だがあれ以来怪異は起こっていない。
草むらを掻き分けて進む姿があった。
「シロ、行くぞ」
老人に促され、犬が飛び出してきた。
「こんなボロい建物近づくもんじゃねぇ」
犬が振り向いた。
何かに呼ばれ応えるように。
廃墟は静寂に包まれていた。
〜完〜
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