彼の腕が私を抱き寄せ首を覆う。
耳の縁をなぞる唇、舌が耳から頸へ伝い背中へと滑り込む。
この身の裏表、幾度となく私を跳ねさせる舌先はやがて到着する。
周囲の人々にこの着衣の下の物語を全て見透かされているようで、私は蜜を湛えた。
往来の真ん中で、彼のろくろ舌は蝶の如く花を味わう。
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