まるで風を切り裂くときに生まれ
る残酷な波紋だった。
聳え立ったナニモノカは結晶が砕
け散るように崩れて消えた。
人影は無表情のまま、それを
一瞥すると神経質そうに眼鏡を押
さえた。
「ああ、あなたがそうなのですね」
声は礼儀正しく優しげな響きを纏っ
ていた。
#呟怖
#狩人たち その1
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