真夜中、顔を両手で覆う女性がひとりで歩いているのを見かけた。
心配になり、声をかける。
近づくと、女性の身体が濡れているように思えた。
女性は泣きながら、
「ずっと聴こえるから、切ったんです。
でも、ずっと視えるから…」
両手を降ろして、顔を見せた。
「削いだんです」
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