潮の香り。露天風呂。夕陽と一緒に海に溶けゆく気分。
「どちらからいらしたんですか?」
不意に女の声。混浴だったのか。
「東京です。あなたは?」
マナーとして振り返らずに。
「ニュージーランド沖、南緯47度9分、西経126度43分」
「え?」
背中に押し付けられた感触が妙に鱗っぽいのだが。
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