが彼女が俺を呪い殺さないたった一つの理由。#呟怖 https://t.co/E6vDBbgPIf

子ども達がわらわらと群れを成す中で鬼だか神だか仏だか分からない謎の存在が皆を整列させている。「あ、君はこっちね」と私は謎の存在に腕を引かれ右の列に並ばされた。左の列の先には眩い光が。右の列の先には真っ暗闇が。ーーここは前世と来世が繫がる場所。そうか、私は産んで貰えないのか。#呟怖 https://t.co/JM6lea22WU

通っている高校の女子生徒が一人行方不明になった。噂によると彼女の物らしき革靴が歩道橋に置いてあるのを見た生徒が居るらしい。彼女は歩道橋から飛び降りていないのにだ。ある朝学校に行こうと歩道橋を歩いていると靴が置いてあった。僕のとそっくりの革靴が。そうか。次に消えるのは、僕か。#呟怖 https://t.co/Xqy88FHYWM

塵と一緒に捨てると収集の過程で見付かるかも知れない。家から遠い場所に隠せば誰かが見付けるかも知れない。ならば身近な所に臭い対策や防腐処理をして隠すのが一番だと考えたのだ。しかしそれが間違いだった。自宅の床下に埋めたお前が毎晩毎晩床を激しく叩くから俺は不眠症になってしまった。#呟怖 https://t.co/cU8B5MPMcn

「五時になりました。良い子の皆さんお家に帰りましょう」遥か遠く山の向こうまで響き渡る女性の美しい声がスピーカーから聞こえて来るとこの村の子ども達は夕日の中家路を急ぐ。村を包み込む優しいこの声はもう七五年続いている。村役場の放送室の扉は錆び付いてしまい誰も開けられないそうだ。#呟怖 https://t.co/GH0ZTOlGlY

「駅員さん。自ら命を絶つ人間は弱いと思いますか?」女子高生と思しき少女が問うて来た。私は答える。「いいえ、思いません。命の扱い方はその人の自由ですから」私の言葉に微笑んだ少女は線路に飛び込み砕け散った。少しでも明るい表情で最期の瞬間を。それがここの駅員の密かな役目なのだ。#呟怖 https://t.co/OsSt3TNQz9

いつもの時間にいつもの駅でいつもの電車に乗ろうとしたら駅員に腕を摑まれた。「今日は特別な日でして」制帽の庇の奥で瞬きをしない目が笑う。私達の横を通り抜け人々が電車に吸い込まれて行く。黒い腕章をした人々が。
翌朝クローゼットを開けると、いつも着ているスーツに黒い腕章があった。#呟怖 https://t.co/OsSt3TNQz9

物差しで新造達の小指を測っていた姉女郎はやがて一人の新造を連れ座敷に消えた。そして響くは泣き声と悲鳴。出て来た新造の左手からは小指が消えていた。運悪く指が長かったのだ。その指を自らのと偽り姉女郎は客に心の証しとして贈る。古い習わしらしく、ここには小指の無い女郎ばかりが居る。#呟怖 https://t.co/QkjDBBB9wv

「やっと完成したぞ!」それを書き上げた劇作家は叫んだ。迎えた初演の日。劇場は怒号と悲鳴に覆われた。舞台上で女優が急死したのだ。小道具の毒薬が本物と掏り替えられていた所為で。「やっと完成したぞ!」観客席で劇作家は叫ぶ。自分を裏切った女の死によって、彼の復讐劇は真の完成を見た。#呟怖 https://t.co/uPhppJUmHS

娘に悪魔が取り憑いた。酷い異常行動を繰り返すので慌てて祓魔師に依頼したのだが彼等は何故か嬉しそうだ。そして「珍しい事例です。是非この儘経過観察させて下さい。データが欲しいのです」との返事。祓魔師は毎日来るのに娘は観察されるだけ。だから娘はずっとこの儘。もう五年も悪魔の儘。#呟怖 https://t.co/b7suLyRMgc

ある資産家は妻を亡くして心を病み狂気の果てに息子を地下室に幽閉した。しかし数年後彼は閉じ込めていた筈の息子に刺されて命を落とす。子息の手には積年の恨みが形になった様な鋭利な刃物が握られていた。出所不明の珍しい白い刃物が。後日警察がそれを調べた所、亡き母親のDNAが出たと云う。#呟怖 https://t.co/r90fCmKDI4

「他人に直ぐ嫌悪感を抱かれてしまうんだ」と話すと「そうなんだ」と離れて行ってしまう人と「自分は嫌だとは思わないけどね」と一緒に居てくれる人の二種類居る。結果的に後者は悉く私に食われてしまったのだが。嫌悪感は本能が警鐘を鳴らしている合図の場合があるから軽視するのは危険である。#呟怖 https://t.co/95ZJAC25jn

私は所謂“見える人”で幼い頃から幽霊や妖怪の類いに親しみながら育った。今日もあんこを煮ていたら気配を感じいつもの妖怪だろうと天井を見上げるとやっぱり居た。天井に張り付き私を凝視する小豆洗いが。見た目は隣室に住んでいる荒井さんと云うオジさんなのだが、私は小豆洗いと呼んでいる。#呟怖 https://t.co/zta7XeXDyp

私達夫婦の子どもの教育方針は徹底している。この子が何をしても決して叱らず欲しがる物は凡て買い与え遊びたい時に遊ばせ眠りたい時に眠らせる。何不自由無い生活をさせるのが親の務めだと思うし子の将来を考えれば全く苦にならない。この方が健全な子になるし、何より美味しく育つ。
3下拵え #呟怖 https://t.co/foSyN5IhBI

我が家には律義な鳥がやって来る。餌台に朝食を食べに来るその鳥はきちんと“代金”を置いて行くのだ。お代は螺子や針金やピアスや釦等細やかな物だったのだが段々と様子が変わり耳や目玉や指等人体の一部を置いて行く様になった。怖くなり警察に届けた結果凡て離婚した妻の一部であると判明した。#呟怖 https://t.co/ohJOti2wKi

近所の商店街は所謂“シャッター商店街”と化して久しい。しかし主を失ったシャッターばかりのその商店街から毎朝ガラガラとシャッターを開ける音が響いて来るのだ。何者かが住み着いたのでは?幽霊では?なんて噂も聞くが私は商店街が懐かしい記憶を再生している音の様な気がしてならないのだ。#呟怖 https://t.co/V9RNYXe1dK

ある寒村では母親が娘に人の殺め方を教え込むのが習わしだった。困窮の果てに身売りをさせた際女衒を手に掛け帰って来られる様にと。習わしは徐々に姿を変え身売りをする振りをしては女衒を殺め村は少しずつ豊かになったと云う。これは怪談ではない。持たざる者達が編み出した生きる術なのだ。#呟怖 https://t.co/KUNzcc7M8L

屋上には安全の為の柵を張り巡らせてあるのに何故か飛び降りが後を絶たない。どんなに柵を高くしてもだ。飛び降りがあった後屋上を調べても柵を攀じ登った形跡は一切見られず替わりに扉を開閉した跡が床に残っているそうだ。その扉から皆落ちたのだろうと。柵には扉なんて付いていないのに。#呟怖 https://t.co/TCOoSR5X8g

「桑しか食べないお蚕さんの為に丹精込めて桑を育てる。私は桑の為に丹精込めて土と水を作る。毒入りの特製の土と水。毒の桑だけで育ったお蚕さんの繭から繰った絹。その絹だけで作られた晴れ着があったらどの子に着せたい?」
正月から体調を崩し床に臥す私の枕元で姉は日がな一日唄っている。#呟怖

ある文学コンテストで最優秀賞を受賞した本が巷で大ベストセラーになった。内容はドキュメンタリーで最近両親を亡くした著者が深い悲しみや絶望を如何やって乗り越えたのかその軌跡が克明に描かれていて兎に角泣けると話題になったのだ。
しかし、後日著者は両親の殺害容疑で逮捕されたのだが。#呟怖

「写真を撮ってくれませんか?」林道で鹿にそう乞われてかなり驚いたが余りにも真剣なので承諾した。カメラアプリを開きつつ何故写真が必要なのか尋ねる。明日ここに猟友会が入り自分はきっと駆除されるから“遺影”が欲しいのだと。「神の使いと呼ばれてみたかった」その呟きを今でも覚えている。#呟怖 https://t.co/M53BHcsNDA

日本国内で飼われている或いは生息している猫だけが罹る謎の病が大流行した。猫が自らを抱え込む恰好で固まり動かなくなってしまうこの病は日本中の猫を襲い大パニックに。しかし我が家の猫は国内で唯一この病を免れた。国中の猫が悉く罹患している中で。我が家の、これは本当に猫なのだろうか?#呟怖 https://t.co/g84P8r37KE

縁談の席で相手の女性と楽しい時間を過ごした後手作りの菓子まで貰いこれは若しやと期待した。が菓子を食べた僕は腹を壊し数日間のたうち回った。それを彼女に伝えると「なら結婚出来ません」の返事。何でも食べて無事だった男としか結婚出来ぬ仕来りだとか。何が入っていたのかは聞けなかった。#呟怖 https://t.co/TTutbyqPtt

ルービックキューブを延々と回し続ける彼はルービックキューブを完成させる事でしか自分に価値を見出せ無い。彼の指先は皮膚が擦り切れ血で赤黒く汚れて居る。ルービックキューブも赤黒く汚れてしまった。凡ての面が赤黒いそれを完成させられて居るのか否かは、彼にも我々にも誰にも分から無い。#呟怖 https://t.co/YGaL9s0BFO

熱が無いと証明しないとどこにも入れて貰え無い様になってしまった。「ママー」と縋る我が子は退屈そうだ。しかしこの子に体温計を向けさせる訳には行かない。低過ぎる体温は計測されずサーモグラフィーならバレてしまう。彼女が私の本当の子では無く海辺で拾った鱗を持つ未知の生き物なのだと。#呟怖 https://t.co/CUYrBB0cy5

生命を描き出せる画家が居る。筆の材料になった生物を紙に描くと動き出すのだとか。馬の毛の筆で馬を描けば馬が。豚の毛の筆で豚を描けば豚が紙から産まれ出でる。ならばと誰もが考えるだろう。勿論画家も考えた。街中で人の足を持つ馬や人の頭をした豚を見たと云う目撃証言が増え始めて居る。#呟怖 https://t.co/IFGF9Dc3tf

年が明けておめでたい空気が世間を覆う中で私も新しく下ろしたカレンダーをパラパラと捲る。どんな年になるだろうと眺めながらふと気付く。私の誕生日がある筈の部分には日付も曜日も何も書いておらず真っ白な枠が唯あるだけだった。嗚呼私はこの日を迎える事無く年内に命を落とすのだと、悟る。#呟怖 https://t.co/7IYsZofITa

鼠が媒介したペストがヨーロッパの人々を苦しめてからどれ位経ったろう。我々は再び未知の病に苦しんで居る。鼠もウイルスも本能に従って居るだけでそこに悪意は無い。悪意を乗せるのは誰だろう。神か人間か。次の子年までに人類が活路を見出せるかは不明だ。何せ一寸先は闇だから。良いお年を。#呟怖 https://t.co/8L3UMUkCk7

給食の時間。スプーンの中に一本だけ先割れスプーンが交ざっていた。“幸運のスプーン”と勝手に名付けた男子がそれを取り合う。やがて女子も加わり隣りのクラスも加わり先生も加わり街の人も日本中の人も世界中の人も加わり奪い合いは殺し合いに。廃墟と化した世界には先割れスプーンが一本だけ。#呟怖 https://t.co/1aupcKCAMG

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