#呟怖
「ねぇ」
唐突に耳元で声を掛けられ
吃驚して辺りを見回す
誰も居ない
私は独り暮らしだ
その夜 夢を見た
女が かろうじて女だと判別できる影が 言う
「ねぇ、愛して」
断りたいのに声が出ない
「ねぇ」
翌朝 ポストに新聞と封筒が入っていた
封筒には 何も入っていなかった
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