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壱合|12ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
11.「痣」

手をついた壁に顔のような染み
頬に見覚えのある形の痣
(あの時俺が殴って…)
ドクン
なんだ…?
ドクン
脈打つ壁に次々と浮かび上がる顔
さっき殺した女の顔
廊下を壁を天井を埋め尽くす無数の顔
ドクン
痣が裂け滲み出る血が雨のように降り注ぐ https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

10.『竜胆』

誰も知らない森の中で女が死んだ。
物言わぬ木々や草花だけがその死を悼んだ。
悲しみを含んだ空気が辺りに満ちた時、亡骸の傍らに小さな蒼い花が咲いた。
それは女が見せた森への感謝と慈愛の印。
森で咲いた最初で最後の竜胆。 https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

9.『獣』

闇の奥から爪音が近づいてくる
匂いがする
渇いた埃臭さのような
ぬめりとした油臭さのような

耳元に荒い息づかい
何かを確かめている
私は生きている
私は死肉じゃない

闇の奥へ爪音が去っていく
匂いも消えた
疲れ切って眠りに落ちる
きっと明日の夜も来るだろう https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

8.『刺青』

初めての彫り物に鬼を望んだ男がいた。強くありたいと願う男は蛇、蜘蛛、髑髏と、彫り物を増やしていった。私は言われるままに彫り続けた。
今や九十九匹の妖を纏うこの男を誰もが畏れ、恐れ、そして虞を抱く。
百匹目を彫り終えた時、何かが起きる。
そんな予感がしてならない。 https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

月が煌々と輝く夜、街を歩く。
タイミングよく自販機を見つけた。
ビールのボタンを押す。
がこん
お釣りですよと中から声がする。
返却口から小銭を手渡される。
「まいど〜」
尻尾のある影を揺らしながら自販機は行ってしまった。

ふと我に返り、このビールを飲んでいいものかと悩む。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1267151158138658816 

#呟怖

7.『棺』

棺を乗せた車を見送り、私は帰路についた。

部屋に入り、机の上の木箱を開ける。
今日見た遺影と同じ顔の写真が焦げたように黒ずんでいた。
(この箱、まるで棺ね)
壁に貼られた集合写真に目をやる。
いくつか丸く切り取られた写真。
(あと何人かしら)
笑いがこみ上げてくる。 https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

6.『真珠』
釣り上げた鯵の片目が白く輝いていた。
摘み出すとそれは目玉ではなく真珠だった。
「それ」
微かな声に振り向くと見知らぬ女がこちらに手を伸ばしている。
「欲しいのか?ほら」
女は真珠を受け取ると耳まで開いた口にそれを放り込み堤防から海へ飛び込んだ。
水音はしなかった。 https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

5.『骨』

頭の骨には紅い糸
きれいにきれいに巻きつけて
まんまる手毬をこさえましょ

紅い手毬をてんと突きゃ
中から聞こえる啜り泣き
明日はどの子で作りましょ https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖
4.香箱
古道具屋で古びた箱を見つけた。
「香箱ですよ」と店主は言う。
残り香はなく中は空っぽだった。
箱を持ち帰った私を妻は酷く詰った。
気がつくと私の手は妻の首を絞めていた。
足元の箱からは芳しい香りが漂っていた。
あれから何年経っただろう。
箱は今、様々な香りで満たされている。 https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖
3.『煙』
夕暮れの町に魚を焼く白い煙が薄らと漂う。
懐かしい香りがする。

あの日、祖父は捕まえた魚を捌き、浜で焼いていた。
煙の向こうに立つその足元に転がるのは血塗れの尾びれと牙を剥いた女の頭。
「爺ちゃん、それ…!」
「ああ、これはな」
その先の言葉だけが今も思い出せない。 https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

知らない町の裏通り。
いい匂いがする。
近くに焼肉屋でもあるのか?

「起きろ」
肩を叩かれ目が覚めた。
「そろそろ終わるぞ」
黒い上着を手に父が立ち上がった。
ここは……そうだ、火葬場の休憩室だ。
祖母の遺体は最新の炉で焼かれている。
なぜか、鼻の奥にあのいい匂いが残っていた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1265572555664039937 

#呟怖
#一行怪談

昨日目に入ったのはゴミではなく何かの卵だったようで、孵化した幼虫らしきものがまぶたの裏から目の中まで縦横無尽に動き回っているためか、きれいな景色も特撮映画のワンシーンになってしまいちょっと得した気分だ。https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1265676570976370688 

#呟怖

2.珊瑚

これが私の宝物
海の底で見つけたの
珊瑚礁のかけらよ
よおく見て

小さな小さな
小さな髑髏が
たくさんたくさんくっついて
こんなにきれいになるなんて

あそこに行けばまだあるわ
私と一緒に行きましょう
きれいな珊瑚の友達に
あなたはきっとなれるはず https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

1.『焔』

その蜜柑色の火は百年近くをかけて蝋を溶かすはずだった。他のどの蝋燭の火よりも熱い、それでいて刺すような冷たさすら感じさせる純白の焔に変わるまでは。
「怒りと怨みの色…」
蝋燭は急激に溶け、やがて火は消えた。
「己れの火に焼かれたか」
火の番人は静かに手を合わせた。 https://twitter.com/molmol299/status/1259654993025482752 

#呟怖

空が揺れた
すうっと空が近くなった
周りを見ると私がいた
仰向け
首ががくんと揺れてそれっきり動かなくなった
木の葉が揺れている
落ち葉が舞っている
でも風を感じない
変ね

そうか

幽霊になったのね https://twitter.com/noberuko/status/1262695802956218368 

#呟怖

13. お休みなさいを言う前に

鞄からポーチを取り出し中身を出す。
小皿と塩、護符。
予めネットで調べておいた場所にそれぞれを置いた。
「ふふん、これでよし」
ベッドに入り灯りを消した。
しばらくすると、隣の部屋から悲鳴が聞こえた。

まだ出張に慣れてない人だったのね、可哀想に。 https://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

#呟怖
#実話

昨晩のこと。
晩御飯の片付けをしようと立ち上がった時、とん、と右肩に何かが触れた。
「あ、ごめん」と言いかけてハッとした。
夫は目の前の座椅子に座っている。
でもあれは間違いなく肩と肩がぶつかった感触だった。

#呟怖

12.死神

「テレビで見て買ったんだ。先っぽのハサミで掴んだまま切れるし、柄が伸びるから高い所にいる魂も獲れるんだ。鎌より楽だぜ。お、出た出た。ほら、見てろよ」

マンション最上階の自宅で死んだ私の魂は、ベランダから出た途端に下から伸びてきた高枝切りバサミにちょん切られた。 https://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

#呟怖
#一行怪談

9.呪詛

最後の仕上げにあの子の髪が必要だったんだけど、髪を切ろうとしてうっかり首まで切っちゃったから、わら人形はもういらないわhttps://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

#呟怖

11.満月
「月が綺麗ですね」
「真ん丸ですわ」
「私のと比べてみましょうか」
「痛くないんですの?」
「神経が切れない限りは」
「片目だとちゃんと見えないのではありませんか?」
「ははは、月が少し近くなりましたよ」
「素敵。ではわたくしも」
「綺麗ですね」
「まあ、お上手ですこと」 https://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

#呟怖

10.ドッペルゲンガー

マンションの屋上から男が飛び降りた。
同じ日、同じ時。
ビルの屋上から男が飛び降りた。

「見ちゃった!もう最悪!」
男の死を伝えるメールが二件。
場所は違うけど送られてきた死体写真は同じ顔。
そして今、三人目の君がスマホを手に同じ台詞で話し出した。 https://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

#呟怖

8.『箪笥』
いちばんしたにはつまさきからひざ
うえのだんにはふとももを
まんなかあけるとおしりがあって
もひとつうえにはおなかとむねで
そのまたうえにはうでとかた
あたまはたんすのてっぺんに
さゆうのてのひらかざりつけ

あのこはぼくのたからもの
だいじにだいじにしまっとこう https://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

#呟怖

『手鏡』

左手に掴む手鏡血に塗れ飛び散る破片を集め食む我 https://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

#呟怖

『人形』

服は毎日着替え、髪型も変えているという。
「でも」
紅茶をひと口飲むと女主人は言った。
「最近『らしさ』がなくなってきたの」
では次を?
「ええ、お願い」
お喋りな子だったら?
「構わないわ。薬があるから」

街へ出た。
条件はひとつ。
「お人形さんみたい」な子。 https://twitter.com/molmol299/status/1255839596673261569 

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