飲み屋で仲良くなったおじさんの小指がないことに気付いたのは、しばらく経ってからだった。
「小指が気になるかい?」
慌てて首を左右に振ると、おじさんは手を僕の方へ近づける。
あれ? 小指の付け根に何か挿してある……蕾?
「咲くと綺麗なんだよ」
トイレに行くフリをして僕は逃げた。
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