耳元を掠めて、誰かの泣く気配が、
またひとつ消えてゆく。
「御使いの翼はひとびとの哀しみ
を抱きしめて広がるのよ」
ああ、そのとおりだ。
「そうして、いつの日か、七色の
虹の輝きのなかで…」
そうだ。
私たちは重荷から解かれるはず
だった。
#刻の回廊 その3
#呟怖
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