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皐海(さつみ)|12ページ目 - 呟怖.ORG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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私は忘れない

「君を護るよ」って言った貴方が

私の頭を踏み台にして、救命ボートによじ登ったのを

私は忘れない

#呟怖

「貴方は、私より貴方が好きなんでしょう?」
「君は?」
「私…?」
「君は、どうなの?」
「わた、し……」

指を、差す。
貴方に。

「なら、いいだろう?」

貴方は笑った。
そして私は、貴方とひとつになった。

一滴の血もこぼさずに。

#呟怖

おかあさんが泣いている。
おかあさんは私の手を握っている。
坂道を下る。
田んぼの脇の細い道を歩く。

おかあさん。
その先には、大きい池しか無い。

ああ、とうとう棄てられるのか、と、思った。

夏には蛍が沢山居る。

#呟怖

「貴方で良かった」
貴女はそう言った。
俺は、貴女の話を聞いた。

プライドの高い貴女。
要求ばかりの貴女。
嫌われ者の貴女。

寂しがりだった貴女。

出てきて下さい。
幽霊でも、いいから。
貴女は俺の救いだった。

返事が聞えた気がした。
#呟怖

神社の境内だった。

覚えてる。
夏なのに空気が冷たかった。

ずる、ずる、ずる、と。
賽銭箱の裏から何かが這い出てきた。

僕は悲鳴をあげて逃げた。

「覚えてる?」って笑って訊かれたのだけど。

君が神隠しに遭ったのも、覚えてるのだけど。

#呟怖

私には勇気が無かった。

カンカンカンカン
今日も踏切が鳴る。

踏切の向こうから、あの子がまた手を振る。
私はまた、縞のバーを握る。

ゴーと電車が過ぎる。

カンカンカンカン
私は今日も踏み出せず。
あの子は明日も手を振るだろう。

#呟怖

隣部屋から、赤子の泣き声が聞えなくなった。
随分と夜泣きがひどいらしく、まあ仕方ないよなと、挨拶で見た白い肌着を思い出しては我慢していた。

聞えなければそれで心配になる。
バッタリ会った姉らしき女子高生に声をかけてみた。

「私、ひとりっ子だけど…?」

#呟怖

星が綺麗だ。

もうこんな時間なのか。
星を撫でる竹の葉が、ざわざわと鳴る。
スマホは何処に落としたんだろう。

身体に力が入らない。
右半身が痺れたような感覚。
脳梗塞、かな。これは。

背中に何かが当たる。
俺は、筍掘りに来たんだった。

#呟怖

父が機械に繋がってる。
年老いた父は、僕の前に単なる物体だった。

生かす価値ってあるのかな?
僕は、薄く微笑んだ。

「ターミナルの契約でお願いします。
 延命は、無し、で」

暴君だった父に、僕は、もう一度、薄く微笑んだ。

#呟怖

妻が娘を殺した。
まだ一歳にしかならない、小さな娘だ。

何故こんな事になってしまったのだろう。
俺は、どうすればよかったのだろう。

娘と妻の遺体は、何故微笑んでるのだろう。

何故、俺は、此処に居るのだろう……

#呟怖

なんでだ。
お前。

なんでだ。
なんでだ。
なんでだ。

なんでお前、あいつの娘なんだ。
なんでなんだ。

力を、込める。

細い首。
小さい身体。

ああ、大丈夫だよ。
もうすぐ楽になるよ。

……私、が。

#呟怖

今日はね。
今日ね。

楽しいの。
とても愉しいの。

ふふ。
ふふふっ。

あのね。

おこられないの。
どなられないの。
なぐられないの。

だから、たのしいの。

だから。

私が居なくなっても泣かないでね。
お父さん。

#呟怖

あのね。
私ね。

声がつまる。
息が詰まる。

怖い怖いよ怖いよ。
お母さん怖いよ。

あのね。
私ね。

聞いて。
聞いて。
聞いて。

あのn

おかあさんのゆびが わたしの首をおりそうで こわいの

#呟怖

ひとーつ
ひとーつ

数える。

ひとーつ
ひとーつ
ひとーつ

今日は私の誕生日。

私の前に父が来た。
泣いている。

「もう、十七になるのだな」

 ひとーつ。

#呟怖

お母さん。
呼んだ。
母は振り返らない。
私の手をただ握り潰して歩く。

おかあさん。

寂しくなった。
怖くなった。

もう、数十年も呼んでいるのに。

#呟怖

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