いつからだろう。
木が人の姿に見えるようになったのは。
まだ明けきらぬ朝靄の中、出会う彼らにはじめのうちは挨拶さえしていた。陽が登りきると、もう木にしか見えない。
しかも、姿を見てしまった人は一年以内に亡くなる。
その事を母に話したら、棺桶職人だった祖父もそうだったと聞いた。
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