神社の境内だった。
覚えてる。
夏なのに空気が冷たかった。
ずる、ずる、ずる、と。
賽銭箱の裏から何かが這い出てきた。
僕は悲鳴をあげて逃げた。
「覚えてる?」って笑って訊かれたのだけど。
君が神隠しに遭ったのも、覚えてるのだけど。
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