二礼二拍手、祈り、そして礼。
鳥居まで下がると、波のように響いていた蝉時雨が凪いだ。
音を探して見上げた空の青さは、忘れもしないあの日と同じ色。
何百回、何千回と詣でてようやく夜だけの世界から抜けられた。
自宅へと戻り、鯨幕を見て、神罰が神隠しだけではなかったのだと悟った。
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