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月浦影ノ介|15ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 近所に猫屋敷があった。老婆の一人暮らしで、悪臭が酷く、近所の苦情にも耳を貸さない。やがて老婆が亡くなり、猫は全て保健所に引き取られた。しかし空き家になったはずの屋敷から、夜中になると猫の鳴き声が辺りに響く。後日、屋敷を解体すると、その床下から大量の猫の骨が見付かったという。

#呟怖 椿の花が落ちるは人の首が落ちるに似て縁起が悪いと申します。旦那様の首が落とされた日、庭の椿も花を落としました。遅い雪の降った日で、冤罪でございましたが、お家のため黙って腹を召されたのです。後に藩の上役が三人、首を落とされて死にましたから、まぁ道連れになさったのでしょうねぇ。 https://twitter.com/moon04cat/status/1228894712540516354 

#呟怖 友人Sはモテる癖に貰ったチョコを絶対に食べない。手作りチョコなんて何が入ってるか分からないじゃん、と口を抑える。余程トラウマがあるようだ。良けりゃやるよと言われて一つ持ち帰り、放置していると翌日グズグズに溶けて黒い呪符が出て来た。やはり手作りチョコなんて食べるもんじゃない。

#呟怖 子供が風船を追い掛けた。「その子を止めて!」母親の声に気付き、踏切に立っていた少女が子供の手を握った。ホッとしたのも束の間、少女は笑みを浮かべると「お姉ちゃんと一緒に逝こう」と子供の手を引いて遮断桿の下を潜る。電車の急ブレーキが高く響いて、母親の絶叫は虚しく掻き消された。 https://twitter.com/marinegumi/status/1226804089196933120 

#呟怖 数ヶ月前に行方不明になった会社の上司が戻って来た。部下思いの優秀な上司で、同僚や後輩たちは皆喜んでいるが、私だけが戸惑いを隠せずにいる。彼は本当に彼なのだろうか。上司の姿を目にするたび、私は血の凍る思いがする。

──あの日、私は奴の死体を確かに山奥に埋めたはずなのだ。

#呟怖 夢を見ていた。深い緑の谷間。頭上に浮かぶ本には全ての記憶が記されている。やがて天上から射す光が文字を少しずつ溶かして行った。家族との暮らしも幼い友情も淡い初恋も心の痛みも、彼女を彼女であらしめていた何もかもを。そして目覚めたとき、彼女は自分が何者であるのかを忘れていた。 https://twitter.com/marinegumi/status/1224196754318381056 

#呟怖 綻び始めた梅の枝に手を伸ばすと指先を咬まれた。滴る血を舐めると微かに春の薫りがする。いつまでも治らない傷口はやがて芽吹いて、白く小さな花が咲いた。

#呟怖 通りを歩いていると、顔見知りの小鬼と行き会った。あちこちで豆をぶつけられ、ほうほうの体で逃げて来たという。皆が悪い鬼って訳でもねぇのに見境がなくて困りまさぁ、とぼやいてる。すると鬼は外と威勢の良い声が追い掛けて来た。一年に一度の厄日だねぇ。逃げる小鬼を苦笑しながら見送った。 https://twitter.com/moon04cat/status/1223797412864512000 

#呟怖 雨の日の静けさは死の気配を思わせる。ときおり実体のない影が目の前を通り過ぎ、雨音に混じって水溜まりを踏む足音が背中を付いて来る。死者は水辺に寄るというが、それなら雨の日はきっと自由に出歩いているはずだ。この世界に死はただ見えないだけで、本当は傍らに寄り添い、ときに触れる。 https://twitter.com/moon04cat/status/1220594106587467776 

#呟怖 記録的な大雪が降った翌朝、自宅前に大きな雪だるまがあった。いつの間に誰が作ったのか。子供たちは大喜びで雪だるまにバケツを被せたりしている。家に入って暫くすると、子供たちの悲鳴が聞こえた。外に出ると、地面に落ちて砕けた雪だるまの頭の中から現れたのは、見知らぬ男の生首だった。

#呟怖 悲鳴が聞こえると彼女は言った。吹き抜けのマンションの最上階。風の音だろうと疑念を口にすると、確かに人の悲鳴だったと彼女は首を振る。調べたが此処で人が死んだ記録はない。それから数週間後、最上階から人が落ちて死んだ。彼女が聞いたのは過去ではなく、未来からの悲鳴なのだと気付いた。 https://twitter.com/Fuuko_fuugetudo/status/1216363086270984193 

#呟怖 月明かりの晩にだけ現れる幽霊がいる。庭の片隅、冬枯れの木の下。蒼白い静寂にひっそりと、落ち葉を踏みしめる足音もなく、虚空に手を伸ばして。かつてこの屋敷に住んだ、バレリーナを夢見て死んだ少女の霊だという。観客は二階の窓辺に立つ私のみ。真冬の月下に踊る、たった一つの夢の名残り。

#呟怖 ある作家の話。彼女は身近な人物をモデルに小説を書くが、するとモデルにした人物は必ず小説と同じ悲惨な運命を辿るという。怖くないんですかと訊くと、彼女は「あら、どうして?」と微笑む。「他人の運命を操れるなんて素敵じゃない」彼女は今、自分の夫をモデルにした小説を書いている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1213938977587130368 

#呟怖 帰り道を失ってどれぐらい経つのか。300メートル先を左です。繰り返す無機質な音声。ハンドルを反対方向へ向けるが、気付けばまた同じ景色。違う、俺は家に帰りたいんだ。鉄の棺桶の中で叫ぶ声が虚しく響く。カーナビが指し示すのは天国への門。知っている。俺が死者だという事などとうの昔に。 https://twitter.com/moon04cat/status/1213807579781976064 

#呟怖 Aさんの話。従姉が交通事故で死んだ。まだ二十歳で姉妹のように仲が良かった。四十九日が過ぎた頃、従姉の母親である伯母に呼ばれた。遺品整理の最中に日記を見付けたという。その日記の最後のページには享年二十歳と記されていた。自分が死ぬ歳を知っていたのかしらねと、伯母と一緒に泣いた。

#呟怖 青い空に凧が浮かんでいる。凧は鬼面を模したものだ。今どき珍しいと眺めていると奇妙な事に気付いた。凧を上げている者の姿が見えない。と、いきなり突風が吹いて鬼面の凧がこちらに迫って来た。そして頭上すれすれの所で身を翻し、遠い空の彼方へと去って行く。正月のある晴れた日の事だった。

#呟怖 苦しみも悲しみもいつかは終わる。終わらせる事が出来る。私は床に倒れて動かなくなった男を見た。ある悲劇の元凶だった男。銃の引き金は軽く、断末魔は呆気なかった。煙草の煙を吐き出して、壁の時計に目を向ける。除夜の鐘が鳴る前に、死体を始末するとしよう。新たな夜明けを迎えるために。

#呟怖 その日、街を津波が呑み込んだ。津波は海から来たのではない。打ち捨てられた機械の残骸たちが寄り集まり増殖して、巨大な津波の怪物となったのだった。軍隊が出動したが無駄であった。機械の津波は街を押し潰し、再び残骸に返った。その中心にいたのは一個のAIだと言われるが真相は不明である。 https://twitter.com/Thgiliwt_nwoT/status/1209678762322747392 

#呟怖 今年もサンタクロースがやって来る。温かな家庭の子供達にプレゼントを配る代わりに、路上に佇む身寄りのない子供たちを袋に詰めて去って行く。この世界はいつも誰かの犠牲によって贖われているんだよ。それをくれぐれも忘れないようにね。彼は優しく微笑むと、僕に小さなプレゼントを手渡した。

#呟怖 隙間なく埋められた機械の谷間。ビル群と深遠のような空。寂れた喫茶店の壁に掛けられたその絵は、遥か昔に黒猫に似た男が描いたという。たまに絵の中に迷い込む客がいるのだとマスターは嗤う。きっと男は魔術師だったに違いない。僕は絵を見つめる。次に迷い込むのは自分だという予感と共に。 https://twitter.com/Thgiliwt_nwoT/status/1208677074119970817 

#呟怖 月が凍る夜は生死の境が曖昧になる。散歩の途中で死者に出会った。隣に住んでいた男だ。彼は言った。これから妻に会いに行きます。なぜ僕を撃ったのか訊きたくて。だが妻は夫を射殺した後、その銃で自らの頭を撃ち抜いたのだった。哀しき二人は死後も擦れ違うのか。私はただ黙って男を見送った。 https://twitter.com/knk_shirogane/status/1205075480338026496 

#呟怖 夜中に目を覚ますと五歳の娘が枕元にいた。私の顔を覗き込み「どうして私を産んだの?生まれたくなかったのに」と大人びた声で呟く。驚いていると娘はそのまま部屋へ帰って行った。翌朝には普段の娘に戻っていたが、その日以来、私には娘がふと得体の知れないものに見えて怖くなるときがある。

#呟怖 友達とさよならした日暮れ道。佇む人影はお母さん。迎えに来たよと微笑んで、握った手がひどく冷たい。いつもの家路を辿らずに、何処へ行くのと見上げれば、とても遠い所よと寂しげに呟く。お父さんは先に向こうで待ってるからね。袖口の赤い染み。ふと振り返る黄昏の街。たぶん二度と帰れない。

#呟怖 人形が嫌いだ。人を模した魂のない器。そのくせ妙に生々しい表情をする。俺が死なせた幼い双子。パチンコ中に炎天下の車に閉じ込めて。妻は去り、誕生祝いに貰った人形だけが残った。そんな目で俺を見るな。堪らず庭で火にくべると、火達磨になった二体の人形が俺に飛び掛かってしがみ付いた。 https://twitter.com/nomunomutayuma/status/1202904387749679106 

#呟怖 町外れの書店に幽霊が出るという。哲学書のコーナーの椅子に腰掛けて、ぼんやりと棚に並ぶ背表紙を眺め、ときどき本を片手に居眠りをしている。孤独な変わり者の爺さんで、ある日その椅子で眠るように死んでいた。店にすれば迷惑な話だが、少しだけ羨ましいような気がするのは何故だろう。

#呟怖 深夜に初雪が降った。これからこの地方は深い雪に閉ざされる。動くものの影さえない死の世界。私は傍らの妻に微笑む。僕たち二人で何処までも行こうか。そして柔らかな雪に埋もれて春を待つのだ。妻は何も答えない。しんしんと降り積もる静寂の中で、光を喪った虚ろな瞳がただ私を映していた。 https://twitter.com/r_Okishima/status/1202601670959460358 

#呟怖 海から吹く風に混じってお経が聴こえる。地元の若い漁師が教えてくれた。海は多くの恵みを齎すが、同時に多くを奪う。あの大津波で沢山の人が死んだ。俺の女房と子供も海に取られちまった、と彼は呟く。このお経はきっと空から降って来るのだろう。いつしか付いた名称が「念仏風」というそうだ。 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1202081855295696896 

#呟怖 山の上を無数の烏が舞う。あの山は神域だ、決して入るなと老人は言った。入ったらどうなるのか旅の若者が問うと老人は笑った。烏どもに喰われるのさ、こんな風にな。捲り上げた服の下、腹は裂け内臓が無残に喰い荒らされている。後の記憶はない。若者が気付くと枯れ木に止まった烏が一声啼いた。 https://twitter.com/tealiketea/status/1199359245767999488 

#呟怖 列車は収容所の前で囚人達を吐き出し、白い靄の中を帰路へ着いた。若い憲兵は赴任したばかり。彼らはどうなるのですかと上司に問うと、それは知らなくて良いと彼は答えた。振り返る収容所から黒い煙が立ち昇る。あれが囚人達の命だけでなく、自分達の良心すら焼く業火だと知ったのは戦後の事だ。 https://twitter.com/Take_irakusa/status/1198947550868336642 

#呟怖 電話が鳴ったので取ると無言であった。しかし何かが聴こえる。ふと雨音だと気付いた。受話器の向こうで雨は静かに降っている。ずいぶん昔に死んだ恋人の名を呼んだ。彼女は雨の日に死んだのだった。こんな寒い十一月の夜に。やがて電話は無言のまま切れた。雨音だけがいつまでも耳の奥に残った。

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