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由(よし)|12ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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私が最近引っ越した町には妙な一角がある。穴だらけの波板だ。修繕されない理由が気になり近所の人に尋ねた。「あれは何度直しても直ぐ穴だらけになっちまうんだよ」。何でも先の大戦の折りに戦闘機からの機銃掃射で沢山の人が亡くなった場所らしい。平和学習の為に最近は敢えて直さないそうだ。#呟怖 https://t.co/GsGuNFXoZ8

ある村で突如火災が多発した。放火魔は中々捕まらず村人達は眠る事も出来ない。だが暫くして犯人が捕まった。裁判官は死罪の代わりに犯人の瞼を切除し眠りを奪った。村から平穏と眠りを奪った罰として。眠る事が出来ない犯人は正気を失い泣き喚く。その声を子守り唄に、村人達は心行くまで眠る。#呟怖 https://t.co/i7JvbaXVc5

「うわ!リアルっすね!」お化け屋敷やパーティーグッズ用にホラーなマスクを製作している先輩の家で凄い物を見付けた。苦悶に満ちた表情の女のマスクだ。「この血の涙とかまるで本物じゃないっすか!」すると先輩は苦笑する。「それ朝起きたら勝手に泣いててな。血の涙は作り物じゃないんだよ」#呟怖 https://t.co/bbSda466Kn

「一緒に飛び降りようね」。屋上であの子と約束したのに私は怖くなりそれを破った。彼女は一人で落ち一人で亡くなった。月日は過ぎて母校へ教育実習に来たのだが彼女は毎日校庭の真ん中に立って教鞭を執る私を睨み続ける。そして仕事を終え帰宅しようとする私の耳元で囁くのだ。「また明日」と。#呟怖 https://t.co/O6pSMsLrNx

飢饉に見舞われた村の若者は止むを得ず隣村から豚を盗みそれで作ったソーセージを供え神の石像に飢饉の収束を祈った。結果飢饉は治まったのだが若者は隣村へ豚を返さなかった。するとある日村人達が姿を消し村人と同数のソーセージが村中に転がっていた。神の怒りか、命の前借りは随分高く付く。#呟怖 https://t.co/k13tSZJ60g

「“死神”って落語では蝋燭の火が消えると命が終わる。でも現実では逆だと思わないか?」椅子に手足を縛られ身動き出来ない俺の前で彼はマッチを擦り呟く。「今日は僕の誕生日でね。ケーキの蝋燭として祝ってくれると嬉しい」。苛めていた過去を謝ろうと口を開くより先に、俺の軀は燃え上がった。#呟怖 https://t.co/CQz0GNXDdv

「ラーメンは軀に悪いと認識されてる。だからキャベツや玉葱人参を山の様に乗せ野菜“も”食べてるから大丈夫と思わせる。健康飲料のペットボトルも一緒に売ると良い。偽りの安心感は客を足繁く通わせその軀を壊す。そして病院通いになる訳だ。だからラーメン屋と病院の同時経営は効率的と言える」#呟怖 https://t.co/S0ctOezUbT

暫く疎遠になっている遊女が「心の証しです」と指を送って来た。絆され会い行くと嬉しそうに出迎えてくれたが部屋に妙な物を見付ける。指が何本も浮かぶ金魚鉢。「あれは私のじゃないの」。こう云う事の為死んだ遊女の指を集めておくそうだ。腐って溶ける事が無い様ほるまりんと云う液に漬けて。#呟怖 https://t.co/cRGIgBfGQE

「入り方ですか?墓石をずらすと地下道の入り口があってそこを通って家に入るんですよ。最近物騒ですからね。念には念をと考えていたらこんな事に」とここの家主であると云う老人が笑って教えてくれた。翌日この家の墓を何となく調べてみると、昨日あの老人が名乗った名前が墓誌に刻まれていた。#呟怖 https://t.co/Nmko432bTw

“ワンコインで輪廻転生!”と云う妙な看板を見付けた。店員の話しでは産道に見立てた土管を潜ると生まれ変われるそうだ。好奇心に駆られ金を払い土管を潜る。と視界がかなり低くなり四つん這いになっていた。「畜生界でしたね。お生憎様です」そう言って逃げる店員を追い私は慌てて四本足で走る。#呟怖 https://t.co/lxFpAD4pE8

ご遺体に死化粧を施す際は顔色を明るく血色良くする事が多いのに青や藍の化粧品があるのは何故だろう?と云う疑問は目の前に横たわる妙に生き生きとしたご遺体によって解決した。「遺体“らしく”して欲しい」それがご遺族の願いだ。今にも瞼を開けそうなその顔に触るとほんのり温かい気さえする。#呟怖 https://t.co/0HfNEcUhx0

高校の近くの廃屋に吊るされた儘の錆びた風鈴を二人で鳴らすと幸せになれる。そんなお呪いと度胸試しが混ざった変な噂を信じたカップルがクラスに居た。結果それを実行した二人は帰らぬ人となったのだが卒業後の結婚を双方の親に猛反対されていた二人にとってそれは幸せな結末なのかも知れない。#呟怖 https://t.co/cd3N166Vj5

裏山へきのこ採りに行った祖母が妙に早く帰宅した。様子が変なので話しを聞くと「我が子を返せ!と叫ぶ老婆にきのこを奪われ嚙み付かれた」のだと。だがその話しが信じられず私達家族は「動物と間違えたのでは ?」と宥めようとしたが祖母の背に残された人の歯形を見て、黙り込むしかなかった。#呟怖 https://t.co/h1IDIenLN8

「このフェンスの錆、人の形してて何か恐いでしょ?」「うん」「でもこの錆ただの偶然なのよ。偶然の筈なのに……」「何?」「何故かこれに献花をする人が出始めてね」「何も起きてないのに?」「そう。そしてね、終に現れちゃったのよ」「……幽霊が?」「ううん。この錆の“遺族だ”って人達が」#呟怖 https://t.co/EvNiQggszv

「良く当施設にお出で下さいました。えぇえぇ凡て分かっておりますので凡てこちらにお任せ下さい。貴方が配給されるのは黒違和小学校の給食室ですね。未来を諦めた大人が未来を担う子等の糧となるのです。素晴らしい。え?子ども達はこの事を?勿論知らないですよ。知らない方が幸せですからね」#呟怖 https://t.co/K0JJuCtUhH

こんなご時世だ。休日の前夜は遅くまで飲み歩くのが俺の楽しみだったがもうそうも行かない。そこでリモート飲み会をする事になった。男の一人暮らしで散らかった部屋がパソコンの背景に映り込まない様に掃除をして迎えた夜。友人の第一声に俺は戦慄した。「お前、後ろに居る女の人、誰?彼女?」#呟怖 https://t.co/W6FpYlOkTw

高名な将棋指しの父への復讐心から私は碁打ちになろうと決めた。父は棋士として以外は糞野郎だったからだ。復讐を達成した時私は暗く長いトンネルからやっと抜けられた。私が愛用する白の碁石には父の遺骨が混ぜてあるのだ。将棋指しが碁石にとは好い気味である。パチッ。父は実に良い音で鳴く。#呟怖 https://t.co/LGePF7EtYc

刑事の俺が数々の難事件を解決出来たのは的確な推理をする安楽椅子探偵の言をなぞっていたからだ。だが昇進が決まり奴の口を塞ぐ必要が生じた。「黙っててくれるな?」拳銃で脅すが奴は背を向けた儘答えない。業を煮やし正面に回り込むとーー干涸びた亡骸が座っていた。真新しい煙草を、咥えて。#呟怖 https://t.co/mm0TqAnuK6

「パパ、それ、食べちゃったの?」と娘が震えた声で呟く。どうやら初めての家庭菜園で丹精込めて育てたミニトマトを僕に食べられたのが余程ショックだったらしい。「ご免な。でも食べる為に育てるんだよ?」。この言い方が悪かったのだろう。娘は僕が育てていた兜虫を一匹残らず食らい尽くした。#呟怖 https://t.co/h0kTU0W0GD

今日は私の二十歳の誕生日。やっとこの日が来たと胸を躍らせ最後の記念写真を撮る。百円ライターで絨毯に火を点けると良い感じで燃え広がった。睡眠薬を沢山盛ったから両親は起きない。家を逃げ出し振り返ると、私を縛り付けていた家と両親が私を祝福するかの様に轟々と音を立てて燃え上がった。#呟怖 https://t.co/XOwMYMu9m4

電柱に無許可で看板を設置するのは違法だが“現行犯”でなければ捕まらない。と云う訳で下っ端の私が「売出現地」の看板を深夜に設置していたのだが運悪く警察官に見付かってしまった。「はい現行犯逮捕……と行きたいんだけどね」苦笑し俯く警察官に釣られ私も視線を下に移すと……足が無かった。#呟怖 https://t.co/mtCWACwhHt

子宝に恵まれずあらゆる神社仏閣に願を懸けたが駄目だった。そしてふと思案する。生命を授かるには相応の“代価”が要るのでは?と。私は試しに切った爪を奉納してみた。するとある日玄関に“アカンボウノツメ”と書かれたリボン付きの包みが。中身は切った赤ん坊の爪。矢張り願いも等価交換なのだ。#呟怖 https://t.co/8UA2AT985Y

夫の遺影に毎朝黄色い水仙を供える。“私の元へ帰って”と云う花言葉に叶わぬ願いを託して。翌朝出掛けようとコートを手にすると甘い香りがした。見るとポケットに花が入っている。赤いハイビスカスとピンクの霞草だった。花言葉を調べると“新しい恋”“切なる願い”。夫の想いを知って、私は泣いた。#呟怖 https://t.co/1MTSvQBzFj

働き過ぎで亡くなった夫がせめて死後は穏やかにゆっくり出来る様にと妻は自宅からも勤めていた会社からも遠い森林の中にある墓地をわざわざ選んで埋葬した。なのに未だに死んだ事に気が付かない夫の亡霊は森林に射し込む朝日を見て大慌て。自宅で身支度して出勤しようと朝日に向かって走り出す。#呟怖 https://t.co/er6nbOYW2N

この寺を知る幼い子を持つ親は口酸っぱく言い聞かせる「お寺の首無し地蔵さんに近付いては駄目。“気に入られて”しまうから」と。だがある男児が言い付けを守らず“気に入られて”しまった。首無し地蔵の足下に転がっていたその男児には頭が無く代わりに地蔵に頭が生えていた。男児そっくりの頭が。#呟怖 https://t.co/eLPXtijcNk

「廃屋の入り口をブルーシートで覆い“キケン”と看板を立てると勝手に曰くが生まれ一人歩きするんです。そしてYouTuberや物好きが集まる。人気の無い夜にね。だからこの方法は僕に打って付けだったんです」自宅の床下に十三体の死体を隠していたYouTuber連続失踪事件の容疑者は取り調べ室で笑う。#呟怖 https://t.co/PYDOGI2liZ

爺ちゃんの遺品整理で錠付きの日記帳と鍵を見付けた。別々にしなきゃ意味無いじゃんと笑いながら僕は中を読む。婆ちゃんとの思い出息子が産まれた事孫が産まれた事。まるで人生を追体験している気分だ。「爺ちゃん!何してるの?」孫が呼びに来た。「昔の日記を読んでいたんだよ」私は微笑んだ。#呟怖 https://t.co/q0cIHxzmsK

今この国には土地が無い。だから一つの施設を様々な目的で使用する。「悪人も善人も死後は皆平等」と云う教えが急速に広まった理由はここにある。焼却炉の様子をモニターで窺うと数多の人骨が目に入った。この焼却炉は遺体を焼く火葬場兼死刑囚の死刑執行場所兼可燃塵も燃やす万能焼却炉なのだ。#呟怖 https://t.co/2f3dPqc7uX

肌の若さを保つのに一番良いのは処女の生き血だそうだ。だから奥様のお風呂の時間には地下牢に幽閉してある若い娘達の中から数人選びその喉を切り裂いて迸った血で湯船を満たす。お風呂上がりの奥様は恍惚とした表情で鮮血に濡れた裸体を鏡に映している。さて、また生娘を調達しに行かねば。#呟怖 https://t.co/BwMOxhv6xu

公園の真ん中に置かれた赤い子ども用の椅子を片付けようと何人もの人が何回もチャレンジしたが駄目だった。まるでそこに固定されているみたいにびくともしないのだそうだ。しかしある日突然その椅子は姿を消した。その日は椅子の持ち主であり、公園の遊具で事故死した女の子の四十九日だった。#呟怖 https://t.co/OzDTUSYYY0

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