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鬼童丸 常闇の語り部 暴食|37ページ目 - 呟怖.ORG

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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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サボテン

飛行機事故に合い砂漠を遭難する羽目になった

疲れ果てふと見ると大きなサボテンが生えてる

あの影に行けば少しは日光を避けられる

近づくとサボテンを抱き抱えるようにして男が縛られている

男は
「殺人鬼が来てる」
と息も絶え絶えに言い果てた

近くで砂を踏む音が聴こえた

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風船

この街では一年に数度
色とりどりの風船が飛ぶ
そしてみんなそれに手を振る

どこから飛んで
どこへ飛んでいくのかは分からないしなぜ手を振るのか分からない

今年も綺麗な風船が空を舞う

私はいつものように風船に大きく手を振った

去年死んだ母の笑顔が見えた気がした

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穴の中に鍵が見える
きっとこのここから出るための鍵だが
正解以外の穴に手を入れると手が潰されるらしい

話し合い残った3人で一緒に手を入れることに
これなら運次第

鍵を手にした俺は何とかドアに差し込み回…
らない

鍵は偽物だった
どこからか聞こえる高笑いを耳に俺は意識を失った

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こんなに蔦が伸びる種類の木だっけ?

不思議に思っていると妻が呼ぶ
妻が家庭菜園やりたいって言ってるし庭も少し整理するか…

特に自殺した元同居人が植えた木はなんだか気味が悪い

蔦がこの家を覆うように伸びてきてなんだか自殺した元同居人がこの家を覆いかぶさっているように感じる

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プレゼント

舌切り雀の話を知ってるかい?
小さい箱は宝物が入っていて大きい箱は怖い物が入ってる

君は小さい方を選ぶんだね?
ほぉら君の宝物の両親の首が入ってた

大きい箱の中身も気になる?
こっちの中身は君用のサイズの棺桶だ

こっちも開けちゃったからね
君が入るしかないよね

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二人の男

彼女との初めてデートでドライブインシアターに来てみたがずっと影絵みたいな映像が流れているだけ
FMで繋いた音声も罵る声しか聞こえない

帰ろうか?と二人で話し合ってるとあんなに込み合っていた周りの車が一台も無いことに気がついた

今、僕達はスクリーンの中で罵りあっている

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暗闇に包まれた夜の公園
静けさが頭を整理するのに丁度良い

遠くで聴こえるエンジン音、犬の遠吠え

何もかもから解き放たれたような世界

そんな僕だけの世界に闖入者

街頭に照らされた街路樹に事切れた男の首吊り死体

同類を見つめて自分は何故現世を漂い続けるのか深い思考の闇に陥る

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燃え盛る炎に何を見ているのか?
自分でも分からない

弾け飛ぶ音に何を想うのか?
遠い記憶の楽しかった日々

燻り煙る自分の身体に何を感じるのか?
復讐の終わりの狼煙

まだ煉獄の炎の場にも行くことの出来ない無限の贖罪

何度焼かれたか分からない現世での地獄がまた始まる

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イルミネーション

北風に踊る真夜中の銀世界に電飾が光る

「このためにLEDじゃなくて普通の電飾にしたんだ」
誰に聞かせるともなく呟いた言葉に花が揺れる

「綺麗だよ…」

大量の花とイルミネーションに飾られた君の死体を眺め凍えた指先に白い息を吐く

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今まで書いてきた #呟怖 をまとめた短編集『みみうち』の135話から147話まで13話を公開しました
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空き缶

僕の前を転がり続け
どこかに送り届けようかとしている
ひとつの空き缶

あのパッケージは僕の好きな缶コーヒー…
そんなことを考えていると空き缶が止まる

その場所にはたくさんの花束と口の空いてない缶コーヒー
そして色あせた僕の笑顔の写真…

冷たい風が空き缶を運んでいく

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木目
十何年振りに祖父母の家へ行くと喜んでくれしきりに泊まることを勧められた
喜んでくれる二人の顔を見ると断れない

部屋で横になると天井の木目が人の目に見えて来る

翌朝二人に話すと
「それはお前を品定めしてる村の若い者の目だ
嫁にくるんだろ?」

悪意の無い目が私を捉えて離さない
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「先割れスプーン」 https://t.co/xvAzctjQGx

約束(破る)

「嘘ついたら…」
どうしたのだろう?
指切りしていた友達が口淀む

「あのさ針千本なんて現実的じゃないからこの画鋲を一箱飲むことにしようぜ」
友達の気迫に承諾してしまう

その日から僕の前で画鋲の箱を振り嬉しそうに笑う友達

「早く約束破って画鋲を飲み込む姿見たいなぁ」

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蒟蒻

「蒟蒻を煮物に使う時は帆立の貝殻で押し切りするんだ
そうすると切った断面が凸凹になり味か染み込みやすくなる」

昔働いていたところの料理長が教えてくれた

今、俺は帆立の貝殻でヘマをした子分の指を切り落とそうとしている

発達した医療でも再び指がくっつかないように…

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静寂(破る)

しんしんと降り積もる雪の中
自分の雪を踏み締める音しか聞こえない静寂

それを打ち破るように事故の音が響き渡る

急いで事故の現場まで走るがよく考えると車は走る音なんてなかった

気がついた時
車から這い出してきた血だらけの男が「まだ死にたくない」と叫んで車ごと消えた

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コントローラー

怪しい骨董屋で買ったコントローラー

これに繋げた相手は人でも動物でも物でもなんでも操る力を持っているらしい

あーこれは面白い
嫌いな上司も嫌味な先輩も俺の思うがままに動いてくれる

ところで俺の首に刺さってるコードの先で後輩が笑ってるのはなんでだろう?

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帰り道

「〇〇くんバイバーイ」
小さくなっていく君の姿に全力で手を振り声をかけるが君には聴こえていないようだ

…このままずっと遊んでれば良いのに
薄暗い道にススキが揺れる

楽しい時間は長くは続かない
身を切る冷たさの北風が墓場の線香の煙を揺らす

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泡沫(うたかた)

溺れる

どちらでもお好きな方をお使いください https://t.co/qI1dUd33mO

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音楽

ピロリピロリ

美味しそうな匂いと共に流れる音楽
それに合わせ歌うように悲鳴が響く

「〇の番号札でお待ちのおky…」
魑魅魍魎に番号なんて関係ない
貪るようにトレイに乗ったモノを食い尽くしていく

ここは地獄にできたファストフード
一番人気は釜茹地獄で作った人間の踊り揚げ

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ドア(破る)

ドアを蹴破り息を止めて部屋に入り大急ぎで窓の目張りを外し窓を開ける

赤々と燃え続ける練炭の火が忌々しい

中にいるはずの自殺未遂者がいない

騒ぎで大家がやってきた

なんでも前に練炭自殺が出てからこの部屋は時々誰もいない密室なのに練炭が燃えることがあるらしい

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ドアをぶち破り追いかけてくる受話器たち

さしずめアイツらは「アタック・ザ・キラー・テレフォン」ってとこか……

コンドームやトマトが襲ってくるのは笑ってみていたが笑い事ではない

目の前まで受話器の牙が迫ってきた時目が覚めた

日常でもクレーム電話に追われる日々がまた始まる

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障子(破る)

指を濡らして障子に穴を開ける

障子一枚隔てた向こうの世界
興奮を抑えきれず心臓が急かす

覗いた先には
恍惚に顔を歪める女と背中を見せる男

ふと女と目が合った気がして慌てて自分の部屋に戻る

翌朝
荒らされた部屋と男の無惨な死体が見つかった

そういえばあの女誰だ?

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禁忌(破る)

「絶対にこの電話は使うな」

移動初日に上司に言われたこの部署の禁忌

残業していると毎日鳴る電話

間違えて取ってしまったが相手は何も言わない

ふと見えた暗闇の外を映す窓に反射する室内

俺の後ろに首からロープを垂らした男が立っていた
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ヒビ

散歩中
とある家の前を通ると子供が怯えだす

わけを聞いてみると
塀のヒビ模様が日によって変わるらしい
ある日は悲しむ女
まだある日は怒る女

共通しているのは女の顔に見えること

だが私には顔にすら見えない

その1ヶ月後
その家の住人が連続婦女暴行監禁殺人事件で捕まった

#呟怖 https://t.co/OloKtIHTXG

今まで書いてきた #呟怖 をまとめた短編集『みみうち』の120話から134話までの15話を更新しました
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手水舎

冬場はいつも停めてるはずの手水舎で泣いている女が一人

いつ通り掛かっても泣きながら身を清めてる

よっぽど信心深いかよほど叶えたい願いがあるか…

気になって話しかけてみる

「どれだけ濯いでも綺麗にならないんです…」

血に濡れた手を見せた女は忽然と姿を消した

#呟怖 https://t.co/3AUGYalVus

傘に積もる雪がドサリと落ちて手にかかる重さが減ったことにホッと白い息が漏れる

そこでふと気がついた
少し前を歩く女の傘には
雪が1ミリも積もらない
そしてこの深い雪の中
足跡は僕一つ

足元から目線を戻した時
女の張り裂けんばかりの笑顔が目の前に見えた

#呟怖 https://t.co/Oyz5aXZWWa

影少女

「今日も逢いに来てくれたんだね」
僕のただ1人の友達「影少女」
最初は怖かったけど
僕の話しを聴いてくれる
他に何も望んでいない

「君の親はもう来ない
もう楽になっていいのよ」
いくら声をかけても彼に届かない

廃病院の寂れた病室の崩れた壁に
二人の声が吸い込まれ消えていく

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