その鱗雲には妙な生々しさを感じた。
風の具合なのか、鱗雲を纏った空一面が一個の存在として蠢いているようにも見える。
やがて傾いた陽が鱗雲を赤く染め……いや、焼いている?
焦げた鱗が一枚、また一枚と剥がれて消える。
鱗の消えた空は夜だというのに痛々しい肉色で脈動していた。
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