#呟怖
「幸せになってください」
あの日、彼女は廃ビルから飛んだ。
僕は同じ所に立ち、同じ地面に落ちる。
剥き出しの鉄筋が胸に突き刺さる。
何度も。
『このリング、私に?』
渡す前に見つかったのと恥ずかしさのあまり、つい言ってしまった。
違うよ、と。
そんな思い出が今でも心臓を刺すのだ。
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