「これ、家族に聞いた怖い話なんだけど、聞きたい?」
小さな声で彼女は言った。僕は彼女の胸元が気になって適当に肯く。
彼女が更に近づき、甘い香りが漂う。
僕は耳に全神経を集中して……だから気づけて飛び退いた。
彼女の口の中で何かが僕を見ている。
「家族がね、君、棲みやすそうって」
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