廃校の決まった母校、深夜。
私の靴音は皆より少しだけ遅い。
七不思議を辿るあの夏の続きは保健室の姿見が終点。
その中に白衣の影が揺れ、皆は逃げだした。
私と彼を置いて。
「これは怪談ではない。僕の初恋だ」
彼の声と気配とが闇に溶ける。
「そうね、怪談じゃない。私の卒業の物語」
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