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由(よし)|11ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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太宰と三島を並べて置くといつの間にか二冊の間には隙間が空いている。磁石が同極を向け合っているかの様な。生前の関係性を表しているかの様な。本棚を構築する木板を破壊せん勢いで二冊は距離を置く。後一冊本を入れたいのに如何しても入らないと云う時、私はこの“現象”を用いる事にしている。#呟怖 https://t.co/LNY7n3TTSs

「あれは曰く付きなんです。生徒が何者かに階段から突き落とされる事件が相次いで何人も手足を折りましてね。現場近くにあったあのトルソーが手足を求めているのでは?と噂が立ったんです。しかし首を折った生徒は居ない。その辺は雑ですね。でもその噂は有り難かった。だって私ですから、犯人」#呟怖 https://t.co/PghXkBFoC2

私は産まれて此の方丸い物が恐ろしくて堪らない。世にある悉くの“丸”が各々刃物を握って此方に其の切先を向けている様な気がしてならないのだ。如何してか目を瞑っても恐怖は消えて呉れない。そしてふと気が付く。己の中の根源的な恐怖に。ーーそうです。だから私は己の目玉を刺し貫いたのです。#呟怖 https://t.co/LNY7n3TTSs

下人の行方は、誰も知らない。では下人はどこへ行ったのか考えてみましょうと学校で言われたが答えは一つだ。下人は私の部屋の屋根裏に来た。乾いた亡き骸のカラカラと云う音が毛髪を毟るブチリブチリと云う音が毎晩響く。下人も鬘を作る気なのだ。そしてこの下人を引剥にまた下人がやって来る。#呟怖 https://t.co/LNY7n3TTSs

ある海岸の近隣住民から「女性の呻き声の様なものが聞こえる」との苦情が相次いだ。市の職員が調査した所どうやら海風が消波ブロックの穴を出入りする音が人の声に聞こえてしまうらしいとの結論が出た。そこで市は違う形の物を設置したのだが、未だに「女の呻き声がする」と云う苦情が止まない。#呟怖 https://t.co/yz5L7UivdV

付き合う前に僕は女性達に警告する。「僕は花が好きなんだ」と。でも「可愛い」とか「素敵」とかそんな返事ばかり。違うんだよ。それで僕が包丁を取り出すと皆青褪めて逃げ回るだろ?だから言ったのにといつも思う。僕が愛しているのは“花”で君達は腐葉土より栄養のある土として重宝するんだと。#呟怖

「このビルで殺人事件があった時犯人は死体をダストシュートに放り込んでな」「食事中ですよ?……で?」「近くで屋台を営む男がそれを見付けた。んでパンに挟んで売ったら大好評」「映画の話しですか?」「都市伝説だよ。さ連続失踪事件の捜査続けるぞ。にしてもこの店のハムサンド美味いよな」#呟怖 https://t.co/5RgDVWfyye

「妻の趣味はガーデニングだったんです。でも寄る年波には勝てなかったんでしょう。ご覧の有り様で。昔は綺麗にしていたんですがねぇ」。縁側で庭を眺めながら夫は独り言つ。私の趣味はガーデニングではない。それは夫の趣味だった。浮気を知りカッとなって頭部を殴って以来、夫はずっとこうだ。#呟怖 https://t.co/VZrnR7fPQW

警察に「電話BOXに不審な人物が居る」との通報が数件あり警察官達は現場に急行した。結果電話BOX内には首を吊った自死遺体がぶら下がっていたのだが数件の通報の位置情報を調べた所それぞれがバラバラな位置からの通報にも関わらず皆一様に「不審者がこちらを向いている」との通報内容であった。#呟怖 https://t.co/Yfs9NmrujZ

独りは嫌だ寂しいから。家族が欲しい家族が欲しい。あの家のお父さん良く働くらしいから連れて来た。あの家のお母さん優しいらしいから取って来た。あの家のお兄ちゃん頭良いらしいから盗んで来た。あの家のお姉ちゃん美人らしいから貰って来た。出来た出来た完璧な家族。さあ皆で家族をやろう。#呟怖 https://t.co/tNiZTiovP8

曽て浅草の顔と呼ばれた凌雲閣への客足もすっかり下火になった頃の事だ。ある鎮守社が不可解な現象に見舞われた。参道では巨大な地割れが起こり境内にある池の水が血の様に赤く染まったのだ。そして赤い池では居る筈の無い大鯰が悠々と泳いでいたと云う。そうそれは丸で九月一日の予兆であった。#呟怖 https://t.co/lQEwZwK1oN

友人と二人で散歩中“順路”と書かれた看板の指す方へ進むとフェンスがあった。「どういう事だ?」と一歩前に出ると何故か私はフェンスを通り抜ける。友人はフェンスの向こうから私を見詰めた。嗚呼そうか。お前は私に死んだのだと教えたかったのか。悲しそうに笑む友人に手を振り、私は消滅した。#呟怖 https://t.co/FW9uScMsE0

私達は上司に辟易していた。お茶がぬるいコピーが遅い等と些細な事で酷く叱責されるのだ。ある時同僚がその様を隠し撮りした動画を社名と上司の実名と共にSNSに上げた結果、炎上。上司は体調不良で休職した。新しい形の“訴え”が成功した喜びに晴れ晴れとした笑顔を浮かべ私達は見舞いに向かう。#呟怖 https://t.co/lJjKMjqdxN

白く美しい砂浜の砂が貝類の小片や珊瑚の死骸である様にこの砂漠の砂も曽ては生きていました。もうお分かりですね。この砂漠の砂は元々は人間。人間が乾き砕け粉々になった物なのです。昔々ここは栄えた国でありその住人達の夢の跡なのです。何と云う名の国だったか。嗚呼そうだ確か、にっぽん。#呟怖 https://t.co/rftNz09vxa

悪い噂が絶えない会社だったからある程度の覚悟はしていたが流石にコレは酷い。定時に退社出来ないのは当たり前。部下を理不尽に叱りストレスを解消する上司共は無能その物。そして何より職場に居憑く幽霊の多い事多い事。休み明けに連絡が取れなくなった社員が早速幽霊として出社する有り様だ。#呟怖 https://t.co/B1by63HfvR

最近この建物に変な物が湧いた。姿形は人間の大人なのに大きさが十五センチ程しか無い謎の存在だ。お祓いや盛り塩は効果無し。若しや座敷童子か?と期待するも特に良い事は起こらない。ただ存在しているだけのそれ。しかも彼等が塒にした所為で、貨物用エレベーターは現在使用禁止になっている。#呟怖 https://t.co/nncMwq1Ttp

私の家は少し前まで代々虫売りをしていた。今は兜虫等が人気だが昔は鳴く虫の需要が高くキリギリスが主な商品だった。だが虫の命を売って財を成した罰なのかある時若草色の肌を持ち「ギッチョン」と鳴く子が産まれた。実はその子は今でも蔵に隠されていて時折「ギッチョン」と鳴く声が聞こえる。#呟怖 https://t.co/exmAufdwE9

公園に男性の悲鳴が響き人々が何事かと集まる。声の主は近所でも評判の“イクメン”だった。彼の尻はズタズタで肉が削ぎ落ちている。何でも「すべり台が卸し金の様だった」と血がベットリ付着したすべり台を指差し喚いた。後日彼は息子への虐待容疑で逮捕されたのだが、あれは罰だったのだろうか。#呟怖 https://t.co/GER4lOx03V

ここは昔から土地が悪く土砂災害が頻繁に起こっていたそうだ。その度に人柱を立て贄とし地の神の怒りを鎮める風習があった。更に人柱となった者達の鎮魂の為に都度地蔵が一体ずつ作られた。今まで立てられた人柱は五人。しかし地蔵は六体。一体多く作られているのは次の災害に備えての事らしい。#呟怖 https://t.co/hDLg0MIYkl

悪魔とギャンブルをする夢を見る。勝てば永遠の命。負ければ死。そんな平凡な夢だ。俺は負けた。悔しがる俺を見て悪魔が笑う。……そんな夢のあとに目覚めると暗闇に横たわっていた。慌てて周囲を確認すると相当狭い空間だ。まさか棺の中か?俺は錯乱し四方の壁を叩くが何の反応も返って来ない。#呟怖 https://t.co/qkZqD5gS6l

戦争で片目を失った私は腕の良い義眼職人の噂を聞きその下を訪ねた。丁度仕事中だった職人の男は燃える一斗缶から玉箸で摑んだ義眼を取り出す。「おや?目をお求めで?」。彼の義眼は丸で本物の目だと評判だ。“丸で”本物?「今は皆文無しですから。片方売っても良かろうと考える輩は多いんです」#呟怖 https://t.co/WITCjuJUcp

シャツのボタンを外し露になった彼女の素肌には白詰草のタトゥーが。「自粛生活は気が滅入るから気分転換したかったの」。四つ葉のタトゥーを僕に見せながら彼女は笑う。「それに花言葉も素敵でね。“私の物になって”だって」。君は本当に心配性だな。君に四肢を奪われた僕は疾うに君の物なのに。#呟怖 https://t.co/yVjsUpSDeu

最近告白されて彼氏が出来た。順調に仲が深まった頃まぁ色々な事を期待し彼を初めて自分の部屋に招いた。が折角の楽しい時間を邪魔する様に停電が起こってしまう。でも彼は頼れる人で直ぐ懐中電灯を持って来てくれた。……しかし彼はなぜ、私が懐中電灯を仕舞っている場所を知っているのだろう。#呟怖 https://t.co/A0UgA2b2qv

わざわざ廃屋に立ち入る者には二種類居る。一方は恐怖を味わい楽しみたい者。一方は恐怖しない自分を誇りたい者。棚に横たわるマネキン。こう云う“如何にも”な物を前に両者は真逆の反応を示す。前者は怖れ引き返すのだが後者は勇敢を証明する為その儘進む。そしてマネキンの様に動かぬ骸となる。#呟怖 https://t.co/1zttY37ylP

SNSにも栄枯盛衰はある。私が愛用しているSNSも謂わば死に体だ。パスワードを入れアクセスしても私のページが閲覧された形跡は無い。もう誰もいないのでは?と云う程の過疎振りだがしかしここには君が居る。「お帰り!」と云うメッセージを毎日くれる君はもう数年前に亡くなっているのだけれど。#呟怖 https://t.co/lVslgGZA9u

私には双子の姉が居る。少し離れて暮らしているが仲はとても良い。私が笑えば姉も笑い私が手を振れば姉も振ってくれる。ただ私は右利きで姉は左利き。それだけが私達の違いだった。だがある日姉に罅が入った。なのに私には罅が入らない。私は慌てて自分にも罅を入れる為、刃物で顔を切り裂いた。#呟怖 https://t.co/IYCOhfvu78

「綺麗ね」と彼女は隣りで笑う。夜闇の彼方で色取り取りの光りが踊り美しい。でも私は知っている。あれは亡き村の記憶だと。戦火に焼かれた惨劇の再現だと。そして傍らでそれを眺める彼女は村と共に焼かれもう何十年も前に世を去っていると。老いて皺くちゃの私の手を若い儘の彼女の手が握った。#呟怖 https://t.co/lay3vG5cN1

3億円を横領した男が居た。しかし罰として男の内臓を凡て売っても3億円には満たない。ならばどう罪を償わせるのか。そこで男の骨を犀の角と偽って売る事にした。犀の角は薬として重宝され高く売れるのだ。生きた儘削られた男の骨を大枚を叩いて買い、金持ち達は満足そうに偽薬効果で病気を治す。#呟怖 https://t.co/a1JaIEiwr6

合わせ鏡に幾重にも幾重にも映る私はどうしてか奥へ行く程に若く幼くなって行った。と云う事は……私は閃く。合わせ鏡の最奥には亡くなった母が映るのでは?と。懐かしい面影見たさに目を凝らし覗き込む。しかしやっと見えた先に映っていたのは私らしき赤ん坊を抱く、全く知らない女性であった。#呟怖 https://t.co/iFN8rZ2RYM

終に完成したタイムマシンで未来へと行く筈が誤って戦時中の日本に来てしまった。でも何かがおかしい。あらゆる物が新し過ぎる。ふと書き置きを見付け読んでみると「ここは昭和ではない」の文字が。そして「何年後かは分からないが未来の様だ。そして起こっているのは第三次世界大戦である」と。#呟怖 https://t.co/8QzTxiLY6q

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